この治験では、腰椎圧迫骨折の急性期における痛みを持つ患者を対象に、上肢の有酸素運動とTENSを併用した治療の鎮痛効果を調べることが目的です。
この治験に参加できる人は、60歳以上80歳以下の男性または女性です。ただし、腰椎圧迫骨折と診断され、リハビリを受けている人で、当院で同意が得られた人に限ります。ただし、認知症が疑われる人は除外されます。認知症スクリーニング検査で20点以下の人は参加できません。
この治験は、急性期腰椎圧迫骨折の患者さんを対象に、新しい治療法の効果を調べるものです。治験のフェーズはフェーズ1で、介入研究と呼ばれる種類の研究です。主要な結果評価方法は、痛覚閾値の測定で、圧痛計を使って患者さんの痛みの感じ方を調べます。測定場所は、鷲足と三角筋中部線維の筋腹の皮膚上で、左右対称で4ヶ所測定します。また、日常生活動作や生活の質、歩行の能力に関する評価指標も使って、治療法の効果を評価します。
介入研究
痛覚閾値の測定には圧痛計を用いる。本研究での対象者は急性期腰部疾患患者であることから保存療法によるコルセット装着などの制約のより痛覚閾値の測定部位は、先行研究に従い、鷲足(L3およびL4のデルマトーム上) の皮膚上と三角筋中部線維の筋腹の皮膚上とする。また、本課題では、両側同時TENSと上肢エルゴメーターにより全身性の痛覚閾値の変化を調べるという観点より、痛覚閾値の測定場所は左右対称で4ヶ所とする。測定部位に対して圧痛計を毎秒5ニュートンの速度で極力垂直に押し当て、対象者の感覚が圧覚から痛覚に変化した時点の圧痛計の数値(単位:ニュートン)を痛覚閾値とする。この測定方法は、先行研究にて既に確立されたものである。また数回の痛覚閾値測定での測定部位の再現性を保証するために、各測定部位の皮膚表面に油性黒色ペンで定期的にマーキングを行う。
日常生活動作(Activities of Daily Living:以下、ADL)に関する評価指標である「機能的自立度評価度(Functional Independence Measure:以下、FIM)」、生活の質(Quality of Life:以下、QOL)に関する評価指標である「Ronald-Morris Disability Questionnaire(以下、RDQ)」、歩行の能力に関する評価指標である「10m歩行試験(10m walk test:以下、10MWT)」の4指標とする。以下に、各指標の測定方法の詳細を述べる。
フェーズ1: 健康な成人が対象
利用する薬品情報はありません
青森新都市病院
青森県青森市石江3-1
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