企業治験
ドラベ症候群またはレノックス・ガストー症候群患者における新薬soticlestatの長期的な安全性と忍容性を評価する試験(ENDYMION 2)
目的
この治験の目的は、ドラベ症候群またはレノックス・ガストー症候群の患者にsoticlestatを与え、発作頻度を減らす効果を評価することです。対象は小児から成人までの患者です。
対象疾患
参加条件
この治験に参加できる人は、2歳以上56歳以下の男性・女性です。ただし、すでにSoticlestatの第3相臨床試験に参加した人は参加できません。治験に参加する前に、不安定で臨床的に問題のある神経系疾患、精神疾患、心血管系疾患、眼疾患、肺疾患、肝疾患、腎疾患、代謝性疾患、消化器系疾患、泌尿器疾患、免疫系疾患、造血器疾患、内分泌疾患、進行性の腫瘍等の悪性腫瘍、または治験に参加する能力に影響を与えうる異常があるかどうかを評価します。治験責任医師又は治験分担医師が責任を負いますが、場合によってはメディカルモニターと協議する必要があります。また、治験に参加する前に、ECG異常値が450msを超える場合等の異常があるかどうかも確認します。自殺、自傷、他傷、器物破損のリスクがある場合も参加できません。治験に参加する前に、6歳以上の被験者に対してコロンビア自殺重症度評価スケール(C-SSRS)の質問4又は5に「はい」と回答した場合も参加できません。
治験内容
この治験は、ドラベ症候群またはレノックス・ガストー症候群という疾患に対する治療法を研究するものです。治験のフェーズは3で、治験薬を投与して効果や安全性を調べます。治験期間は4年間で、主な評価方法は、治験薬投与後に発現した有害事象の発生数、自殺念慮の変化、体重や身長の変化、発作頻度の変化、治療の改善度などです。治験に参加する被験者の生活の質も評価します。治験の目的は、新しい治療法の開発につながることです。
AI 要約前の参加条件
介入研究
主要結果評価方法
1. 治験薬投与後に発現した有害事象(TEAE)の発現症例数
評価期間:4年間
有害事象とは、医薬品(治験薬を含む)が投与された患者又は被験者に生じたあらゆる好ましくない医療上のできごとであり、必ずしも当該医薬品の投与との因果関係が明らかなもののみを示すものではない。つまり有害事象とは、医薬品が投与された際に起こる、あらゆる好ましくない、又は意図しない徴候(臨床検査値の臨床的に問題のある異常を含む)、症状若しくは病気のことであり、医薬品の投与との因果関係の有無は問わない。TEAEとは、本治験において治験薬初回投与後に発現した有害事象を示す。
2. コロンビア自殺重症度評価スケール(C-SSRS)スコアのベースラインからの変化
評価期間:4年間
C-SSRSは自殺念慮および自殺行動を系統的に追跡する。合計スコアの範囲は0 (観念が存在しない) ~5 (具体的な計画と意図を伴う能動的自殺念慮) である。点数が高いほど、自殺願望が強い。
3. 全年齢グループを対象とした体重のベースラインからの変化
評価期間:4年間
4. 全年齢グループを対象とした身長のベースラインからの変化
評価期間:4年間
5. 治験期間中、6~17歳の小児を対象としたタナ―段階の絶対値
評価期間:4年間
タナ―段階は二次性徴を評価し、思春期の発達状況を測定する尺度で、発達の進行状況を5段階(1 [性徴なし]から5 [量、大きさ共に成人型])で定義する。
6. 治験期間中、2~17歳の小児を対象としたインスリン様成長因子1(IGF-1)の絶対値
評価期間:4年間
第二結果評価方法
1. DS及びLGSの被験者における28日あたりの総発作頻度のベースラインからの変化率
評価期間:4年間
28日あたりの総発作頻度は、期間中に報告された発作の総数を、発作の観察日数で割り28をかけた数値と定義する。ベースラインからの変化率は、(治療期の28日あたりの発作頻度 – ベースラインにおける28日あたりの発作頻度)/ ベースラインにおける28日あたりの発作頻度* 100で算出する。
2. DSコホートにおける28日あたりのけいれん発作頻度のベースラインからの変化率
評価期間:4年間
