重度脳卒中患者を対象としたベルト電極式骨格筋電気刺激法の有効性検討
目的
脳卒中患者は,日常生活活動(以下,ADL)能力の低下により,社会参加への妨げやQOLの低下に繋がる為,ADLの再建は重要である.ADL再建の重要な要素の一つとして体幹・下肢の筋力がある.体幹・下肢筋力は過負荷の法則により,筋力増強練習や能動的な活動を通して強化されるのが一般的である.一方,重度脳卒中患者では認知機能障害等により,能動性が障害されている事も多く,能動的に筋力増強練習が困難なケースが存在する.近年,下肢全体の筋力強化として,ベルト電極式骨格筋電気刺激法(以下B-SES)の使用が着目されている.B-SESは電気刺激により下肢の広範囲を受動的に刺激する事ができる為,能動的に筋力増強練習が困難な症例でも下肢全体の筋力向上が期待できる.そこで今回,重度脳卒中患者に対して,B-SESによる筋力強化を行い,麻痺側・非麻痺側大腿/下腿部の筋断面積や非麻痺則膝関節伸展筋力の変化を確認する.
参加条件
性別
男性・女性
年齢
下限なし上限なし
選択基準
藤田医科大学七栗記念病院リハビリテーション部の脳卒中患者とし,入院時歩行FIM2点以下,FIM-Cが19点以上を満たす者とする.
除外基準
既往歴に反対側の脳卒中がある者や電気刺激が禁忌となる者
治験内容
介入研究
主要結果評価方法
CTによる麻痺側・非麻痺側大腿/下腿部の筋断面積.
HHDによる非麻痺側膝関節伸展筋力.
第二結果評価方法
年齢,性別,身長,体重,Body mass index(以下:BMI),疾患,
併存症,既往歴,発症後期間等の基本情報,
Stroke Impairment Assessment Set(以下:SIAS),
Functional Independence Measure(以下:FIM),
歩行能力,認知機能