この治験の目的は、ERCPという内視鏡治療方法が、悪性胆道狭窄疾患や総胆管結石、胆管炎の診断に欠かせないが、膵炎などの合併症を引き起こすことがあるため、その予防効果を調べることである。現在の予防方法は不十分であるため、新しい予防法を見つけることが目的である。
男性・女性
20歳以上
85歳以下
この治験は、胆膵疾患に対する治療法の研究です。治験のフェーズはフェーズ2で、介入研究と呼ばれる種類の研究です。治験の主要な評価方法は、ERCP後の膵炎発症率を調べることです。膵炎の診断基準は、新たに発症した上腹部痛や膵酵素の上昇などです。治験の第二の評価方法は、重症度評価で、膵炎の重症度を評価するために、Cotton分類やアトランタ分類を使用します。治験の安全性についても評価し、入院日数や死亡率などを調べます。治験に参加する患者さんは、治験の目的や評価方法について詳しく説明されます。
介入研究
・ERCP後膵炎発症率:有効性評価項目
【設定根拠】本研究は輸液負荷によるERCP後膵炎予防効果を検討する。そのため直接的な評価項目して、今回の主要評価項目はERCP後膵炎発症率とする。
・ERCP後膵炎の診断基準
(1)新たに発症した上腹部痛
(2)膵酵素(アミラーゼおよび/またはリパーゼ)が正常の制度的上限の3倍以上に上昇
(3)ERCP後24時間以内の(1)と(2)
(4)2泊以上の入院延長
以上すべてを満たす場合ERCP後膵炎とする
1)Cotton分類による重症度評価
重症度 評価項目軽症:急性膵炎の臨床症状、および手技24時間後のアミラーゼが正常値の3倍以上、緊急入院を要するか、2-3日の入院の延長中等症:4~10日の入院を要す重症:10日以上の入院を要するか、壊死や仮性嚢胞を形成、もしくは経皮的ドレナージや手術を要す
2-1)膵炎診療ガイドラインに準拠した重症度評価重症膵炎判定項目:予後因子(下記記載)3点以上または造影CT Grade2 点以上
2-2)ERCP後膵炎CT Grade(CTによる膵炎重症度評価):有効性評価項目
造影CTによるCT Grade分類;下記の通り炎症の膵外進展度と膵の造影不良域で評価をする。
3)アトランタ分類による重症度評価:有効性評価項目
下記については、ERCP後最低30日間は晩期合併症を含めたフォローアップを行う。・他合併症の有無(晩期ERCP後膵炎、出血、腎障害、心不全など):安全評価項目・死亡率:有効性評価項目・入院日数
・他の因子(NSAIDs使用有無、膵管ステント留置有無、膵炎歴の有無、ERCP困難例、EST有無、プレカット有無、膵管造影有無、乳頭機能不全、乳頭切除例、トレイニー施行例、性別、年齢、施設間など)との関連性の検討
フェーズ2: 少数の軽度な患者さんが対象
L-乳酸ナトリウムリンゲル液、L-乳酸ナトリウムリンゲル液、5%ブドウ糖加乳酸リンゲル液、ブドウ糖加乳酸リンゲル液、ブドウ糖-電解質液(維持液)、輸液用電解質液(維持液)、総合電解質輸液
ラクテック注、ソルラクト、ラクテックD、ソルラクトD、ソルデム3A、ソリタ-T3号輸液、KN3号輸液
横浜市立大学附属病院
神奈川県横浜市立大学附属病院
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