多発性硬化症患者、視神経脊髄炎関連疾患患者及び健常者を対象とし、MRIを用いて、血液脳関門と髄鞘の破綻の程度を可視化、定量化するための試験

目的

多発性硬化症(MS)や視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)などの神経免疫疾患では血液脳関門(Blood brain barrier, BBB)破綻がその発症に重要な役割を果たしている。BBB破綻については臨床的には血液中および髄液中のアルブミン比(Qalb)で評価されることが多い。しかし、髄液検査は侵襲性が比較的高いため、治療後に軽快した患者に対してはほとんど行われないため、経時的な観察が困難であった。本研究の目的は、BBB破綻を可視化し定量化するプロトコルを確立することおよびMSなどの神経疾患の背景病理となる脱髄などの変化を定量化することにある。さらに、BBB破綻可視化画像とQalb、炎症性サイトカインなどとの相関を示すことができれば、今後は画像フォローのみでBBB破綻の程度を評価することが可能になり、将来、BBBを標的とした新規治療薬開発へ向け臨床試験を行うことが可能になると考えられる。

基本情報

募集ステータス
募集中

対象疾患

多発性硬化症、視神経脊髄炎関連疾患、健常人


治験フェーズ

フェーズ1

参加条件

性別

男性・女性


年齢

20歳 以上65歳 以下


選択基準

1)MSおよび視神経脊髄炎関連疾患(NMOSD)診断基準を満たす患者。再発後14日以内で急性期治療開始前の方を対象とする。

2)20歳から65歳までの健常人

3)本試験の参加にあたり十分な説明を受けた後、十分な理解の上、本人の自由意思による文書同意が得られた患者および健常者。

4)対象者はすべて20歳以上65歳以下の成人とする。性別は問わない。


除外基準

以下のいずれかの条件に該当する者は対象としない。

1)ペースメーカーなどのMRI非対応デバイスを体内に埋め込んでいる方、閉所恐怖症、妊娠中の方など、活動性の喘息がある方、MRIを施行できない方

2)以前、造影剤に対してアレルギー症状を起こしたことのある方。

3)腎機能障害がある方:推算糸球体濾過量(eGFR)が30mL/min/1.73m2以下の方(健常者はeGFR60mL/min/1.73m2以下)。

4)その他、試験責任(分担)医師が被験者として不適当と判断した患者。

健常者については以下の7点も追加される。

5)頭部MRIにおいて脳腫瘍や脳浮腫など頭蓋内圧が亢進していると考えられ、髄液検査で脳ヘルニアを起こす可能性があると判断された方。

6)臨床的に問題となる神経疾患、血液疾患、腎疾患、内分泌疾患、肺疾患、胃腸疾患、心血管疾患、肝疾患、精神疾患あるいは精神系疾患の既往を有する者、または現在罹患している者

7)重篤な頭部脊髄外傷の既往または3か月以内の消化管出血、尿路出血、大手術の既往を有する者

8)スクリーニング時の検査にて不適と判断されたもの(血液検査、血圧等)

9)4か月以内に新有効性成分含有医薬品の治験または3ヵ月以内にその他の治験に参加し、治験薬の投与を受けた者

10)市販薬を含め常用薬を服薬している者

11)治験責任医師等の医学的判断に基づき、本治験の組み入れに不適格と判断された者

治験内容

研究のタイプ

非特定臨床研究介入研究


主要結果評価方法

BBB破綻度Ki(先行研究に倣って算出される各患者におけるBBB破綻の度合いを数値化したもの)とQalbの相関を示す。

すなわち、髄液穿刺によるBBB破綻度の評価(Qalb)とMRI算出のBBB破綻度(Ki)の相関をMS群、NMOSD群、健常群の3群合計で示す。


第二結果評価方法

1.髄液白血球数、血液・髄液サイトカイン、ミエリンマッピングとBBB破綻度Kiの相関をMS群、NMOSD群、健常群の3群合計で示す。

2.BBB破綻度、髄液白血球、血液・髄液サイトカイン、ミエリンマッピングについてMS群と健常群、NMOSD群と健常群、MS群+NMOSD群と健常群で比較を行う。

相関解析、群間比較を行う。

利用する医薬品等

一般名称

ガドテリドール、ガドテル酸メグルミン


販売名

プロハンス、マグネスコープ

組織情報

実施責任組織

千葉大学


住所

千葉県千葉市中央区亥鼻1-8-1