28日あたりのけいれん発作頻度は、期間中に報告されたけいれん発作の総数を、発作の観察日数で割り28をかけた数値と定義する。ベースラインからの変化率は、(治療期の28日あたりのけいれん発作頻度 – ベースラインにおける28日あたりのけいれん発作頻度)/ ベースラインにおける28日あたりのけいれん発作頻度* 100で算出する。
3. LGSコホートにおける28日あたりのmajor motor drop(MMD)発作頻度のベースラインからの変化率
評価期間:4年間
28日あたりのMMD発作頻度は、期間中に報告されたMMD発作の総数を、発作の観察日数で割り28をかけた数値と定義する。ベースラインからの変化率は、(治療期の28日あたりのMMD発作頻度 – ベースラインにおける28日あたりのMMD発作頻度)/ ベースラインにおける28日あたりのMMD発作頻度* 100で算出する。
4. Clinical Global Impression of Improvementスコア(CGI-I)
評価期間:4年間
CGI-I(医師)は7段階のリッカート尺度であり、治験担当医師がベースライン(治験薬投与前)との比較で治験薬投与開始後の全般的な発作コントロール、行動、安全性及び忍容性における変化(改善)の度合いを評価する。治験担当医師は被験者に関し以下に示す段階で評価する:1(非常に大きく改善)、2(大きく改善)、3(わずかに改善)、4(変化なし)、5(わずかに悪化)、6(大きく悪化)、7(非常に大きく悪化)。スコアが高いほど症状が重いことを示す。
5. Caregiver Global Impression of Improvementスコア(Care GI-I)
評価期間:4年間
Care GI-Iは7段階のリッカート尺度であり、介護者が治験薬投与開始後の全般的な発作コントロール、行動、安全性及び忍容性の改善度をベースライン(治験薬投与前)と比較して評価する。被験者の親/介護者は被験者に関し、以下に示す段階で評価する:1(非常に大きく改善)、2(大きく改善)、3(わずかに改善)、4(変化なし)、5(わずかに悪化)、6(大きく悪化)、7(非常に大きく悪化)。スコアが高いほど症状が重いことを示す。
6. CGI-I発作の強度及び持続時間
評価期間:4年間
CGI-I発作の強度及び持続時間を用いて、被験者の親/介護者がけいれん発作(DSコホート)又はMMD発作(LGSコホート)の強度及び持続時間の初回評価時からの変化を評価する。被験者の症状は以下に示す段階で評価する:1(非常に大きく改善)、2(大きく改善)、3(わずかに改善)、4(変化なし)、5(わずかに悪化)、6(大きく悪化)、7(非常に大きく悪化)。スコアが高いほど症状が重いことを示す。
7. CGI-I非発作症状
評価期間:4年間
CGI-I非発作症状は、一連の単一項目評価スケールであり、治験担当医師はこれを用いて選択された非発作ドメインの治験薬投与開始後の改善度を評価する。被験者は関し以下に示す段階で評価される:1(非常に大きく改善)、2(大きく改善)、3(わずかに改善)、4(変化なし)、5(わずかに悪化)、6(大きく悪化)、7(非常に大きく悪化)。ベースライン期に治験担当医師は、主な介護者から非発作症状の発現に基づく被験者の状態の情報を得て症状フォームに入力する。スコアが高いほど症状が重いことを示す。
8. Quality of Life Inventory-Disability(QI-Disability)スコアの変化
評価期間:4年間
QI-Disabilityは、知的障害を有する小児の生活の質を評価する、親/介護者報告による質問票である。この質問票には、生活の質の6つのドメイン(身体的健康、肯定的感情、否定的感情、社会的交流、レジャー及び屋外活動並びに自立)に関連する32項目が含まれている。スコアは5段階のリッカート尺度であり、0~100のスコアに換算される。スコアの範囲は0~100であり、スコアが高いほど生活の質が高いことを示す。
治験フェーズ
フェーズ3: 多くの実際の患者さんが対象
利用する医薬品等
一般名称
TAK-935(Soticlestat)
販売名
なし
実施組織
武田薬品工業株式会社
大阪府大阪市中央区道修町四丁目1番1号
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