特定臨床研究
アパシーを伴う認知症患者の食欲不振に対するツムラ人参養栄湯の効果と安全性を調べる試験
目的
この治験は、アパシーを伴う認知症患者の食欲不振に対する⼈参養栄湯の効果と安全性を調べるものです。
対象疾患
参加条件
この治験に参加できる人は、55歳以上の男性・女性で、認知症と診断された人、または認知症の症状がある人です。ただし、前頭側頭型認知症、血管性認知症、クロイツフェルト・ヤコブ病、進行性核上性麻痺、前頭側頭型変性症、ハンチントン病、正常圧水頭症、低酸素症等、認知機能に影響を及ぼす可能性のある人は除外されます。また、著しい行動・心理症状(BPSD)の「興奮/攻撃性」がある人、過去に大うつ病や双極性障害、アルコールや他の薬物依存の既往がある人、消化管障害を治療中の人、重篤な疾患や状態の安定しない臓器障害を抱えている人、併用禁止薬の服用がある人、他の治験や臨床試験に参加していた人、漢方薬にアレルギーの既往のある人、偽アルドステロン症の既往のある人、カリウム値が3.0mEq/Lより低い人、漢方薬の内服に支障をきたす嚥下障害を有する人、著しい高血圧や高度の浮腫をきたしている人、心不全や腎不全、非代償性肝硬変を合併する人、肝疾患や皮膚疾患などによりグリチルリチン製剤を内服・静脈投与中の人は参加できません。また、試験薬の経口投与が可能で、認知症であることの告知がなされている人が参加できます。参加する場合は、本人、代諾者及び研究協力者から本試験への文書による参加同意が得られ、試験期間中は信頼できる研究協力者を伴っていることが必要です。受診区分は、外来・入院・入所のいずれでも問題ありません。ただし、入院、入所後4週間が経過した患者、研究期間中に研究協力者を固定できる患者、研究機関中に受診区分の変更の見込みがないと判断される患者に限ります。
治験内容
この治験は、アパシーを伴う認知症患者の食欲不振に対する治療法を研究するものです。治験のタイプは介入研究で、治療法を試すグループとプラセボ(偽薬)を試すグループに分かれています。主要な評価方法は、食欲不振の重症度と頻度を掛け合わせたスコアの変化量を12週間後に比較することです。また、患者の総合的な状態や家族の負担度、意欲の指標、認知機能、体重、貧血の状態、血液栄養アセスメントなども評価します。治験に参加する患者は、治療法が食欲不振に効果があるかどうかを検証するために、グループにランダムに割り振られます。
AI 要約前の参加条件
介入研究
主要結果評価方法
食欲不振(NPIサブカテゴリー「食行動」の下位項目)スコア(重症度×頻度)の12週時点での変化量の群間差
第二結果評価方法
・NPIの総得点
・NPIの12項目の各得点
・食事量・食事回数
・家族負担度(Zarit介護負担尺度日本語版)
・意欲の指標Vitality Index
・認知機能(MMSE:ミニメンタルステート検査、FAB:Frontal Assessment Battery)
・体重、貧血の状態、血液栄養アセスメント(CONUT値:血清アルブミン、総リンパ球
数、および総コレステロール値よりスコア化)、血清アルブミン値
治験フェーズ
情報なし:
利用する医薬品等
一般名称
人参養栄湯
販売名
TJ-108 ツムラ人参養栄湯エキス顆粒(医療用)
実施組織
筑波大学附属病院
茨城県つくば市天久保2丁目1番地1
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