慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)成人患者を対象とした Efgartigimod PH20 SCの有効性、安全性及び忍容性を評価する第2相臨床試験

目的

ステージA:治療奏効例として分類された患者の割合に基づき、efgartigimod PH20 SC[efgartigimod と遺伝子組換えヒトヒアルロニダーゼ PH20(rHuPH20)の皮下注射用混合製剤]の活性を評価する。 ステージB: 臨床症状の悪化のエビデンスが初めて認められるまでの時間に基づき、プラセボと比較したefgartigimod PH20 SC の有効性を検討する。

基本情報

募集ステータス
募集中

対象疾患

慢性炎症性脱髄性多発神経炎


治験フェーズ

フェーズ2

参加条件

性別

男性・女性


年齢

20歳 以上上限なし


選択基準

1. 本治験の要件を理解でき、同意説明文書(研究関連医療情報の使用及び公開に関する同意を含む)、本治験の治験実施計画書の手順(必要な来院等)を遵守する意思及び能力があること。

2. 同意説明文書への署名の時点で18歳以上(日本人患者は20歳以上)の男性又は女性患者であること。

3. 欧州神経学会議/末梢神経学会(EFNS/PNS)の診断基準(2010)で、probable CIDP又はdefinite CIDPと診断され、進行性又は再発性であること。

4. スクリーニング時点で、CIDP疾患活動性ステータス(CDAS)スコアが2以上。

5. Run-in期間の初回来院時(Run-in期間に入る患者に対して)又はステージAベースライン[スクリーニング前3ヵ月以内に調整INCAT障害スコア(合計)の悪化のエビデンスの記録がある未治療患者に対して]では、IINCATスコアが2以上であること。治験登録時にINCAT障害スコアが2である患者については、このスコアはすべて下肢の障害によるものでなければならない。治験登録時にINCAT障害スコアが3以上である患者については、上肢又は下肢のスコアについて特定の要件はない。

6. 以下のいずれかの治療状況を満たしていること:

• 現在(すなわち、過去6ヵ月以内)、ステロイドパルス療法、プレドニゾロン/prednisone 10 mg/日以下と同等の経口コルチコステロイド及び/又はIVIg若しくはSCIgの治療を受けており、Run-in期間の初回来院時にこの治療法を中止する意思がある患者。又は

• 治療歴のない患者(未治療患者)。又は

• コルチコステロイド及び/又はIVIg若しくはSCIgの治療をスクリーニングの6ヵ月以上前に中止している患者。

注:スクリーニングの6ヵ月以上前に、月1回又は連日のコルチコステロイド、IVIg又はSCIgの治療を受けていない患者は、未治療患者と同等とみなされる。

7. スクリーニング時に血清妊娠検査陰性で、ステージAベースラインまで尿妊娠検査陰性が確認されている妊娠可能な女性。

8. 妊娠可能な女性は、スクリーニング時から治験薬の最終投与90日後まで、効果の高い又は許容可能な避妊法を使用しなければならない。

9. a. 男性患者は、治験期間中及び治験期間終了後90日間精子を提供しないことに同意しなければならない。


除外基準

1. 純粋感覚型非典型的CIDP(EFNS/PNS定義)。

2. 以下を含むその他の原因による多発ニューロパチー。

• 多巣性運動ニューロパチー

• 抗ミエリン関連糖タンパク質免疫グロブリンM(IgM)抗体を有する重症度不明の単クローン性免疫グロブリン血症

• 遺伝性脱髄性ニューロパチー

• 多発ニューロパチー、臓器肥大、内分泌障害、単クローンタンパク及び皮膚病変

• 腰仙部神経根ニューロパチー

• 糖尿病による可能性が高い多発ニューロパチー

• 全身疾患による可能性が高い多発ニューロパチー

• 薬物又は毒素誘発性多発ニューロパチー

3. 患者の徴候及び症状を適切に説明するその他の疾患。

4. 脊髄症の既往歴又は中枢脱髄のエビデンス。

5. アルコール、薬物若しくは医薬品乱用又はその既往歴(スクリーニングの12ヵ月以内)。

6. 重度の精神障害(重度のうつ病、精神病、双極性障害等)、自殺企図歴又は治験責任(分担)医師の判断による現在の自殺念慮は、患者に過度のリスクをもたらす又は治験実施計画書の遵守に影響する可能性がある。

