慢性心不全患者に対する外来看護師による対面及び電話による療養支援の効果に関する研究
目的
外来通院中の慢性心不全患者を対象に、看護師による対面及び電話による療養支援プログラムを実施する群(介入)と通常の診療・ケアを実施する群(対照群)を比較し、セルフケア行動や症状悪化や、症状悪化・再入院等の発生に対する効果を明らかにし、診療報酬等の政策要望における基盤的資料とする。【介入】療養支援フローに則り、退院後3か月間(退院後1か月間は1週間に1回(退院後3日目は電話、初回外来受診時は対面)、2か月以降は1か月に対面、電話各1回の計2回)療養支援を実施する。【対照群】各医療機関における通常の外来診療・ケアを実施する(電話はなし)。アウトカム指標は、ヨーロッパ心不全セルフケア行動尺度日本語版を用いた患者のセルフケア行動の改善ないしは継続、再入院率、再入院までの在宅療養期間等とする。
お問い合わせ情報
公益社団法人日本看護協会
iryoseido@nurse.or.jp
03-5778-8804
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参加条件
男性・女性
選択基準
慢性心不全と診断された成人患者で、ACCF(米国心臓病学会財団)/AHA(米国心臓病学会)の心不全ステージ分類Stage Cにあり、以下1~3の選定条件に該当する患者。1.過去1年間に入退院が1回以上ある2.項目(独居または家族機能の低下、精神的問題(特にうつ)の合併や認知機能の低下等のアドヒアランスの低下)に1つ以上該当する3.心不全領域の専門性の高い看護師が所属している医療機関に入院中で、2022年12日31日までに当該医療機関の外来通院に移行予定の患者(退院先は自宅、施設等を問わない)
除外基準
認知機能の低下等の要因により、対象者本人の理解力や判断力に障害があり、同意を得ることが難しい。
治験内容
介入研究
1.ヨーロッパ心不全セルフケア行動尺度日本語版を用いた、心不全患者のセルフケア行動の改善ないしは継続(ヨーロッパ心不全セルフケア行動尺度のスコアの変化量)2.症状悪化予防(血中BNP、NT-proBNPの変化量等)
1.退院後30日以内、3か月以内、6か月以内、及び1年以内の心不全による再入院の有無2.再入院までの在宅療養期間(日数)3.予定外受診時の症状(早期受診による重症化予防)
利用する医薬品等
販売名
組織情報
公益社団法人日本看護協会
東京都渋谷区神宮前5-8-2
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