企業治験
原発性免疫不全症候群(PID)を持つ日本人患者を対象に、TAK-771の効果や安全性を調べる治験
AI 要約前の題名
原発性免疫不全症候群(PID)日本人患者を対象にTAK-771の薬物動態、安全性、忍容性及び有効性を評価する第3相非盲検非対照試験

目的
この治験の目的は、日本人の原発性免疫不全症候群(PID)患者にTAK-771を維持療法として使用した場合の効果や安全性を調べることです。
AI 要約前の目標
本治験の主な目的は原発性免疫不全症候群(PID)日本人患者に維持療法としてTAK-771を使用したときの薬物動態、安全性、忍容性及び有効性を評価することである。
参加条件
この治験に参加するための条件は、日本人であること、抗体産生に関わる免疫不全型の診断があり、免疫グロブリン補充療法を必要とする方、またはすでに免疫グロブリン補充療法を受けている方、そしてデジタルツールやアプリケーションを使える方です。ただし、肝炎やHIVなどの感染症の既往歴がある方、腎機能障害や悪性腫瘍、出血性疾患などの病気を持っている方、または過去に免疫グロブリン製剤に対する過敏症がある方は参加できません。
AI 要約前の参加条件
性別
男性・女性
年齢
2歳以上上限なし
選択基準
1. 日本人である。
2. 国際免疫学会連合(IUIS)委員会2017年の分類で定義される、抗体産生に関与するの液性免疫不全型の診断記録があり、ガンマグロブリン補充療法を必要とする者。診断は、TAK-771投与前にメディカルディレクターが確認しなければならない。
3. の3ヵ月以上前から、添付文書に従い、3~4週間あたり約200~600 mg/kg体重に相当する一定用量の静注用免疫グロブリン(IVIG)又は1週間あたり約50~200 mg/kg体重に相当する一定用量の従来型皮下注用免疫グロブリン(cSCIG)を一貫して投与されている、又は登録の3ヵ月以上前から用量と投与頻度に変化なくTAK-664が投与されている。つまり、TAK-664-3001試験完了予定の方、又はTAK-664-3002試験参加中の方。
4. IVIG又はcSCIGが投与されている被験者の場合、/登録前1ヵ月以内に測定された中総免疫グロブリンG (IgG)トラフ濃度がいずれも5 g/L以上である。
5. /登録時に測定された中トラフ濃度が以下のいずれかを満たす。
a. IVIG投与又はcSCIG投与を受けた被験者
TAK-771初回投与前の期間において測定した最後の2時点の中IgGトラフ濃度がいずれも5 g/L以上。
b. TAK-664投与を受けた被験者
TAK-771初回投与前のTAK-664試験で測定された最後の2時点の中IgGトラフ濃度がいずれも5 g/L以上。
6. デジタルツール及びアプリケーションの使用に応じる意思及び能力がある。
除外基準
1. 以下のうち1つ以上の既往歴を持つ、又は/登録時に陽性である者:B型肝炎表面抗原(HBsAg)、C型肝炎ウイルス()に対するポリメラーゼ連鎖反応(P)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)1/2型に対するP
TAK-664試験からの切替え被験者については、Week 1に実施する特殊検査の結果入手後に適格性を再確認する。
2. /登録時の検査値が以下の基準のいずれかに該当する者(異常値が持続しているかどうかを判断するために、検査を1回繰り返すことがある):
- アラニンアミノトランスフェラーゼ()及びアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ()が検査機関の基準値上限(ULN)の2.5倍超で持続している
- 持続性の重度の好中球減少症〔好中球絶対数(ANC)が500/mm^3以下と定義〕
3. 推算糸球体濾過率が60 mL/min/1.73 m^2未満と定義される腎機能障害を有する者
4. 悪性腫瘍(適切に治療された皮膚の基底細胞癌若しくは癌、又は子宮頸部上皮内癌を除く)と診断されている、又は悪性腫瘍を有していた者。ただし、前の無病期間が5年を超える場合はこの限りではない。
5. 抗を受けている、又は/登録前12ヵ月以内に血栓症エピソード(深部静脈血栓症、心筋梗塞、、肺を含む)の既往歴若しくは血栓形成傾向の既往歴を持つ者。
6. 異常な蛋白喪失(蛋白喪失性腸症、ネフローゼ症候群)が認められる者。
7. 実施医療機関の標準的な手順による採血ができない程度の貧血を有する者。
