慢性腎臓病患者を対象として,異なる用量のBI 690517を単独又はエンパグリフロジンとの併用で投与した場合に腎機能が改善されるかどうかを検討する試験
目的
本試験の主目的は,糖尿病性及び非糖尿病性CKD患者を対象に,BI 690517の3用量とプラセボを評価することにより,BI 690517の単独及びエンパグリフロジンとの併用での有効性を示し,その用量反応関係を明らかにすることである。
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同じ対象疾患の治験
(28件)- ・慢性腎臓病患者の腎不全への進行抑制を目的とする無血清培地で培養した自家脂肪由来間葉系幹細胞の移入療法
- ・進行した慢性腎臓病患者を対象としたダントロレンの薬物動態試験(単回投与)
- ・慢性腎臓病患者に対する酒粕を用いた食事療法による血中の尿毒症物質の変化を確認する非盲検パイロットランダム化比較試験
- ・2型糖尿病を合併する慢性腎臓病患者を対象にフィネレノンとエンパグリフロジンとの併用投与の有効性及び安全性をフィネレノン又はエンパグリフロジンの単剤投与と比較検討する並行群間投与、第II相、二重盲検、3群試験
- ・顕性蛋白尿陰性の非糖尿病慢性腎臓病患者に対するダパグリフロジンの有効性と安全性に関する臨床試験
参加条件
性別
男性・女性
年齢
20歳 以上上限なし
選択基準
- ICH-GCP及び各国の法律に従って,治験参加前に同意説明文書に署名と日付を記入した患者。- 同意取得時に(各国の法律に基づく)法律上の成人かつ18歳以上である男性又は女性の患者- Visit 1の中央臨床検査機関分析によるeGFR(慢性腎臓病疫学共同研究[CKD-EPI]の推算式)が30 mL/min/1.73m2以上,90 mL/min/1.73m2未満。- Visit 1の中央臨床検査機関分析による随時尿(中間尿検体)におけるUACRが200 mg/g以上,5000 mg/g未満。- 降圧剤,NSAID,エンドセリン受容体拮抗薬,低用量全身ステロイド(プレドニゾロン10 mg以下又は同等)のいずれかを服用している患者は,Visit 1の4週間以上前から導入期間前の最初のランダム化まで安定用量で服用することとし,治験期間中に治療変更を予定しないこと。- Visit 1の4週間以上前から最初のランダム化まで臨床的に適切な安定用量のアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEi)又はアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)のいずれか(両剤を一度に使用しない)による治療を受けており,治験期間中に治療変更を予定しないこと。- 治験担当医師により,以下のうち1つ以上の腎臓の基礎疾患があると判断されている。 # 糖尿病性腎臓病。この患者は2型糖尿病に罹患しており,(治験担当医師の判断により)Visit 1の4週間前から最初のランダム化までの間に治療(GLP1受容体作動薬を含む)を変更しない,あるいは軽微な変更とする。 # 高血圧性腎臓病 # 慢性糸球体腎炎(以下のいずれかと定義する): IgA腎症,膜性腎症,巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)- 中央臨床検査機関で測定したVisit 1の糖化ヘモグロビン(HbA1c)が10.0%未満。- 中央臨床検査機関で測定したVisit 1の血清カリウム値が4.8 mmol/L以下。- 各国における標準治療及び治験担当医師の判断による最適な降圧治療を受け,Visit 1の座位収縮期血圧(SBP)が110 mmHg以上160 mmHg以下かつ拡張期血圧(DBP)が65 mmHg以上110 mmHg以下(3回の血圧測定の平均値)。- Visit 1の体格指数(BMI)が18.5 kg/m2以上50 kg/m2未満。- 妊娠可能な女性(WOCBP)は,極めて効果の高い避妊法を使用する意思及び能力がある患者。そのような避妊法を,治験期間を通じて使用すること。男性は,パートナーがWOCBPである場合は,精管切除術を受けるか,コンドームを使用する意思及び能力がある患者。2回目のランダム化前(治験薬投与期間開始時)に評価する追加の選択基準:- 治験薬投与期間へのランダム化前7日以内に実施医療機関又は中央臨床検査機関で測定した血清カリウム値が4.8 mmol/L以下。- 治験薬投与期間へのランダム化前7日以内に実施医療機関又は中央臨床検査機関で測定したeGFR(CKD-EPIの推算式)が20 mL/min/1.73m2以上。
除外基準
- 最初のランダム化前の7日以内にAS阻害薬(スピロノラクトンなどのMRAなど)による治療を受けた,又はその他のカリウム保持性利尿薬(アミロライドなど)を服用した,あるいは治験薬投与期間中の服用を予定している。- Visit 1前の4週間以内及びスクリーニング期間中のその他のレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)への介入(ACEi及びARBを除く)による治療を受けた,又は治験期間中に当該治療を予定している。併用制限薬又は安全な治験実施を妨げる可能性が高いと考えられる薬剤の使用継続を必要とする,又は希望している患者も除外する。- 1型糖尿病,又はその他の自己免疫性糖尿病(成人潜在性自己免疫性糖尿病[LADA]など)の既往歴がある。- ケトアシドーシスのリスクが高いと治験担当医師が判断した患者。- 現在SGLT-2又はSGLT-1/2阻害薬による治療を受けている,又は治験期間中に治療開始を予定している。さらに基準が適用されます。
治験内容
介入研究
主要結果評価方法
治験薬投与後14週時点の早朝第一尿(FMV)で測定した尿中アルブミン/クレアチニン比(UACR)の対数変換値のベースラインからの変化量。
第二結果評価方法
- UACRの反応率I(治験薬投与後14週時点の,FMVで測定したUACRのベースラインからの絶対変化量が30%以上の低下と定義)。- UACRの反応率II(治験薬投与後14週時点の,FMVで測定したUACRのベースラインからの絶対変化量が15%以上の低下と定義)。
利用する医薬品等
一般名称
BI 905711、エンパグリフロジン
販売名
なし、ジャディアンス
組織情報
同じ対象疾患の治験
(28件)- ・慢性腎臓病患者の腎不全への進行抑制を目的とする無血清培地で培養した自家脂肪由来間葉系幹細胞の移入療法
- ・進行した慢性腎臓病患者を対象としたダントロレンの薬物動態試験(単回投与)
- ・慢性腎臓病患者に対する酒粕を用いた食事療法による血中の尿毒症物質の変化を確認する非盲検パイロットランダム化比較試験
- ・2型糖尿病を合併する慢性腎臓病患者を対象にフィネレノンとエンパグリフロジンとの併用投与の有効性及び安全性をフィネレノン又はエンパグリフロジンの単剤投与と比較検討する並行群間投与、第II相、二重盲検、3群試験
- ・顕性蛋白尿陰性の非糖尿病慢性腎臓病患者に対するダパグリフロジンの有効性と安全性に関する臨床試験