注:スクリーニング時点に、自殺傾向はコロンビア自殺評価スケール(C SSRS)を用いて評価する。自殺リスクの高い患者は治験から除外される[すなわち自殺念慮サブスケールの質問4及び/又は質問5に対する肯定の回答(過去3ヵ月)、及び/又は自殺行為サブスケールに対する肯定の回答(過去1年)がある患者は除外される]。「人生/時間のほとんどで死にたいという考えが浮かぶ」の上述の質問に対して肯定の回答がある場合、治験登録前に、治験責任(分担)医師が現在の自殺リスクについて慎重に評価する必要がある。

7. スクリーニング時に、以下の活動性ウイルス性感染の検査で陽性になった患者を含む、スクリーニング時に臨床的に意義のある活動性又は慢性のコントロール不良の細菌、ウイルス又は真菌感染がある患者。

• 活動性B型肝炎ウイルス(HBV):血清学的検査の結果により活動性(急性又は慢性)感染が示された。

• 活動性C型肝炎ウイルス(HCV):血清学的にHCV抗体陽性。

• ヒト免疫不全ウイルス(HIV):血清学的検査陽性で、後天性免疫不全症候群(AIDS)に定義された病態がある又は表面抗原分類4(CD4)細胞数が200個/mm3以下である。

8. スクリーニング時に総IgG値が6 g/L未満の患者。

9. 以下の治療法を受けている患者。

• スクリーニング前3ヵ月以内(又は当該薬物の5半減期以内のどちらか長い方):血漿交換又は免疫吸着、結晶性フラグメント(Fc)を含む治療薬又はその他の生物学的製剤若しくはその他の治験薬との併用。

• スクリーニング前6ヵ月以内:リツキシマブ、アレムツズマブ、その他のモノクローナル抗体、シクロホスファミド、インターフェロン、腫瘍壊死因子-α阻害薬、フィンゴリモド、メトトレキサート、アザチオプリン、ミコフェノール酸、その他の免疫賦活剤又は免疫抑制剤及び10 mg/日を超える連日の経口コルチコステロイド。

注:IVIg、SCIg、コルチコステロイドパルス療法及び10 mg/日以下の連日の経口コルチコステロイド治療を受けている患者は登録できる。

10. 治験期間中から治験薬の最終投与90日後までの間、妊婦中及び授乳中の女性、並びに妊娠を希望する女性。

11. CIDPの臨床症状の正確な評価を妨げると治験責任(分担)医師が判断したその他の既知の自己免疫疾患患者。

12. スクリーニング前28日以内に弱毒生ワクチンの投与を受けた患者。スクリーニング前のいかなる時点において不活化、サブユニット、多糖体又は結合型ワクチンを受けた患者については除外しない。

13. 悪性腫瘍の既往歴がある患者。治験薬の初回投与前3年以上再発を示すエビデンスが認められず、適切な治療により治癒したとみなされた場合を除く。以下のがん患者は随時登録可能である。

• 適切に治療された皮膚の基底細胞癌又は扁平上皮癌

• 子宮頚部上皮内癌

• 非浸潤性乳癌、又は

• 前立腺癌に関する偶発的な組織学的所見[TNM(腫瘍、結節及び転移分類)ステージT1a又はT1b]

14. 過去にefgartigimodの治験に参加し、治験薬投与を少なくとも1回受けたことがある患者。

15. 治験薬のいずれかの成分に対する過敏症の既往歴がある患者。

その他の重大で重篤な疾患の臨床的エビデンスがある患者、最近大手術を受けた若しくは受ける予定がある患者、又はその他治験の結果に影響を及ぼすこと若しくは過度なリスクを負うことが予想される患者。

