ミスマッチ修復異常を認める切除可能直腸癌を対象に免疫チェックポイント阻害薬の有効性・安全性を検討する多施設共同臨床第II相試験

治験

目的

dMMR/MSI-Hを認める切除可能な直腸癌症例に対して、ニボルマブを投与のうえ、治療が

(Clinical complete Response: cまたはNear Complete Response: near )した症例には非手術的管理(Non-operative management: NOM)で臓器温存を図る治療を行う。この一連の治療戦略の有効性・安全性を検討する。

基本情報

募集ステータス募集前

対象疾患

フェーズ2

お問い合わせ情報

組織

国立研究開発法人国立がん研究センター東病院


メールアドレス

GPC3-CAR_core@east.ncc.go.jp


電話番号

04-7133-1111

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参加条件

性別

男性・女性


年齢
18歳 以上上限なし

選択基準

1. 病理組織学的に

と診断されている。2. 腫瘍の下縁が肛門縁(AV)から12cm以内の直腸癌。3. 組織または血液検体を用いた検査でミスマッチ修復異常(dMMR/MSI-H)が認められる。4. 登録時の年齢が18歳以上。5. 主解析パートでは臨床がStage II/III (T3-4 N-any M0、T1-2N1-2M0)である。探索パートでは臨床がStage I (T1-2 N0 M0)であり、内視鏡的切除・局所切除による根治が見込めない。6. 画像診断にて肉眼的根治切除が可能と考えられる。7. 試験参加について患者本人から文書で同意が得られている。8. 登録時にECOG Performance Status (PS) が0又は1である患者。9. 骨盤領域への放射線照射歴を有しない。10. 妊娠する可能性のある女性(化学閉経などの医学的理由により月経がない患者も含む)の場合、同意取得時からニボルマブの最終投与後少なくとも5 カ月間(化学を実施する場合は、化学の実施中およびカペシタビンの最終投与後少なくとも7カ月間)の二重避妊及び卵子の提供制限(自身で使用するための卵子の採取も含む)に同意した患者。また、同意取得時からニボルマブの最終投与後少なくとも5 カ月間(化学を実施する場合は、化学の実施中およびカペシタビンの最終投与後少なくとも7カ月間)は授乳をしないことに同意した患者。11. 男性で、化学を実施する場合は、化学の実施中およびカペシタビンの最終投与後少なくとも7カ月間は、この治験で規定された適切な避妊を実施すること。そして、精子の冷凍保存や提供は行わないことに同意した患者。12. 登録時に十分な臓器機能を有する患者。


除外基準

1.

(同時性および無病期間が登録時より5年以内の)と診断された患者。ただし、により治癒と判断される上皮内癌もしくは相当の病変はに含めない。結腸・直腸にを認める場合は、がなくまたすべての病変が外科的に根治切除可能と判断できる場合は適格とする。2. 炎症性腸疾患の既往を有する患者。3. 肺臓炎又は(ILD)の既往を有する患者。4. 自己免疫疾患の合併または慢性的若しくは再発性の自己免疫疾患の既往を有する患者。5. 全身性副腎皮質ホルモン(検査又はアレルギー反応に対する予防投与又はに伴う浮腫軽減などを目的とした一時的な使用を除く)又は免疫抑制剤の投与が必要である、あるいは本試験への登録前14日以内にこれらの治療を受けた患者。6. 心血管リスクの既往又は所見を有する患者。7. コントロール不良の糖尿病、又は毒性の評価を妨げる可能性のあるその他の疾患に罹患している患者。8. HIV-1 抗体及びHIV-2 抗体検査、HTLV-1 抗体検査、HBs 抗原検査又は 抗体検査のいずれかが陽性の患者。また、HBs 抗原検査が陰性であるが、HBs 抗体検査又はHBc 抗体検査のいずれかが陽性かつ-DNA 定量が検出感度以上の患者。なお、 抗体検査が陽性でも、-RNA が陰性の場合、登録を許容する。9. 妊娠中、授乳中又は妊娠している可能性のある患者。10. 被験者の安全、同意取得又は治験手順の遵守に支障を来すおそれのある重大で不安定な精神疾患あるいはその他医学的な疾患に罹患している患者。11. 過去に抗 抗体、抗PD-L1 抗体、抗PD-L2 抗体、抗CD137 抗体若しくは抗CTLA-4 抗体又はその他のT 細胞制御を目的とした若しくは薬物療法の前治療歴を有する患者。12. 本登録前28日以内に生ワクチン又は弱毒化ワクチン接種を受けた患者。13. 治験実施計画書に規定された手順を遵守する意志又は能力のない患者。14. 治験責任医師が治験対象として不適当と判断した患者。

治験内容

介入研究


主要結果評価方法

ニボルマブ療法単独の治験責任医師又は分担医師の判定による2年臨床的完全奏効(clinical complete response: cCR)割合


第二結果評価方法

・ プロトコール治療全体における2年cCR割合・ 2年cCR +病理学的完全奏効(pathological complete response: pCR)割合・ ニボルマブ療法単独の中央判定による2年cCR割合・ プロトコール治療完遂割合・ 再発形式・ 無増悪生存期間 (Progression-free survival: PFS)・ 無イベント生存期間 (Event-free survival: EFS)・ 無再発生存期間 (Disease-free survival: DFS)・ 2年Total Mesorectal Excision (TME)回避割合 (2-year TME-free rate)・ TME回避生存期間 (TME-free survival)・ TME回避無増悪生存期間 (TME-free progression-free survival)・ 無遠隔転移生存期間(Distant metastasis free survival: DMFS)・ 無局所再発生存期間(Local recurrence free survival: LRFS)・ 全生存期間 (Overall survival: OS)・ CTCAE ver5.0で判定した治療関連有害事象発生割合・ 手術を行った症例の周術期の安全性評価 (CTCAE ver5.0で判定した術中合併症および、CTCAE ver5.0およびClavien-Dindo分類で判定した術後合併症)・ 治療中・治療後5年までのQOL評価・ 血中循環腫瘍DNA (ctDNA)陰性化率NOMを行った症例に対して・ 局所再増大割合・ 局所再増大までの期間・ 救済手術症例に対する根治切除割合

利用する医薬品等

一般名称

ニボルマブ


販売名

オプジーボ

組織情報

実施責任組織

国立研究開発法人国立がん研究センター東病院


住所

千葉県柏市柏の葉6-5-1

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