デキサメサゾン/CRHおよびアルプラゾラムを用いた偽性クッシング症候群の診断
臨床研究
目的
(腫瘍性の)クッシング症候群とストレスによる偽性クッシング症候群の鑑別は難しく、ガイドラインに明示されている検査方法はない。既報の検査方法のうち、最も有用と考えられているのがデキサメサゾン/CRH法である。本方法は感度や特異度が高く診断精度に優れる検査だが、いまだ確立された方法として用いられてはいない。 アルプラゾラム試験は有効性の報告がいくつか散見されるのみだが、当科では少数の患者に行い、有効性が確認できている。 我々は今回の研究を通じ、上記2つの検査が有効だと立証し、ガイドライン作成などに提供できるエビデンスを収集したいと考えている。
お問い合わせ情報
組織
弘前大学医学部附属病院
メールアドレス
wakiya1979@hirosaki-u.ac.jp
電話番号
0172395079
基本情報
参加条件
性別
男性・女性
年齢
下限なし上限なし
選択基準
本研究は、ACTH、コルチゾール基礎値がともに高値を示す患者のうち、0.5mgデキサメサゾン抑制試験にてコルチゾールが>=3μg/dlとなる者、あるいは深夜のコルチゾールが>=5 mcg/dlを示す者を対象とする。
除外基準
ステロイドを長期内服中の者は、除外する。また、随時血糖が300mg/dlを常に上回る場合はデキサメサゾンにより高血糖が増悪する恐れがあり、除外する。
治験内容
介入研究
主要結果評価方法
アルプラゾラム内服後の深夜ACTH, cortisol, salivary cortisolアルプラゾラム内服後にデキサメサゾン0.5mgを内服した翌日の早朝ACTH、コルチゾールデキサメサゾン0.5mgを6時間おきに計8回内服した後にCRHを負荷、その15分後のACTH、コルチゾール
第二結果評価方法
アルプラゾラム内服翌朝の尿中遊離コルチゾール(スポット尿)
利用する医薬品等
一般名称
alprazolam、コルチコレリン、デキサメサゾン
販売名
アルプラゾラム、ヒトCRH静注用、デカドロン