歯科臨床講義における動画教材の有効性検討
目的
近年、従来は文章や画像が通常だった教材を動画に置き換えることで、教材そのものの利便性や学修効率が上がることが報告されている。その最たる理由は「動画が持つ情報力が圧倒的に高い」ことである。また、動画ならではの言葉では伝わりにくいニュアンスを伝達できるなどの優れた点がある。すなわち、音と映像が組み合わさることで脳に残りやすいコンテンツとなる。そこで本研究では、歯周治療や補綴治療のような画像だけでは本質的理解が困難と考えられる歯科治療の操作を動画撮影し、手順や特徴を字幕または音声解説として編集時に加えることで教材化する。そして、それらを用いた講義の後に実技を評価し、理解度や動画教材の有効性を検討する。
参加条件
性別
男性・女性
年齢
下限なし上限なし
選択基準
2021年4月に進級した神奈川歯科大学歯学部3年生の内、本研究内容に関する理解が可能で文章によるインフォームド・コンセントが取得できる者。
除外基準
これまでに歯周病学および義歯補綴学の専門講義を受講したことがある者
治験内容
介入研究
主要結果評価方法
・ブラッシング(把持法、バス法の動かし方、スティルマン改良法の動かし方)
・フェイスボー設定(バイトフォーク圧痕、ユニバーサルジョイント設定、バイトフォーク保持、イヤー ロッド、セットスクリュー、アキシスプレーンポインター、ユニバーサルジョイント固定、バイトフォーク固定)
第二結果評価方法
・スケーリング(部位に対するグレーシー型キュレットの選定、把持法、動かし方)
・シャープニング(砥石とスケーラーの持ち方、動かし方)
・咬合器設定(インサイザルピン、アキシスプレーンインディケーター、上顎スプリテックカウンタープレート、下顎バイトフォークサポート)
・トランスファー(後方基準点、前方基準点、ボウサポートピン、バイトフォークサポート)