外来化学療法対象患者における栄養療法介入効果の検証
目的
2020年度診療報酬改定により、外来での抗がん剤治療の質を向上させる観点から「外来化学療法加算1」の新たな評価として「連携充実加算」(150点,1回/月)が設けられた。算定要件には外来化学療法を実施している医療機関に5年以上勤務し、栄養管理(悪性腫瘍患者に対するものを含む)に係る3年以上の経験を有する専任の常勤管理栄養士が勤務していることが求められ、化学療法における管理栄養士の介入や栄養療法の重要性が示された。2020年度9月~当院通院治療センターでは看護師、薬剤師、管理栄養士による栄養チームを構成し、がん化学療法患者の栄養スクリーニングを実施。低栄養進行リスクが伴う患者を早期抽出する「栄養ミーティング」を開始した。抽出された患者の治療方針やレジメンを確認し、栄養療法介入を実施している。栄養指導介入効果を各栄養指標の経過や患者の意見から評価し、より有用な栄養療法の早期介入と実践に繋げる。
参加条件
治験内容
介入研究
主要結果評価方法
栄養状態評価(血液生化学検査、フレイル評価、G8評価またはCAG評価、PG-SGA、身体計測値(体重、皮下脂肪厚、筋肉量など)、必要栄養量、摂取栄養量(充足率含む)、栄養療法への意欲・意見
第二結果評価方法
現病歴、治療方針(治療に対する意思なども含む)、生活状況・背景(家族構成、生活環境、金銭状況、嗜好、活動性など)