HER2陽性の進行期乳房外パジェット病に対するトラスツズマブ エムタンシン治療の第Ⅱ相臨床試験

治験

目的

HER2陽性の進行期乳房外パジェット病症例を対象に、HER2陽性の乳癌の治療であるトラスツズマブ エムタンシンによる単剤療法を実施し、有効性と安全性を評価する。

基本情報

募集ステータス
募集中


フェーズ2

参加条件

性別

男性・女性


年齢

20歳 以上80歳 以下


選択基準

(1) 本治験内容について十分な説明を受け、本人の文書による同意が得られている患者。

(2) 同意取得時の年齢が20歳以上80歳以下の患者。

(3) Eastern Cooperative Oncology Group(ECOG)Performance Status(PS、付録1参照)が0〜1の患者。

(4) 組織学的に乳房外パジェット病であることが確認されている患者。

(5) 直近の原発巣又は転移・再発病変の乳房外パジェット病組織において、中央検査にてHER2過剰発現(IHC法3+又はISH法陽性)が確認された患者。

(6) 根治手術不能かつ転移性乳房外パジェット病の患者。

(7) 登録前14日以内の画像診断において、RECISTガイドライン1.1版に定義される測定可能病変(原発巣を除く)を一つ以上有する患者(測定可能病変に対する放射線療法を受けた患者は、放射線療法施行後の臨床的所見又は画像診断において進行が確認された患者)。

(8) 主要臓器機能について、登録前2週間以内の検査値が以下の基準を満たしている患者。なお、当該期間内に検査結果が複数存在する場合は、登録前直近のものを用いることとする。

1) 好中球数が1,500/mm3以上

2) 血小板数が100,000/mm3以上

3) ヘモグロビンが9.0g/dL以上

4) AST (GOT) 及びALT (GPT) が施設基準値上限の2.5倍以下

5) ALPが施設基準値上限の2.5倍以下(骨転移がある場合:5倍以下)

6) 総ビリルビンが施設基準値上限の1.5倍以下

7) クレアチニンが1.5mg/dL以下

8) プロトロンビン(INR)及びAPTT が施設基準値上限の1.5倍以下

(9) 過去にトラスツズマブ エムタンシンを含むHER2阻害薬による治療が実施されていない患者。


除外基準

(1) 以下の疾患を含む臨床的に重要な心疾患を有する患者。

1) New York Heart Association(NYHA)分類クラスIIからIV、又はCTCAE ver.5に規定されたGrade 3以上の心機能障害を持つ患者

2) 登録前6ヶ月以内に不安定狭心症、うっ血性心不全、心筋梗塞、又は薬物療法を要する心室性不整脈と診断されている患者。

(2) 登録時にコントロール不良の高血圧症を有している患者。

(3) 登録前28日以内の心エコーによる測定で左室駆出率(LVEF)50%未満の患者

(4) 過去の累積ドキソルビシン用量が500 mg/m2相当を超える患者又は他のアントラサイクリン系薬剤で同等の累積投与量を超える患者(エピルビシン:900 mg/m2以下、アクラルビシン:600mg以下、ダウノルビシン:25mg/kg以下、ピラルビシン:950mg/m2以下、ミトキサントロン:160mg/m2以下)。

(5) 治験薬の成分又は添加物(コハク酸ナトリウム、ショ糖、ポリソルベート20)に対し過敏症の既往歴を有する患者。

(6) 脳転移を有している患者のうち下記の条件のいずれかに該当する患者。

1) 未治療又は登録時点で治療が必要な脳転移病変を有する。

2) 登録前60日以内に症状を有する

3) 登録前60日以内に脳転移に係わる治療歴(副腎皮質ステロイド等を含む)を有する。

4) 脳転移に対する局所療法後、脳における病勢進行を示す画像やその他の徴候がある。

(7) 日常生活のために継続的に補助的酸素投与を必要とする患者。

(8) 間質性肺疾患(肺臓炎、間質性肺炎等)あるいはその既往を有する患者。

(9) Grade 3以上の末梢神経障害を有する患者。

(10) 悪性腫瘍随伴性高カルシウム血症に対しビスホスフォネート系薬剤を使用している患者(骨粗鬆症、骨転移などその他の理由に対する使用は除く)

(11) 登録前3週間以内に乳房外パジェット病に対する化学療法、ホルモン療法、放射線療法、免疫療法又は生物学的療法を施行された患者。

(12) 登録前2週間以内に疼痛緩和のための放射線療法に伴う毒性が放射線療法実施前のGradeに回復していない患者。

(13) 登録前4週間以内に他の治験薬及び臨床試験薬を投与された患者。

(14) 登録前4週間以内に外科的処置(生検は除く)又は著しい外傷を受け回復していない患者又は治験期間中に外科的処置の必要な患者。

(15) 無病期間が5年未満である重複癌を有する患者(ただし、局所治療により治癒したと判断される基底細胞癌、上皮内癌は登録可能とする)。

(16) 妊娠中又は授乳中、妊娠検査陽性の患者(妊娠する可能性のある被験者に対してのみ妊娠検査を実施)。治験期間中及び治験薬最終投与から7カ月間、避妊注)する意思がない患者。

注)男性患者及び女性患者のパートナーの精管切除もしくはコンドーム、あるいは女性患者及び男性患者のパートナーの卵管結紮、避妊ペッサリー、子宮内避妊器具もしくは経口避妊薬のうち、いずれか2つ(男性が1つ、女性が1つ)が必要。

(17) HBs抗原検査又はHCV抗体検査のいずれかが陽性の患者。

HBs抗原検査が陰性の場合、HBs抗体検査又はHBc抗体検査のいずれかが陽性かつHBV-DNA定量が検出感度以上の患者。

(18) HIVの感染が明らかな患者。

(19) その他、治験責任医師等により本治験への参加が不適切であると判断された患者

治験内容

介入研究


主要結果評価方法

・ 奏効率(中央判定)

‹RECISTガイドライン 1.1版による評価›


第二結果評価方法

1)有効性の評価項目

・ 奏効率(実施医療機関の医師判定)

‹RECISTガイドライン 1.1版による評価›

・ 6ヶ月、1年、2年時の各時点での奏効率

・ 無増悪生存期間

・ 全生存期間

・ 病勢コントロール率

・ 標的病変の腫瘍径変化率

・ 奏効期間

・ 奏効に至るまでの期間

・ 全治療期間

・ 治療サイクル数

2)安全性の評価項目

・ 有害事象の種類、頻度及び重症度(CTCAE ver. 5.0)

・ 副作用の種類、頻度及び重症度(CTCAE ver. 5.0)

利用する医薬品等

一般名称

トラスツズマブ エムタンシン(遺伝子組換え)


販売名

カドサイラ点滴静注用

組織情報