早期全身性エリテマトーデスに対するベリムマブの有効性と安全性を検討するプラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験
目的
早期のベリムマブ併用によるLLDAS達成率の改善効果及び投与終了後LLDAS維持効果の確認
基本情報
同じ対象疾患の治験
(19件)- ・スチル病(全身型若年性特発性関節炎及び成人発症スチル病を含む)に伴うマクロファージ活性化症候群(MAS)又は全身性エリテマトーデスに伴うMASを有する小児及び成人に対するemapalumabの有効性、安全性及び忍容性、薬物動態及び薬力学を検討する2コホート、非盲検、単群、多施設共同試験
- ・健康成人並びに全身性エリテマトーデス患者及び皮膚エリテマトーデス患者を対象としたKK4277の第I相、プラセボ対照、二重盲検、単回/反復投与用量漸増試験
- ・全身性エリテマトーデス患者における、QoLが全般的労働生産性障害及び活動性障害に与える影響の検討
- ・標準治療を受けている全身性エリテマトーデス及び皮膚エリテマトーデス(亜急性皮膚エリテマトーデス及び/又は円板状エリテマトーデス)患者を対象にenpatoranの有効性及び安全性を評価する第Ⅱ相、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、用量設定、並行群間比較、アダプティブ試験
- ・活動性全身性エリテマトーデス患者を対象とした、Afimetoranの有効性及び安全性を検討する、多施設共同、プラセボ対照、ランダム化二重盲検第II相試験
参加条件
性別
男性・女性
年齢
20歳 以上80歳 未満
選択基準
選択基準:登録時に確認
1)研究参加に関して文書による同意が得られた患者。
2)同意取得時の年齢が20歳以上、80歳未満の男女。
3)SLEと診断されている患者。SLEの診断はACR分類基準(1997)、SLICC(2012)の分類基準のいずれかを用いる。
4)SLEの診断後5年以内の患者。
5)スクリーニング検査スクリーニング検査スクリーニング検査にて次のいずれかの免疫学的活動性を確認できる患者。なお、同意取得前28日以内の検査結果が有ればその結果を採用することを許容する。
・抗核抗体80倍以上
・抗dsDNA抗体陽性
・補体低値
6)SLEに関連する以下の臨床症状のうちいずれかが存在する患者。
・関節症状、皮膚症状、粘膜症状、筋症状、脱毛、漿膜炎、全身症状(発熱、全身倦怠感、体重減少)
除外基準
1)過去にベリムマブの使用歴のある患者。
2)登録前24週以内に副腎皮質ステロイド剤の継続的な投与が行われた患者。
3)登録前12週以内に血液浄化療法(血漿交換療法、免疫吸着療法等)を実施した患者。
4)登録前12 週以内に副腎皮質ステロイド投与、シクロフォスファミドパルス療法以外の免疫抑制剤の新規投与又は増量を行った患者。
5)登録前24 週以内にシクロフォスファミドパルス療法を行った患者。
6)登録前12週以内に生物学的製剤(抗TNFα製剤、抗IL6受容体抗体製剤、アバタセプト、アナキンラ、ウツテキヌマブ、抗IL17 製剤)の投与を実施した患者。
7)登録前12ヵ月以内にリツキシマブの投与を実施した患者。
8)重篤な活動性の中枢神経症状(CNS ループス)を有する患者。
9)重篤な腎障害(ネフローゼ症候群、血清血清血清クレアチニンクレアチニンクレアチニンが2.5 mg/dL 以上)を有する患者。
10)重篤な肝障害を有する患者(非代償性肝障害)。
11)不安定性の虚血性心疾患、心不全の合併を有する患者。
12)悪性腫瘍の合併及びその既往を有する患者(ただし、5 年以上再発を認めない症例、上皮内に留まる非悪性黒色腫の皮膚癌及び 上皮内にとどまり局所療法のみで加療され3年以上転移のない子宮頸癌を除く)。
13)感染症に関する下記の基準を満たす患者。
・慢性感染症に対する継続的な治療を行っている患者
・登録前60日以内に入院を要する感染症の既往があった患者
・登録前60日以内に非経口投与による抗生剤投与が行われた患者
14)HBs抗原陽性、HIV陽性、HCV陽性、HBV DNA PCR陽性の患者。
16)妊娠中または授乳中の患者。
17)研究参加期間中、禁欲または有効な避妊法を実施できない患者。
