T-705注射剤(ファビピラビル)とオセルタミビルを併用した治療がインフルエンザにどれだけ効果的で安全かを調査するための第Ⅱ相医師主導治験を行います。
65歳以上
上限なし
この治験は、インフルエンザに対する新しい治療法を調査するための研究です。治験はフェーズ2で行われ、患者の回復までの時間や症状の改善を評価します。具体的には、患者の状態を日々評価し、退院可能な状態が続いた日を回復として算出します。また、臨床的な評価やウイルス学的な評価も行われ、インフルエンザウイルスの力価やRNA量の変化を調べます。治験の結果は、新しい治療法の有効性や安全性を評価するために使用されます。
介入研究
登録・無作為化から回復までの時間
【評価方法】
治験責任医師又は治験分担医師は7段階スケール臨床評価を用い、登録・無作為化以降、入院期間中29日目まで連日、患者の状態のスコアの大きい状態をその日の値として採用し、評価する。3日間退院可能な状態(スコア1又は2)が続いたこと、又は退院したことを回復と判断し、初めて回復した日までの時間を算出する。
臨床的評価項目
(1)7段階スケールに基づく29日間の患者割合
【評価方法】
治験責任医師又は治験分担医師は7段階スケール臨床評価(表6)を用い、登録・無作為化以降、入院期間中29日目まで連日、患者の状態のスコアの大きい状態をその日の値として採用し、評価する。投与後29日目まで毎日評価し、患者の7段階スケールの割合を算出する。
(2)7段階スケールに基づく15日間、29日間の悪化割合
【評価方法】
治験責任医師又は治験分担医師は7段階スケール臨床評価(表6)を用い、登録・無作為化以降、入院期間中29日目まで連日、患者の状態のスコアの大きい状態をその日の値として採用し、評価する。症例登録時から1段階以上の増悪を悪化と定義し、投与15、 29日目までに悪化した患者の割合を算出する。
(3)解熱までの時間
【評価方法】
治験責任医師又は治験分担医師は、登録・無作為化以降、入院期間中1529日目まで連日、患者最高体温(腋窩)を評価する。解熱剤使用の有無を問わず、2日間37.5℃未満となった場合を解熱として、初めて解熱した日までの時間を算出する。解熱日以降の評価は不要とする。
(4)29日間致死率
【評価方法】
登録・無作為化後29日以内に、その死因に問わず患者が死亡した割合を算出する。
(5)29日間ICU入室率
【評価方法】
登録・無作為化後29日以内に、ICU, HCUなどといった重症集中ケアユニットに入室した割合を算出する。
(6)15日間肺炎合併症発現率
【評価方法】
登録・無作為化後15日以内に、新規抗菌剤治療を必要とする肺炎合併発現率を算出する。
ウイルス学的評価項目
(1)インフルエンザウイルス力価(Day 1、2、3、7)
【評価方法】
配布のウイルス保存液入容器及び綿棒を用いて、投与1日目(初回投与前)、2日目(3回目投与前)、3日目(5回目投与前)、7日目(最終投与後)に採取した患者の鼻咽頭ぬぐい液中のインフルエンザウイルス力価[単位:TCID50/ml(TCID50: The median Tissue Culture Infectious Dose 50%細胞感染価)]を中央測定機関で測定し、常用対数変換を施したウイルス力価の経時的推移をプロットし、対照群と被験群の3日間のAUCを比較する。TCID50は鼻咽頭ぬぐい液を培地で階段希釈し、培養細胞に接種することで測定する。感染の有無は、ウイルス感染による細胞変性効果(CPE)を指標として判定し、Karberの方法でTCID50を計算する。さらに、投与1日目からのインフルエンザウイルス力価の変化量(log10[TCID50/mL])並びに測定下限未満となった患者の割合を評価する。
(2)インフルエンザウイルスRNA量(Day 1、2、3、7)
【評価方法】
配布のウイルス保存液入容器及び綿棒を用いて、投与1日目(初回投与前)、2日目(3回目投与前)、3日目(5回目投与前)、7日目(最終投与後)に採取した患者の鼻咽頭ぬぐい液中のインフルエンザウイルスRNA量(copy/mL)を中央測定機関で測定し、常用対数変換を施したウイルスRNA量の経時的推移をプロットし、対照群と被験群の3日間のAUCを比較する。さらに、ウイルスRNA量の変化量(log10[copy/mL])並びに測定下限未満となった患者の割合を評価する。
フェーズ2: 少数の軽度な患者さんが対象
ファビピラビル、オセルタミビルリン塩酸カプセル
なし、タミフルカプセル75
国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院
東京都新宿区戸山1-21-1
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