全身性強皮症の患者を対象としたグセルクマブの多施設共同,ランダム化,プラセボ対照,Proof-of-Concept試験

目的

本試験の目的は,全身性強皮症(SSc)患者におけるグセルクマブの臨床的有効性を評価することである。

基本情報

募集ステータス
募集中

対象疾患

全身性強皮症


治験フェーズ

フェーズ2

参加条件

性別

男性・女性


年齢

18歳 以上75歳 以下


選択基準

‐米国リウマチ学会(ACR)及び欧州リウマチ学会(EULAR)2013の基準による全身性強皮症(SSc)の診断

‐LeRoy基準(すなわち,末端部の線維化に加えて肘及び膝の近位部の皮膚の線維化)によるびまん皮膚硬化型SSc

‐罹病期間が36カ月以下(レイノー現象以外の症状が最初に認められてからの時間と定義)

‐スクリーニング時及びWeek 0のmRSSが10以上22以下

‐スクリーニング時の予測努力性肺活量に対する割合が60%以上

‐スクリーニング時の予測一酸化炭素肺拡散能(DLCO)の割合(ヘモグロビン補正)が40%以上

‐スクリーニング時に以下のいずれかの基準を満たす被験者:過去2~6カ月以内に実施された評価と比べてmRSSが3以上増加,過去2~6カ月以内に実施された評価と比べて新たに1つの部位でmRSSが2以上増加,過去2~6カ月以内に実施された評価と比べて新たに2つの部位でmRSSが1以上増加


除外基準

‐肝機能不全又は腎機能不全(推算クレアチニンクリアランスが60 mL/min以下),重大な心臓障害,血管障害,肺障害,胃腸障害,内分泌障害,神経性障害,血液学的障害,リウマチ性疾患に伴う障害,精神障害又は代謝障害の既往がある。

‐喀血,肺出血,腎クリーゼを含む重症又はコントロール不能のSScの既知の合併症を認める。

‐酸素療法を必要とする間質性肺疾患を認める。

‐関節リウマチ(RA),リウマチ性多発筋痛症(PMR),全身性エリテマトーデス,多発性筋炎/皮膚筋炎などSScの評価に影響を及ぼすSSc以外のリウマチ性疾患を認める。

‐現在,重度,進行性又はコントロール不良の腎臓,心臓,血管,肺,消化器,内分泌,神経,血液,リウマチ性,精神,又は代謝障害と診断されている又はこれらの徴候/症状を認める。[又は,本治験に参加することで被験者が危険にさらされると治験責任(分担)医師が判断するその他の医学的状態を認める場合]

治験内容

研究のタイプ

企業治験介入研究


主要結果評価方法

Week 24のModified Rodnan Skin Score(mRSS)のベースラインからの変化

mRSSは皮膚の硬化を評価するためのバリデートされた理学的診察・検査手法であり,皮膚肥厚の生検結果と相関を示し,特に早期の疾患で予後及び内臓病変を反映する。mRSSは17カ所の身体部位で0(正常な皮膚)から3(重度の硬化)のスケールを用いて採点し,最大スコアは51であり,SScの重症度を分類するために用いられる。スコアが高いほど重症度が高い。


第二結果評価方法

Week 52のmRSSのベースラインからの変化

Week 24及びWeek 52でmRSSが悪化した患者の割合

Week 24及びWeek 52で米国リウマチ学会のCombined Response Index in diffuse cutaneous systemic sclerosis(dcSSc)(ACR CRISS)でスコア0.6を達成した患者の割合

ACR CRISSは,早期dcSScを対象とした臨床試験のための複合的な反応指数であり,SScの国際的な専門家グループによって開発された。ACR CRISSアルゴリズムはランダム化臨床試験において2段階に分けて適用される。最初に,被験者が改善なしの基準を満たすかどうか評価する。改善していない場合,これらの被験者の改善度を0.0とする。残りの被験者について,5つの評価尺度[mRSS,percent predicted FVC,健康評価質問票−身体障害指標(HAQ-DI),patient’s global assessment及びphysician’s global assessment]に基づき改善の可能性を算出する。各評価尺度で用いる可能性のスコアは0~1である。

Week 24及びWeek 52のFVCのベースラインからの変化

呼吸機能検査 をFVCにより評価する。

Week 24及びWeek 52の予測努力性肺活量に対する割合のベースラインからの変化

呼吸機能検査を予測努力性肺活量により評価する。

Week 24及びWeek 52の一酸化炭素肺拡散能(DLCO)のベースラインからの変化

呼吸機能検査をDLCOにより評価する。

Week 24及びWeek 52のpercent predicted DLCOのベースラインからの変化

呼吸機能検査をpercent predicted DLCOにより評価する。

ベースラインに手指潰瘍を有する患者における,Week 24及びWeek 52の手指潰瘍数のベースラインからの変化

手指潰瘍は,皮膚全層(最大径が3 mm超)及び上皮が失われた病変と定義され,焼痂で覆われた病変も含まれる。治癒は,上皮が再形成され痛み及び浸出液を認めない場合と定義される。

Week 24及びWeek 52のHAQ-DIスコアのベースラインからの変化

HAQ-DIは8つの機能領域(衣服の着脱と身支度,起立,食事,歩行,衛生,とどく範囲,握力及び家事や雑用)における課題達成の難易度を評価する20問の質問票である。各機能領域の反応を0~3(0=何の困難もない,3=できない)でスコア化する。総スコアは,ドメインスコアの合計として算出し,回答したドメイン数で割る。合計スコアの範囲は0~3で,0は最も困難がなく,3は極めて困難であることを指す。

治験薬投与後に発現した有害事象(TEAE)が認められた被験者の割合

TEAEとは,治験薬投与期に発現したAE,あるいは既存の病状がベースライン以降に悪化した事象を指す。

重篤な有害事象(SAE)が認められた被験者の割合

SAEとは,投与量にかかわらず,あらゆる好ましくない医療上のできごとをいい,死亡,死亡につながるおそれのある症例,入院又は入院期間の延長が必要なもの,永続的又は顕著な障害/機能不能に陥るもの,先天異常・先天性欠損をきたすもの,医薬品を介する感染因子伝播の疑いがあるもの,医学的に重要なものを指す。

特に注目すべき有害事象(AESI)が認められた被験者の割合

本臨床試験の被験者において,初回治験薬投与後に新たに悪性腫瘍又は活動性結核(TB)若しくは間質性肺疾患(ILD) が確認された場合,AESIとみなす。

血清中グセルクマブ濃度

グセルクマブ濃度の測定のため,バリデートされた特異的,かつ,高感度な分析法により血清試料を解析する。

抗グセルクマブ抗体の発現被験者数

抗グセルクマブ抗体を発現した被験者数を評価する。

利用する医薬品等

一般名称

グセルクマブ、グセルクマブ、プラセボ


販売名

なし(ベルギー、米国、スイス)、Tremfya Subcutaneous Injection(ベルギー、米国、スイス)、なし

組織情報

実施責任組織

ヤンセンファーマ株式会社


住所

東京都千代田区西神田3-5-2