8. IVIG、皮下注用免疫グロブリン(SCIG)、及び/又は免疫グロブリン投与後の過敏症の既往があり、現在も継続している、又は持続性反応(蕁麻疹、呼吸困難、重度の低血圧、アナフィラキシー)を持つ者。
9. 抗免疫グロブリンA(IgA)欠損症(IgAが0.07 g/L未満)の患者で、免疫グロブリン製剤に対する過敏症の既往、及び/または抗IgA抗体が確認されたことがある者。
10. 細菌感染の治療又は予防に十分な量の抗菌抗生物質の予防的全身投与を受けており、/登録時にこれらの抗菌抗生物質の投与を中止できない者。
11. の感染症を有し、/登録時に感染症治療のため抗菌抗生物質療法を受けている者、又は/登録前3ヵ月以内に重篤な細菌感染を発症した者。
12. 出血性疾患を有する、数が20,000/μL未満である、又は治験責任医師が皮下投与により出血又は挫傷が生じる重大なリスクがあると判断した者。
13. 9 g/dLを超える総蛋白若しくは骨髄腫、又はマクログロブリン血症(IgM)若しくはパラプロテイン血症を有する者。
14. ヒアルロニダーゼに対する既知のアレルギーを有する者。
15. 適切な部位への安全な製剤投与を妨げる重度の皮膚炎を有する者。
治験内容
この治験は、原発性免疫不全症候群(PID)という病気に対する新しい治療法を試すものです。治験フェーズはフェーズ3で、治療期2において、投与された薬剤の効果や安全性を評価します。評価方法には、血液中の抗体濃度や病原体に対する特異抗体の検査、副作用の発生率などが含まれます。また、治療の満足度や治療の好みについても調査します。治験に参加する患者さんたちのQOL(生活の質)にも注目しています。
AI 要約前の参加条件
介入研究
主要結果評価方法
1. 治療期2:TAK-771投与後の総IgG抗体の血清中トラフ濃度
評価期間:Week 31まで(4週間ごとの投与群)、Week 28まで(3週間ごとの投与群)
第二結果評価方法
1. 治療期2:総IgG及びIgGサブクラス(IgG1、IgG2、IgG3及びIgG4)の最高血中濃度(Cmax)、最高濃度到達時間(Tmax)、濃度-時間曲線下面積(AUC)、半減期、見かけの全身クリアランス(CL/F)、見かけの分布容積(Vz/F)、最低血中濃度(Cmin)
評価期間:Day 1の投与前及び投与後の複数時点(4週間ごとの投与群:4週まで、3週間ごとの投与群:3週まで)
2. 治療期2:TAK-771投与後のIgGサブクラスの血清中トラフ濃度
評価期間:Week 31まで(4週間ごとの投与群)、Week 28まで(3週間ごとの投与群)
3. 治療期1及び治療期2:TAK-771投与後の臨床的に重要な病原体に対する特異抗体のトラフ濃度
評価期間:治療期1:Week 4まで(4週間ごとの投与群)、Week 3まで(3週間ごとの投与群)、治療期2:Week 31まで(4週間ごとの投与群)、Week 28まで(3週間ごとの投与群)
臨床的に重要な病原体は破傷風トキソイド、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae:HIB)、B型肝炎ウイルス(hepatitis B virus:HBV)〕を指す。
4. 治験薬投与中の有害事象(TEAE)、TAK-771と関連のある及び関連のないTEAE、重篤及び非重篤なTEAE、重度のTEAE、局所及び全身性のTEAE、試験中止に至ったTEAE、注入に伴うTEAEが発現した被験者の割合
評価期間:Week 31又はWeek 28まで
5. TEAEとして記録された臨床的意義のある臨床検査パラメータ、バイタルサイン及び体重の変化が発現した被験者の割合
評価期間:Week 31又はWeek 28まで
6. 治療期2:抗体価1:160以上の抗rHuPH20結合抗体が発現した被験者の割合、rHuPH20に対する中和抗体が発現した被験者の割合
評価期間:Week 31又はWeek 28まで
7. TAK-771の投与と関連のある忍容性事象が発現した被験者の割合
評価期間:Week 31又はWeek 28まで
忍容性事象とはTAK-771の投与と関連のあるTEAEによる投与速度の減速、投与中断又は投与中止が行われる場合と定義する。
8. 治療期1:最終投与間隔(3週間又は4週間)到達週数
評価期間:Week 4まで(4週間ごとの投与群)、Week 3まで(3週間ごとの投与群)
9. 治療期2:3週間又は4週間の投与間隔を達成した被験者の割合、3週間又は4週間の投与間隔を維持した被験者の割合
評価期間:Week 31又はWeek 28まで
