企業治験
原発性IgA腎症患者に対する新薬TAK-079の安全性と効果を評価する試験
AI 要約前の題名
原発性IgA腎症患者を対象として、安定した支持療法と併用したときのmezagitamab(TAK-079)の安全性、忍容性、薬物動態、有効性を評価する第1b相、多施設共同、非盲検試験

目的
「mezagitamab」という薬の安全性と長期的な安全性を調べるために、この治験が行われます。治験は2つのパートに分かれています。
AI 要約前の目標
本治験は2つのパートで構成されており、mezagitamabの安全性、長期安全性を評価することを目的に実施する。
参加条件
この治験に参加するための条件は、18歳以上で男性でも女性でも参加できます。ただし、以下の条件を満たす必要があります。まず、過去10年以内に腎臓の病気である原発性IgA腎症またはIgA血管炎関連腎炎と診断されたことがある人、または尿の蛋白質の量が1日に1グラム以上、または24時間の蓄尿の尿蛋白/クレアチニン比が1以上の人、または腎臓の機能が45以上の人、または過去12週間以内に安定した治療を受けている人が参加できます。ただし、以下の条件を満たす人は参加できません。重大な腎臓の病気がある人、または他の病気を合併している人、または治療中の人、または他の治験に参加している人、またはワクチンを接種したばかりの人、または感染症を患っている人、または肝炎やHIVなどのウイルスに感染している人、または心臓や糖尿病などの病気を持っている人、または悪性腫瘍の既往がある人です。
AI 要約前の参加条件
性別
男性・女性
年齢
18歳以上上限なし
選択基準
1. 腎生検報告書によりスクリーニング来院前10年以内の原発性IgA腎症又はIgA血管炎関連腎炎の診断が裏付けられている者
2. スクリーニング期間中の24時間蓄尿による尿蛋白/クレアチニン比(UPCR)が1 mg/mg以上、又は尿蛋白排泄量(UPE)が1 g/日以上である者
3. スクリーニング時に推算糸球体濾過量(eGFR)が45 mL/min/1.73 m^2以上の者
4. スクリーニング前12週間にわたって、免疫グロブリンA (IgA)腎症に対して安定した支持療法(アンジオテンシン変換酵素阻害薬[ACE-I]又はアンジオテンシン受容体拮抗薬[ARB])を受けている者。ACE-I及びARBの用量は、治験責任医師が決定した最大耐用量又は添付文書に記載された最大用量とし、3ヵ月以上継続し、試験期間全体を通して一定であることとする。
除外基準
1. 腎生検により、IgA腎症以外の重大な腎疾患の合併が示された者
2. 二次性IgA腎症(重大な肝疾患、炎症性腸疾患、血清反応陰性脊椎関節症などを伴う)を有する者
3. 急速進行性糸球体腎炎の所見(スクリーニング来院前3ヵ月以内にeGFRが50%以上低下)がみられる者
4. スクリーニング来院時にネフローゼ症候群[末梢性浮腫を伴う又は伴わない24時間蛋白尿が3.5 g/日超、低アルブミン血症(30 g/dL未満)と定義される]と診断された者
5. スクリーニング来院時及びスクリーニング来院前1年以内に、他の臓器の病変(触知可能紫斑病、腹痛、関節炎)を特徴とする急性の 活動性腎外IgA血管炎(ヘノッホ・シェーンライン紫斑病)と診断された者
6. スクリーニング来院前6ヵ月以内に、シクロホスファミド、ミコフェノール酸モフェチル(MMF)、シクロスポリン、アザチオプリン、カルシニューリン阻害薬などの免疫抑制薬による治療を受けた、又は治験期間中にこれらの薬剤の使用が予想される者
7. スクリーニング来院前4ヵ月以内に全身投与の副腎皮質ステロイド薬を使用した、又は治験期間中に使用が予想される者
8. スクリーニング来院前6ヵ月以内に、B細胞を標的とするブリシビモド、ベリムマブ、リツキシマブ、オクレリズマブなどの生物学的製剤を使用した、又は他の生物学的製剤[抗腫瘍壊死因子(TNF)、アバタセプト、抗インターロイキン(IL)-6など]を使用した、又は治験期間中にこれらの薬剤の使用が予想される者
9. スクリーニング来院前4週間以内(4週間の期間は、最後の治験手順の実施日及び/又は前の治験の手順と関連のある有害事象が認められた日から本治験のスクリーニング来院までとする)又は治験薬の半減期の5倍以内(いずれか長い方)に他の治験に参加した、又は本治験期間中に他の治験薬の使用が予想される者
10. スクリーニング来院前28日以内にワクチンの接種を受けた、又は本治験期間中に生ワクチン若しくは弱毒生ワクチンの接種を予定している者
