1型糖尿病イプラグリフロジン補助療法と腎機能変化
目的
成人1型糖尿病患者のインスリン療法へのadd-on治療としてのイプラグリフロジン服用24カ月間が、腎機能に与える影響(eGFR変化率/年)ついて検討する
参加条件
男性・女性
選択基準
①1型糖尿病(1A型および1B型を含む)の診断基準を満たし、かつ糖尿病専門医により1型糖尿病と診断され、研究組み入れ時に1型糖尿病発症後5年以上が経過している患者。②A)イプラグリフロジン群(n=120):専門医の指導のもと、患者自身が適切かつ積極的にインスリン治療に取り組んだにも関わらず、血糖コントロールが不十分または血糖不安定性のために、イプラグリフロジンを開始され、研究組み入れ時にイプラグリフロジン服用開始時(index date)から24カ月以上経過している患者。B)コントロール群(n=240):研究組み入れ時から遡って過去60か月間に、イプラグリフロジンを含むSGLT2阻害薬を服用していない患者。③年齢:研究組み入れ時において20歳以上かつ75歳未満④性別:不問⑤入院/外来:外来⑥本研究への参加にあたりインフォームド・コンセントが得られた患者。
除外基準
研究組み入れ時に以下のうち一つでも該当する患者は、対象として除外する。①Index dateから24カ月間のあいだにイプラグリフロジン以外のSGLT2阻害薬の服薬歴がある患者。②イプラグリフロジン薬剤添付文書の適応基準に該当しないものの、イプラグリフロジン投与を受けた患者。③過去5年間またはindex dateの前後2年間に、悪性腫瘍の治療(手術、抗悪性腫瘍薬、放射線治療)を受けた患者。④アルコール多飲者(純アルコール20g/日以上)⑤過去5年間またはindex dateの前後2年間に、血液浄化療法を1回以上受けた患者。⑥過去5年間またはindex dateの前後2年間に、妊娠または授乳歴ある患者。⑦本研究への不参加を表明した患者。⑧その他、研究責任者、担当者が研究対象者として不適当と判断した患者。
治験内容
観察研究
イプラグリフロジン服用24カ月時におけるeGFR(mL/min/1.73m2)の低下量
イプラグリフロジン服用24カ月時におけるeGFR50%以上の低下、eGFR<30への進行、尿中アルブミン(蛋白)の倍化時間
利用する医薬品等
イプラグリフロジン
販売名
スーグラ
組織情報
長崎大学病院
長崎県長崎市坂本1-7-1
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