HER2過剰発現の切除不能進行再発大腸癌の患者を対象としたトラスツズマブ デルクステカンの多施設共同、ランダム化、第II相試験 (DESTINY-CRC02)

目的

HER2過剰発現(IHC 3+又はIHC 2+/ISH+と定義)のmCRC患者を対象として5.4及び6.4 mg/kgの用量で投与したときのトラスツズマブ デルクステカン(trastuzumab deruxtecan: T-DXd)の有効性をBICRの判定による確定奏功率を指標として評価する。

基本情報

募集ステータス
募集中

対象疾患

ヒト上皮細胞増殖因子受容体2過剰発現の切除不能進行再発大腸癌患者


治験フェーズ

フェーズ2

参加条件

性別

男性・女性


年齢

20歳 以上上限なし


選択基準

1. ICFへの署名時点で年齢20歳以上(日本、台湾、及び韓国)又は18歳以上(その他の国)の成人。(治験参加への同意が可能な法定年齢が19歳以上の場合、各国の規制要件に従う。)

2. 病理診断により切除不能、再発性、又は転移性大腸腺癌であることが確認されている。原発又は転移部位で特定されたBRAF野生型癌及びRASステータスをClinical Laboratory Improvement Act(CLIA)認定検査機関、ISO15189認定検査機関、又はこれらと同等の認定検査機関で検査しなければならない。

3. 治療歴に以下の治療が含まれている:

a. フルオロピリミジン、オキサリプラチン、及びイリノテカン(禁忌ではない場合)

b. 抗上皮細胞増殖因子受容体(epidermal growth factor receptor: EGFR)療法(RAS野生型で臨床的に必要と判断される場合)

c. 抗血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor: VEGF)療法(臨床的に必要と判断される場合)

d. 抗programmed death-ligand 1(PD-[L]-1)療法(腫瘍が高頻度マイクロサテライト不安定性[microsatellite instable: MSI]/ミスマッチ修復機能欠損[deficient mismatch repair: dMMR]腫瘍又は腫瘍遺伝子変異量[tumor mutational burden: TMB]が高レベルであり臨床的に必要と判断される場合)

4. IHC 3+又はIHC 2+/ISH+と定義されるHER2過剰発現が中央検査機関の判定により確認されている。

5. 固形がんの治療効果判定基準(Response Evaluation Criteria in Solid Tumors: RECIST)Version 1.1に基づく治験責任医師等の判定による測定可能病変が1つ以上存在する。過去の放射線治療の照射野内に存在する病変は、放射線治療終了後に増悪を示している場合に測定可能とする。

6. ECOG PSが0又は1

7. 無作為化又は登録前28日以内に左室駆出率(left ventricular ejection fraction: LVEF)が50%以上


除外基準

1. 無作為化又は登録前6ヵ月以内の心筋梗塞(myocardial infarction: MI)の既往歴/合併症、又は症候性うっ血性心不全(congestive heart failure: CHF)(New York Heart Association心機能分類クラスII~IV)の既往歴/合併症、スクリーニング時にトロポニン値がメーカーによって定義されたULNを超えていて、かつMIの症状がない場合は、無作為化又は登録前に診察によりMIが除外されている必要がある。

2. スクリーニング時の12誘導心電図の3回測定の平均値に基づき、Fridericiaの式を用いて心拍数で補正されたQT間隔(QT interval corrected with Fridericia’s formula: QTcF)>470 ms(女性被験者)、又はQTcF >450 ms(男性被験者)の患者

3. ステロイドによる治療を要する非感染性の間質性肺疾患(interstitial lung disease: ILD)もしくは肺臓炎の既往を有するILDもしくは肺臓炎を合併している、あるいはスクリーニング期間中に画像診断にてこれらの肺疾患が否定できない。

4. 呼吸器疾患の合併(例えば、無作為化又は登録前3ヵ月以内の肺塞栓、重度の喘息、重度の慢性閉塞性肺疾患[chronic obstructive pulmonary disease: COPD]、拘束性肺疾患、胸水など)による臨床的に重度の肺障害

5. スクリーニング時に肺病変の合併もしくは疑いがある自己免疫疾患、膠原病又は炎症性疾患(関節リウマチ、シェーグレン症候群、サルコイドーシスなど)を有する。

6. 肺全摘除術歴がある。

7. 脊髄圧迫又は無治療で臨床症状を伴う、あるいはステロイドや抗けいれん薬などの症状のコントロールのための治療を必要とする活動性の中枢神経系への転移を有する。臨床的に非活動性の脳転移を有する患者は登録可能。また、治療中であっても無症状でステロイドあるいは抗けいれん薬による治療を必要としない患者は、放射線治療による急性毒性から回復していれば登録可能(全脳照射治療の終了から無作為化又は登録まで最低2週間)。

8. 軟膜髄膜癌腫症を有する。

9. ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus: HIV)感染が確認されている。

10. 無作為化又は登録前28日以内に血清検査でウイルス感染が確認された場合など、活動性のB型肝炎及び/又はC型肝炎を有する。B型肝炎ウイルス(hepatitis B virus: HBV)感染歴を有する患者は、B型肝炎表面抗原(hepatitis B surface antigen: HBsAg)陰性(−)かつB型肝炎コア抗原抗体(antibody to hepatitis B core antigen: anti-HBc)陽性(+)の場合に登録可とする。C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus: HCV)抗体陽性の患者は、ポリメラーゼ連鎖反応検査でHCV RNA陰性の場合のみ適格とする。

11. DXdを含む抗体薬物複合体(antibody-drug conjugate: ADC)の投与歴を有する。

治験内容

研究のタイプ

企業治験介入研究


主要結果評価方法

HER2過剰発現(IHC 3+又はIHC 2+/ISH+と定義)のmCRC患者を対象として5.4及び6.4 mg/kgの用量で投与したときのトラスツズマブ デルクステカン(trastuzumab deruxtecan: T-DXd)の有効性をBICRの判定による確定奏功率を指標として評価する。


第二結果評価方法

・治験責任医師等の判定による確定奏功率を指標としてT-DXdの臨床的有効性を評価する。

・DoRを指標としてT-DXdの臨床的有効性を評価する。

・DCR、CBR、PFS、及びOSを指標としてT-DXdの臨床的有効性を評価する。

・T-DXdの安全性及び忍容性を評価する。

・患者報告によるHRQoL、症状、及び身体機能を含め、HEOR評価項目を評価する。

・両投与群の医療資源の利用状況を評価する。

・T-DXdのPKを評価する。

・T-DXdの免疫原性を評価する。

利用する医薬品等

一般名称

トラスツズマブ デルクステカン


販売名

エンハーツ

組織情報

実施責任組織

第一三共株式会社


住所

東京都品川区広町1-2-58