11. スクリーニング来院前12週間以内の日和見感染症、又は慢性日和見感染症(結核、ニューモシスチス肺炎、サイトメガロウイルス、単純ヘルペスウイルス、帯状疱疹、又は非定型抗酸菌症など)に対する治療を現在受けている者。治験薬投与前12週間以内の軽度の限局性単純ヘルペス感染は、病変が1日目より前に消失している限りは許容される。
12. スクリーニング来院時のT細胞インターフェロン-gamma遊離検査(TIGRA)(QuantiFERON-TB Gold検査又はT-Spot/Elispotによる検査)の結果が陽性の者
13. スクリーニング時にB型肝炎表面抗原、B型肝炎コア抗体、C型肝炎抗体又はHIV抗体/抗原の検査結果が陽性の者。ただし、慢性C型肝炎の既往があり、治療を受けて完治した患者で、スクリーニング時のC型肝炎ウイルスRNAポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査で陰性が確認された場合は、C型肝炎抗体陽性のみでは除外しない。
14. スクリーニング来院時に臓器及び骨髄の機能が不十分な者
15. スクリーニング来院時にコントロール不良、又はニューヨーク心臓協会(NYHA 1994)の心機能分類III若しくはIVのうっ血性心不全を有する者
16. スクリーニング来院時に糖化ヘモグロビン(HbA1c)が8%超であるコントロール不良の糖尿病を有する者
17. 悪性腫瘍の合併又は過去5年以内の悪性腫瘍の既往を有する者。ただし、適切に治療された皮膚の基底細胞癌又は扁平上皮癌、又は子宮頚部の上皮内癌/子宮頚部上皮内腫瘍の場合は除外対象とはならない
治験内容
この治験は、腎臓病や糸球体腎炎の治療について研究するものです。治験のタイプは介入研究で、フェーズ1になります。治験の主な目的は、治療中に発生する有害事象の割合を評価することです。評価期間は48週目までで、有害事象の重篤度はCTCAE v 5.0に従って分類されます。また、血清中のmezagitamab濃度やIgA濃度、蛋白尿の変化率、抗薬物抗体(ADA)濃度なども評価されます。治験の観察期間は96週目まで続き、再治療期間も48週目まで評価されます。
AI 要約前の参加条件
介入研究
主要結果評価方法
1. メイン試験:試験治療下で発現した有害事象(TEAE)(Grade 3以上の事象、重篤な有害事象(SAE)及びmezagitamabの投与中止に至った有害事象を含む)が発現した被験者の割合
評価期間:48週目まで
TEAEの重篤度は有害事象共通用語規準(CTCAE)v 5.0に従って分類する。
2. LTE観察期間:Grade 3以上のTEAE、SAEが発現した被験者の割合
評価期間:96週目まで
TEAEの重篤度はCTCAE v 5.0に従って分類する。
3. LTE再治療期間:TEAE(Grade 3以上のTEAE、SAE及びmezagitamabの投与中止に至った有害事象を含む)が発現した被験者の割合
評価期間:再治療期間のWeek 0からWeek 48まで
TEAEの重篤度はCTCAE v 5.0に従って分類する。
第二結果評価方法
1. メイン試験:Ctrough:血清中mezagitamab濃度
評価期間:投与前Week 0及び複数時点(48週目まで)
2. メイン試験:血清中IgA濃度
評価期間:投与前Week 0及び複数時点(48週目まで)
3. メイン試験:UPCRに基づく蛋白尿のベースラインからの変化率
評価期間:48週目まで
UPCRは尿中蛋白濃度(mg/dL)を尿中クレアチニン濃度(mg/dL)で除したものである。
4. メイン試験:血清中抗薬物抗体(ADA)濃度に基づく被験者の割合
評価期間:48週目まで
免疫原性の各カテゴリ(ADA陰性、ADA陽性及び抗体価)に該当する被験者の割合を評価する。
5. LTE観察期間:血清中IgA濃度
評価期間:投与前Week 56及び複数時点(96週目まで)
6. LTE観察期間:UPCRに基づく蛋白尿のベースラインからの変化率
評価期間:96週目まで
UPCRは尿中蛋白濃度(mg/dL)を尿中クレアチニン濃度(mg/dL)で除したものである。
7. LTE観察期間:血清中ADA濃度に基づく被験者の割合
評価期間:96週目まで
免疫原性の各カテゴリ(ADA陰性、ADA陽性及び抗体価)に該当する被験者の割合を評価する。
8. LTE再治療期間:血清中ADA濃度に基づく被験者の割合
評価期間:再治療48週目まで
免疫原性の各カテゴリ(ADA陰性、ADA陽性及び抗体価)に該当する被験者の割合を評価する。
利用する医薬品等
一般名称
TAK-079 (Mezagitamab)
販売名
なし
組織情報
実施責任組織
武田薬品工業株式会社
大阪府大阪市中央区道修町四丁目1番1号
お問い合わせ情報
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