治験内容

研究のタイプ

企業治験介入研究


主要結果評価方法

1. ステージ A: 治療奏効例 (ECI)が確認された患者の割合[非盲検ステージAの最大12週まで]

2. ステージB: ステージBのベースラインと比較して、調整INCATの悪化が初めて認められるまでの時間[プラセボ対照ステージBの最大48週まで]


第二結果評価方法

1. ステージA: 初めてECIが確認されるまでの時間。[非盲検ステージの最大12週まで]

2. ステージA: ステージAベースラインからの調整INCATの経時的変化[非盲検ステージの最大12週まで]

3. ステージA: ステージAベースラインからのMedical Research Council (MRC)合計スコアの経時的変化[非盲検ステージの最大12週まで]

4. ステージA: ステージAベースラインからの24項目のInflammatory Rasch-built Overall Disability Scale(I-RODS)障害スコアの経時的変化[非盲検ステージの最大12週まで]

5. ステージA: ステージAベースラインからのTimed Up-and-go(TUG)テストスコアの経時的変化[非盲検ステージの最大12週まで]

6. ステージA: ステージAベースラインからの平均握力の経時的変化[非盲検ステージの最大12週まで]

7. ステージA: 曝露で調整した治験薬投与後に発現した有害事象(TEAE)及び重篤な有害事象(SAE)の発現率[非盲検ステージの最大12週まで]

8. ステージA: 臨床的に重要な臨床検査値異常の発現率[非盲検ステージの最大12週まで]

9. ステージA: 投与前血清中efgartigimod濃度の経時的推移[非盲検ステージの最大12週まで]

10. ステージA: 血清中IgG値(総IgG及びIgGサブタイプ)の経時的変化。[非盲検ステージの最大12週まで]

11. ステージA: efgartigimod及び/又はrHuPH20に対する結合抗体(BAb)あるいは中和抗体(NAb)が示された患者の割合及びその抗体価。[非盲検ステージの最大12週まで]

12.ステージB: CIDPの疾患の進行までの時間。[プラセボ対照ステージBの最大48週まで]

CIDPの疾患の進行までの時間とは、二重盲検治験薬の初回投与から、ステージBベースラインに比べてI-RODSスコアが初めて4ポイント(パーセンタイル計算)以上減少するまでの時間と定義される。

13.ステージB:ステージBベースラインに比べて機能の改善が見られた患者の割合。[プラセボ対照ステージBの最大48週まで]

14.ステージB: ステージBベースラインからの調整INCATスコアの経時的変化。[プラセボ対照ステージBの最大48週まで]

15.ステージB: ステージBベースラインからのMRC合計スコアの経時的変化。[プラセボ対照ステージBの最大48週まで]

16.ステージB: ステージBベースラインからのI-RODSスコアの経時的変化。[プラセボ対照ステージBの最大48週まで]

17.ステージB: ステージBベースラインからのTUGテストスコアの経時的変化。[プラセボ対照ステージBの最大48週まで]

18.ステージB: ステージBベースラインからの平均握力の経時的変化。[プラセボ対照ステージBの最大48週まで]

19.ステージB: 24項目のI-RODSが10%減少するまでの時間。[プラセボ対照ステージBの最大48週まで]

20.ステージB: TEAE及びSAEの発現率。[プラセボ対照ステージBの最大48週まで]

21.ステージB: 臨床的に重要な臨床検査値異常の発現率。[プラセボ対照ステージBの最大48週まで]

22.ステージB: 投与前血清中efgartigimod濃度の経時的推移。[プラセボ対照ステージBの最大48週まで]

23.ステージB:血清中IgG値(総IgG及びIgGサブタイプ)の経時的変化。[プラセボ対照ステージBの最大48週まで]

24.ステージB: efgartigimod及び/又はrHuPH20に対するBabあるいはNAbが示された患者の割合及びその抗体価。[プラセボ対照ステージBの最大48週まで]

利用する医薬品等

一般名称

ARGX-113 PH20 SC


販売名

未定

組織情報

実施責任組織

株式会社新日本科学PPD


住所

東京都中央区明石町8-1 聖路加タワー12階