使用成績調査
手術時に投与するアディノベイトの使用成績調査
目的
この調査は、血液凝固の問題を抱える患者に対して新しい薬TAK-660の効果と安全性を調べるもので、主に手術前後の使用について調査することが目的です。
対象疾患
参加条件
この治験に参加できる人は、年齢や性別に制限はありません。ただし、以前に血液凝固の問題があって、手術や治療の際に特定の薬剤を受けたことがある人が対象です。特定の条件に当てはまらない人は、参加できません。
治験内容
この治験は、血友病Aという病気を対象にしています。治験の主な目的は、投与された医薬品によって引き起こされる有害事象の数を評価することです。有害事象とは、医薬品を投与した患者に生じた好ましくない医療上のできごとを指します。また、重篤な有害事象も評価されます。これは、医薬品が投与された患者に生じた、死亡や生命を脅かすような状態、入院が必要な状態、永続的な障害や機能不全、先天異常などを指します。 治験の第二の目的は、TAK-660という医薬品の術中止血効果や術後止血効果を評価することです。術中止血効果は、手術中に出血が起こった場合に、医薬品がどの程度出血を止めることができるかを評価します。術後止血効果は、手術後に出血が起こった場合に、医薬品がどの程度出血を止めることができるかを評価します。これらの評価は、著効、有効、やや有効、無効の4つの評定で行われます。
AI 要約前の参加条件
観察研究
主要結果評価方法
1. 有害事象の発現数
評価期間:30日まで
有害事象(Adverse Event:AE)とは、医薬品が投与された患者に生じたあらゆる好ましくない医療上のできごとをいう。必ずしも当該医薬品の投与と因果関係が明らかなもののみを示すものではない。つまり、有害事象とは、医薬品が投与された際に起こるあらゆる好ましくない、あるいは意図しない徴候(臨床検査値の異常を含む)、症状又は病気のことであり、当該医薬品との因果関係の有無は問わない。
2. 重篤な有害事象の発現数
評価期間:30日まで
重篤な有害事象とは、医薬品が投与された患者に生じたあらゆる好ましくない医療上のできごと又は作用のうち、死に至るもの(死亡)、生命を脅かすもの(死亡のおそれ)、入院又は入院期間の延長が必要となるもの(入院/入院延長)、永続的又は顕著な障害若しくは機能不全に陥るもの(障害)、先天異常・先天性欠損をきたすもの(先天異常)、又は上記以外の理由により医学的に重要なものをいう。
第二結果評価方法
1. TAK-660の術中止血効果
評価期間:Day 1(手術当日)
術中止血効果は次の4つの評定と基準で評価する。著効:術中失血量は、非血友病患者集団に対し同種の処置を実施した場合に予想される数値と比較して、同等以下であった(100%以下)。有効:術中失血量は、非血友病患者集団に対し同種の処置を実施した場合に予想される数値と比較して、最大で50%増加した(101~150%)。やや有効:術中失血量は、非血友病患者集団に対し同種の処置を実施した場合に予想される数値と比較して、50%を上回る増加を示した(150%超)。無効:投与を適切に行っても十分な治療効果が得られず、出血が止まらなかった。アドベイトによるレスキュー療法又はその他の補充療法を必要とした。
2. 術後1日目におけるTAK-660の術後止血効果
評価期間:術後1日目
術後1日目における術後止血効果は次の4つの評定と基準で評価する。著効:本剤による術後の止血効果は、非血友病患者集団に対し同種の外科的処置を実施した場合に予想される止血効果と比較して、同程度以上であった。有効:本剤による術後の止血効果は、非血友病患者集団に対し同種の外科的処置を実施した場合に予想される止血効果と比較して、おそらく同程度であった。やや有効:本剤による術後の止血効果は、同種の処置を実施した場合と比較して明らかに不十分であったが、術後の止血は維持された。アドベイトによるレスキュー療法又はその他の補充療法を必要要としなかった。無効:投与を適切に行っても十分な治療効果が得られず、出血が止まらなかった。アドベイトによるレスキュー療法又はその他の補充療法を必要とした。
3. 周術期管理完了時におけるTAK-660の術後止血効果
評価期間:周術期管理完了時(術後約30日間)
周術期管理完了時における術後止血効果は次の4つの評定と基準で評価する。著効:本剤による術後1日目以降の止血効果は、非血友病患者集団に対し同種の外科的処置を実施した場合に予想される止血効果と比較して、同程度以上であった。有効:本剤による術後1日目以降の止血効果は、非血友病患者集団に対し同種の外科的処置を実施した場合に予想される止血効果と比較して、おそらく同程度であった。やや有効:本剤による術後1日目以降の止血効果は、同種の処置を実施した場合と比較して、明らかに不十分であったが、術後1日目以降の止血は維持された。アドベイトによるレスキュー療法又はその他の補充療法を必要としなかった。無効:投与を適切に行っても十分な治療効果が得られず、術後1日目以降の出血は止まらなかった。アドベイトによるレスキュー療法又はその他の補充療法を必要とした。
治験フェーズ
情報なし:
利用する医薬品等
一般名称
ルリオクトコグ アルファペゴル(遺伝子組換え)
販売名
アディノベイト静注用キット
実施組織
武田薬品工業株式会社
大阪府大阪市中央区道修町四丁目1番1号
同じ対象疾患の治験
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