活動性甲状腺眼症の日本人患者を対象にHZN-001(teprotumumab)を評価する第III相無作為化二重遮蔽プラセボ対照並行群間比較多施設共同試験

治験

目的

全般的な目的は、中等症~重症の活動性TEDの日本人患者の治療において、IGF-1Rを阻害する完全ヒト型mAbであるHZN-001を3週ごと1回(q3W)で24週間投与したときの有効性、忍容性、安全性及び生活の質をプラセボと比較検討することである。

基本情報

募集ステータス
募集中


フェーズ3

参加条件

性別

男性・女性


年齢

20歳 以上80歳 以下


選択基準

以下の基準すべてを満たした患者を適格とする。

1. 文書による同意が得られている。

2. スクリーニング時点で20歳以上80歳以下の日本人の男性又は女性患者である。

3. スクリーニング及びベースライン時点で活動性TEDを伴うバセドウ病と臨床的に診断され、重症度の高い側の眼のCASが3以上(7点尺度)である。

4. 中等症~重症の活動性TED(失明の危険性はないが日常生活に明らかな影響を生じているもの)を有する。通常、2 mm以上の眼瞼後退、中等度~重度の軟部組織所見、及び/又は非恒常的若しくは恒常的な複視のいずれか1つ以上を呈する。

5. 治療医の推定に基づきTED診断前の状態から3 mm以上の眼球突出の増加を呈する、及び/又は18 mm以上の眼球突出を呈する。

6. ベースライン前9ヵ月以内に活動性TEDの症状を発症した(患者記録に基づく)。

7. スクリーニング時点で基礎疾患がコントロールされており甲状腺機能が正常の患者、又は軽度の甲状腺機能低下若しくは甲状腺機能亢進[遊離サイロキシン(FT4)及び遊離トリヨードサイロニン(FT3)濃度の基準値からの逸脱が50%未満と定義]を有する患者。軽度甲状腺機能低下症又は甲状腺機能亢進症は速やかに是正し、本治験の実施期間中を通して甲状腺機能正常を維持するように最大限努力すること。

8. 眼に対する即時の外科的処置を必要としない。

9. 糖尿病患者の場合、スクリーニング時点でグリコヘモグロビン(HbA1c)が8.0%未満であること。

10. 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎又はクローン病)の病歴を有する患者の場合、臨床寛解が少なくとも3ヵ月間は維持されており、スクリーニング前6ヵ月以内に腸管の手術歴がなく、本治験期間中に手術が予定されていないこと。炎症性腸疾患に対して治療が行われている場合でも、スクリーニング前3ヵ月間で治療法を変更していなければ組入れ可能とする。

11. 妊娠可能な女性[閉経からスクリーニングまでの期間が2年未満の女性、スクリーニング前12ヵ月未満の間治療に起因しない無月経が持続している女性、外科的に不妊状態(卵巣及び/又は子宮がない)でない女性を含む]の場合、スクリーニング時点の血清妊娠検査が陰性で、治験実施計画書規定のすべての時点の尿妊娠検査が陰性でなければならない。精管切除術を受けていない男性パートナーと性交渉を持つ可能性がある患者の場合、本治験中は信頼できる避妊法を2種類(そのうちの1種類は経口避妊薬等のホルモン避妊法が推奨される)使用することに同意しなければならない。ホルモン避妊法は、ベースラインの1月経周期以上前から開始し、治験薬の最終投与後180日間継続しなければならない。極めて有効な避妊法(継続的かつ正しく使用した場合の避妊失敗率が年間1%未満)としては、インプラント、注射剤、混合型経口避妊薬、一部の子宮内避妊具、卵管結紮、性的禁欲、パートナーの精管切除術等がある。

12. 本治験の期間中、規定の投与計画及び評価を遵守する意思と能力を有する。


除外基準

以下の基準のいずれか1項目でも該当する場合は本治験への参加に不適格とする。

1. 視神経症による最高矯正視力の低下[過去6ヵ月以内の視神経病変に続発する、スネレン視力表で2行分の視力低下(又はこれと同等の低下)、新規の視野欠損、又は色覚異常と定義]を有する。

2. 薬物療法が無効の角膜代償不全を有する。

3. スクリーニングからベースラインまでの間に試験眼のCASが2点以上低下した。

4. スクリーニングからベースラインまでの間に試験眼の眼球突出が2 mm以上減少した。

5. TEDに対する眼窩放射線照射歴又は手術歴を有する。

6. TED治療のためステロイド薬(静注、注射又は経口)を使用して累積投与量がメチルプレドニゾロン換算で1 g以上である。ただし、TED治療のためステロイド薬(静注又は経口)の使用歴があり累積投与量がメチルプレドニゾロン換算で1 g未満の場合、及びステロイド点眼薬の使用歴がある場合、スクリーニングの4週間以上前に中止していれば組み入れ可能とする。

7. スクリーニング前4週間以内にTED以外の状態に対してコルチコステロイド薬の使用歴を有する(皮膚疾患に対する外用ステロイド薬及び吸入ステロイド薬の場合は組み入れ可能とする)。

8. セレニウムはスクリーニングの3週間前までに中止しなければならず、本治験中に再開してはならない。ただし、セレニウムを含有するマルチビタミン剤(100 mcg/日未満)の服用は可とする。

9. スクリーニング前12ヵ月以内のリツキシマブ(リツキサン®)の投与歴又はスクリーニング前6ヵ月以内のトシリズマブ(アクテムラ®)の投与歴がある。スクリーニング前3ヵ月以内に他の非ステロイド性免疫抑制剤を使用した。

10. スクリーニング前60日以内に何らかの治験薬を使用したか、又は本治験実施中に使用する予定がある。

11. 本治験への参加を妨げる又は治験結果の解釈を困難にすると治験責任医師が判断する既存の眼疾患が認められた。

12. 過去12ヵ月以内に悪性疾患(治療に成功した皮膚の基底細胞癌/扁平上皮癌を除く)が認められている。

13. スクリーニング時点のアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)若しくはアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)が基準値上限(ULN)の3倍以上又は推算糸球体ろ過量が30 mL/分/1.73 m2以下である。

14. 妊娠中又は授乳中の女性である。

15. 現在薬物乱用若しくはアルコール乱用を有するか、又は過去2年以内にそのいずれかの既往歴を有すると治験責任医師によって判断された、若しくは患者が自己申告した。

16. HZN-001の成分に対する過敏症の既往歴又はmAbに対する過敏性反応の既往歴を有する。

17. 本治験への組入れが不可能であると治験責任医師によって判断された状態を有する。

18. 本治験に登録されたことがあるか、又は参加したことがある。

19. ヒト免疫不全ウイルス感染症、C型肝炎ウイルス感染症又はB型肝炎ウイルス感染症を有する。

治験内容

介入研究


主要結果評価方法

有効性の主要評価項目は、24週目の眼球突出改善率[試験眼の眼球突出がベースラインから2 mm以上減少し、僚眼の眼球突出に悪化(2 mm以上の増加)が認められない患者の割合(%)と定義]とする。


第二結果評価方法

利用する医薬品等

一般名称

teprotumumab


販売名

TEPEZZA (USA)