扁桃病巣疾患におけるパラインフルエンザ菌特異的単一リンパ球の同定と病態関与の検証
目的
口蓋扁桃にはパラインフルエンザ菌を含む常在細菌叢に対する多様な免疫担当細胞集団が存在し、誘導される過剰免疫応答が他臓器に影響を及ぼし、「扁桃病巣疾患」と定義されている病態を誘発する。本研究は、扁桃病巣疾患の代表的疾患である掌蹠膿疱症(pustulosis palmaris et plantaris : PPP) とIgA腎症について、扁桃細菌叢の16SrRNA遺伝子によるプロファイル解析および単一細胞解析による口蓋扁桃の網羅的遺伝子発現解析にて、抗原特異的な免疫細胞レパトアの存在を明らかにする。
お問い合わせ情報
和歌山県立医科大学
kaneko.fumie@twmu.ac.jp
073-447-2300
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参加条件
男性・女性
選択基準
(1) 扁桃病巣疾患群であるIgA腎症の治療を目的とした口蓋扁桃摘出術の適応であること(2) 扁桃病巣疾患群である掌蹠膿疱症の治療を目的とした口蓋扁桃摘出術の適応であること(3) コントロールとして、睡眠時無呼吸症候群、口蓋扁桃肥大患者の上気道狭窄解除を目的とした口蓋扁桃摘出術の適応であること
除外基準
(1) 悪性腫瘍(扁桃癌、悪性など)、良性腫瘍(咽頭乳頭腫)など、腫瘍性病変による扁桃肥大患者、または疑い患者(2) 扁桃周囲膿瘍、反復性扁桃炎など、重症の細菌感染に伴う緊急口蓋扁桃摘出術を行われる患者(3) その他、研究への参加が適切でないと判断された患者
治験内容
観察研究
(1) カルテ情報 年齢、性別、口蓋扁桃摘出術の適応となった疾患名、血液検査結果、細菌検査結果(扁桃陰窩、扁桃実質より採取)(2) 摘出した口蓋扁桃組織と、末梢血より本研究にて得られる情報 ・口蓋扁桃陰窩と表面における網羅的遺伝子解析による細菌学的プロファイル ・扁桃および末梢血単核細胞の単一細胞解析による遺伝子発現定量解析 ・CpG-ODN刺激後の扁桃および末梢血単核細胞に単一細胞解析による遺伝子発現定量解析
利用する医薬品等
販売名
組織情報
和歌山県立医科大学
和歌山県和歌山市紀三井寺811番地1
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