18)過去12ヵ月内に治験又は製造販売後臨床試験に参加した経験のある患者。
19)ヒドロキシクロロキンまたはベリムマブに対してアレルギーがある患者。
20)登録前6か月以内の自殺企図があった患者。
21)原発性の免疫不全症のある患者。
22)低IgG血症のある患者(IgG<400mg/dl)。
23)IgA欠損のある患者(IgA<10㎎/dl)。
24)1年以内にアルコール依存症の既往がある患者。
25)造影剤、生物製剤に対してアナフィラキシーをおこした既往がある患者。
26)研究担当医師が臨床的意義を認めた検査値異常がある患者。
27)研究担当医師が研究への組み入れを不適切と判断した患者。
28)登録前30日以内に生ワクチンの接種を受けた患者
治験内容
介入研究
主要結果評価方法
ベリムマブ又はプラセボ(以下「試験薬」とする。)投与終了後48週間(Visit 5からVisit 9)におけるLLDAS維持期間の分布
第二結果評価方法
下記項目における群間差
① 24週(Visit 5)におけるLLDASを達成した患者の割合
② 48週(Visit 7)、72週(Visit 9)におけるDORIS寛解した患者の割合
③ 24週(Visit 5)、48週(Visit 7)、72週(Visit 9)における再発した患者の割合(the SELENA-SLEDAI Flare Index (SFI))
④ 24週(Visit 5)、48週(Visit 7)、72週(Visit 9)における補体の正常化した患者の割合
⑤ 24週(Visit 5)、48週(Visit 7)、72週(Visit 9)における抗DNA抗体の陰性化した患者の割合
⑥ 免疫抑制剤の新規開始された患者の割合
⑦ 免疫抑制剤の増量を行った患者の割合
⑧ 持続的な経口副腎皮質ステロイド剤投与を開始した患者の割合
⑨ 24週(Visit 5)におけるSLEDAI-2Kのベースラインからの変化量
⑩ 24週(Visit 5)におけるSLEDAI-2Kのベースラインからの変化の割合
⑪ 24週(Visit 5)におけるBICLA反応率
⑫ 各種有害事象の発現率
⑬ 試験薬投与終了後の24週(Visit 5)から72週(Visit 9)の間におけるDORIS寛解(off therapy、on therapy)の維持期間
⑭ 試験薬投与終了後の24週(Visit 5)におけるDORIS寛解の達成率
⑮ 48週(Visit 7)、72週(Visit 9)におけるLLDASを達成した患者の割合
⑯ 免疫抑制療法(ベリムマブを含む)が追加されていない症例における、48週(Visit 7)、72週(Visit 9)のLLDASを達成した患者の割合
⑰ 免疫抑制療法(ベリムマブを含む)が追加されていない症例における、48週(Visit 7)、72週(Visit 9)の DORIS寛解を達成した患者の割合
⑱ EQ-5DやループスPROを用いたベースラインからのQOLスコアの推移
利用する医薬品等
一般名称
ベリムマブ
販売名
ベンリスタ皮下注200 mgプレフィルドシリンジ
組織情報
同じ対象疾患の治験
(19件)- ・スチル病(全身型若年性特発性関節炎及び成人発症スチル病を含む)に伴うマクロファージ活性化症候群(MAS)又は全身性エリテマトーデスに伴うMASを有する小児及び成人に対するemapalumabの有効性、安全性及び忍容性、薬物動態及び薬力学を検討する2コホート、非盲検、単群、多施設共同試験
- ・健康成人並びに全身性エリテマトーデス患者及び皮膚エリテマトーデス患者を対象としたKK4277の第I相、プラセボ対照、二重盲検、単回/反復投与用量漸増試験
- ・全身性エリテマトーデス患者における、QoLが全般的労働生産性障害及び活動性障害に与える影響の検討
- ・標準治療を受けている全身性エリテマトーデス及び皮膚エリテマトーデス(亜急性皮膚エリテマトーデス及び/又は円板状エリテマトーデス)患者を対象にenpatoranの有効性及び安全性を評価する第Ⅱ相、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、用量設定、並行群間比較、アダプティブ試験
- ・活動性全身性エリテマトーデス患者を対象とした、Afimetoranの有効性及び安全性を検討する、多施設共同、プラセボ対照、ランダム化二重盲検第II相試験