新しい酸素化予備能のパラメータであるEnhanced Oxygen Reserve Index (eORi) を利用した全身麻酔中の吸入酸素濃度の調節の検討
目的
Masimoから新たにRootTMという生体機能モニターが発売され、新しい酸素化予備能のパラメータであるOxygen Reserve Index(ORi)が測定できるようになった。手指にセンサーを装着することにより、経皮的酸素飽和度(SpO2)に加え、ORiを非侵襲的に測定できる。ORiはPaO2が約100~200 mmHg程度の高酸素状態における酸素化の状況をリアルタイムで把握することができ、0.00~1.00の値をとる無単位の指標である。当講座では現在までにORiに関する研究を行い、ORiが全身麻酔の導入時や高酸素血症の予防に有用であるという報告を行った。今回、ORiのバージョンが更新されて(Enhanced ORi, 以下 eORi)となり、0.00~1.00間のスケーリングが変更になったため、新たにeORiとPaO2 の相関関係を検討する。
基本情報
お問い合わせ情報
福島県立医科大学
yamayu09@fmu.ac.jp
024-547-1324
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参加条件
男性・女性
選択基準
(1)当該試験の内容を説明し、当該試験への参加について文書同意(インフォームド・コンセント)を得た20歳以上の患者。(2)全身麻酔で行うASA(米国麻酔学会術前状態分類)1または2の予定手術患者(3)手術室にて全身麻酔導入後、動脈に血圧を測定できるカテーテルを挿入する患者。なお、このカテーテルは、手術のために必要と判断された場合に挿入されるものであり、本研究目的のみでの挿入は行わない。
除外基準
(1)手術前に気管挿管困難が予想される場合(2)使用するセンサーが指の奇形や、低灌流により、適正に装着できない患者。または適切なデータが得られない場合(3)心疾患または肺疾患(慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息など)がある患者(4)手術前に、赤血球自体に起因する貧血症(鎌状赤血球症、サラセミアなど)が判明している患者
治験内容
利用する医薬品等
販売名
組織情報
福島県立医科大学
福島県福島市光が丘1番地