10. 確認された急性の重篤な細菌感染(ASBI)の年間発現率
評価期間:Week 31又はWeek 28まで
被験者1例あたりに換算した、確認された急性の重篤な細菌感染(ASBI)の年間発現率を報告する。
11. すべての感染の年間発現率
評価期間:Week 31又はWeek 28まで
被験者1例あたりに換算した、すべての感染の年間発現率を報告する。
12. 医療資源の利用:疾患/感染により通学/出勤できなかった又は通常の日常生活動作を行うことができなかった日数、抗生物質使用日数、疾患/感染による入院回数、疾患/感染による入院日数、疾患/感染による救急(緊急又は規定外)医療機関受診の回数
評価期間:Week 31又はWeek 28まで
13. 治療期2の投与パラメータ:1ヵ月あたりの投与回数、投与あたりの注入部位数、1ヵ月あたりの注入部位数、個々の注入時間、注入部位あたりの最大投与速度、注入部位あたりの注入量
評価期間:Week 31又はWeek 28まで
14. 生活の質(QOL):Pediatric Quality of Life Inventory (PEDS-QL)、Short Form-36 Health Survey Version 2 (SF-36 v2)、EuroQoL (Quality of Life)-5 Dimensions 3 Levels (EQ-5D-3L) Health Questionnaire
評価期間:Week 31又はWeek 28まで
PEDS-QLとは、小児集団を対象として設計された一般的な健康関連のQOL評価尺度であり、その内容は、(1)一般的な健康/活動、(2)感情/情動、(3)社会性機能、(4)学校の機能の4領域で構成されている。小児QOLのスコアが高いことは、全体の領域でより質の高いQOLがあることを意味する。この形式の評価尺度では0(全くない)~4(ほぼ常にある)までの5段階評価を用いている。評価尺度は0~100範囲で直線に逆変換されている(0=100、1=75、2=50、3=25、4=0)。4領域(身体、感情、社会、学校)がスコア化される。
SF-36とは、被験者の健康関連の生活の質(HRQoL)を評価するために幅広く用いられている一般的な評価方法である。一般的な評価方法は、一般集団を対象とした様々な健康状態や疾患の評価に使用される。SF-36の内容は36項目からなるが、これらは8項目、すなわち、「身体機能」、「体の痛み」、「全体的健康感」、「活力」、「社会生活機能」、「精神及び感情」に凝集され、スコアの範囲は0~100までを取る。スコアが高いことは、より質の高いHRQoLがあることを意味する。
EQ-5D-3Lとは、被験者自身が回答する形式の質問票であり、その内容は「移動の程度」、「身の回りの管理」、「ふだんの活動」、「痛み・不快感」、「不安・ふさぎ込み」の5項目で構成される。EQ-5D-3Lの合計スコアは0(最悪の状態)~1(最も健康的な状態)の範囲を取り、合計スコアが1であることは最良の結果であることを意味する。
15. 治療満足度: Treatment Satisfaction Questionnaire for Medication-9(TSQM-9)
評価期間:Week 31又はWeek 28まで
治療満足度調査(TSQM)とは、被験者が使用する治療薬に対する全体的な満足感又は不満感のレベルを評価するために使用する全般的な治療満足度評価尺度である。TSQM-9は9項目からなり、治療薬に対する被験者の満足度を評価するために使用される検証済みの自己報告方式の質問票である。TSQM-9の評価には「有効性」、「利便性」、「全般的満足度」の3領域が用いられる。これらの領域はいずれも0~100までのスコアを算出するアルゴリズムに基づいている。各領域で高いスコアが示すことは、その領域でより高い満足度が得られたことを意味する。
16. 治療の好み
評価期間:Week 31又はWeek 28まで
治療の優先順位に関する質問票とは、新しいSCIG療法に対する被験者の優先順位を評価するために開発された自己報告式の質問票である。質問票には4項目があり、IGSC療法を受ける環境の優先順位(クリニック、病院、在宅)、投与頻度及び方法に関する被験者の判定、IGSC治療を継続するための優先順位を調査する。
利用する医薬品等
一般名称
TAK-771
販売名
なし
組織情報
実施責任組織
武田薬品工業株式会社
大阪府大阪市中央区道修町四丁目1番1号
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