高中性脂肪血症を合併した冠動脈疾患を対象とした ペマフィブラートの冠動脈プラークの退縮に及ぼす影響を検討する無作為化非盲検群間比較試験

目的

高中性脂肪血症を合併した冠動脈疾患を対象に、従来のスタチンをベースとした脂質低下療法と、ペマフィブラート錠を追加した治療による1)冠動脈プラークに対する効果、2) カテーテル関連急性腎障害・慢性腎障害に対する予防効果を比較する。

基本情報

募集ステータス
募集中

対象疾患

冠動脈疾患 (急性冠症候群、安定狭心症、無症候性心筋虚血)


治験フェーズ

情報なし

参加条件

性別

男性・女性


年齢

20歳 以上85歳 未満


選択基準

<仮登録時>

1)同意取得時年齢が20 歳以上85 歳未満の男女

2)日本循環器学会のガイドライン「慢性冠動脈疾患診断ガイドライン、安定冠動脈疾患の血行再建ガイドライン、急性冠症候群ガイドライン」に基づき、PCI の適応を有する冠動脈疾患症例、あるいは冠動脈造影検査の適応を有する冠動脈疾患疑い症例

3)PCI 手技予定日前にスタチンを180 日以上継続投与している患者(スタチンの種類、用量および変更の有無は問わない)

4)PCI 手技予定日前60 日以内のスタチン服用中のLDL-C 値が1 度でも100mg/dL 未満を示す患者

5)PCI 手技予定日前60 日以内のスタチン服用中における空腹時中性脂肪値が1 度でも150mg/dL 以上500mg/dL 未満を示す患者

6) 研究参加に関して研究対象者本人から文書による同意が得られた者

<本登録時>

仮登録された症例は、PCI 手技時の冠動脈造影・冠動脈イメージング所見ならびにPCI 手技成功の有無、スタチン内服状況を基に、以下の選択基準に合致し、除外基準に抵触しないことを確認した上で本登録する。この時点で不適格と判定された症例は、試験終了とする。

1) 冠動脈疾患の責任病変に対しPCI 手技成功を達成している。

2) 冠動脈造影検査にて、PCI 施行部位から近位ないし遠位に5mm以上離れた部位にAHA 分類75%未満の冠動脈病変が存在する、あるいはPCI を施行しない他の冠動脈枝にAHA 分類75%未満の冠動脈病変が存在する。

3) 本登録前にスタチンが180 日以上継続投与されている症例


除外基準

<仮登録時>

1)心不全(NYHA 分類 ⅢまたはⅣ)

2)降圧剤内服下においてもコントロール不良の高血圧

(降圧剤内服下にて収縮期血圧≧200mmHg、または拡張期血圧≧110mmHg)

3)血糖管理が困難な糖尿病(HbA1c≧9.5%)

4)肝障害および肝機能障害(ALT or AST ≧2.5×ULN)

5) Child-Pugh分類BまたはCの肝硬変

6)胆石、胆道閉塞のある患者

7)透析または腎機能障害

(血清クレアチニン値≧1.5mg/dL)

8)フィブラート系薬剤、PCSK9 阻害薬、EPA 製剤、EPA/DHA 製剤を使用中の患者

9)妊婦または妊娠している可能性のある婦人および授乳婦

10)シクロスポリン、リファンピシンを投与中の患者

11)ペマフィブラート錠(パルモディア錠)に対し過敏症の既往歴がある患者

12)他の臨床研究に参加している患者

13) 研究責任あるいは分担医師が研究への組み入れを不適切と判断した者

<本登録時>

1) 血管内超音波検査にて認める解析対象プラークに対し、以前にPCI が施行された既往を有する場合

2) 血管内超音波検査にて認める解析対象プラークと同一血管に研究期間中にPCI 施行の可能性がある患者

3) 解析対象プラークが存在する冠動脈に、冠動脈造影検査にて著明な石灰化を有し、NIRS/IVUS ならびにOCT の使用が困難と予測される場合

4) 解析対象プラークが存在する冠動脈に、冠動脈造影検査にて著明な屈曲をし、NIRS/IVUS ならびにOCT の使用が困難と予測される場合

5) 試験期間中に冠動脈バイパス術の施行が見込まれる場合

治験内容

研究のタイプ

特定臨床研究介入研究


主要結果評価方法

・ 0 週のPCI/冠動脈造影実施時から72 週後のPCI を施行していない解析対象プラークの長軸方向10mm セグメントにおけるプラーク容積の変化率

・ 0 週のPCI/冠動脈造影実施時から72 週後のPCI を施行していない解析対象プラークにおけるNIRS で評価されるLCBImax4mm の絶対変化


第二結果評価方法

〔冠動脈プラーク指標〕

解析対象プラーク、ならびに解析対象プラークを有する冠動脈における0 週のPCI/冠動脈造影実施時から72 週後の以下項目

1) NIRS で評価されるLCBI の絶対変化

2) プラーク容積率の絶対変化

3) プラーク容積の絶対変化

4) プラーク容積の変化率<0%

5) プラーク容積率の絶対変化<0

6) LCBImax4mm の絶対変化<0

7) LCBI の絶対変化<0

8) 石灰化スコアの絶対変化

9) リモデリング係数の変化率

10) プラーク内エコー輝度減衰スコアの絶対変化

11) 内腔容積の絶対変化

〔腎機能指標(カテーテル関連急性腎障害抑制効果)〕

1) 0 週のPCI/冠動脈造影実施時の冠動脈造影実施前と翌日における下記5 項目の値、ならびに変化量・変化率

2) 72 週時の冠動脈造影実施前と翌日における下記5 項目の値、ならびに変化量・変化率

① 尿中NGAL/クレアチニン比および尿中NGAL 濃度

② 尿中アルブミン/クレアチニン比

③ 血中シスタチンC 値

④ 血清クレアチニン値

⑤ 推定糸球体濾過率(eGFR) (クレアチニン、シスタチンC各々より推算する)

3)上記1)、2)の翌日における尿中NGAL>99.0 ng/mLを急性尿細管障害と定義し、その症例数

〔腎機能指標(慢性腎障害)

1) 腎イベント(下記のイベントの複合イベントとする)

① 0 週の血清クレアチニン値からの2 倍以上の増加

② 末期腎不全(eGFR<15 mL/min/1.73m2)への進行、または維持透析導入

③ 0 週のeGFR からの30%以上の低下(クレアチニンを基に計算されたeGFR<60 mL/min/1.73m2 の場合)。

〔アウトカム指標〕

1) 複合主要心血管イベントの発生:以下の4 つのイベントの複合イベントとする。

心血管死、非致死性心筋梗塞、非致死性虚血性脳卒中、及び 血行再建術を要する不安定狭心症による入院

2) 心血管死の発生

3) 非致死性心筋梗塞の発生

4) 非致死性虚血性脳卒中の発生

5) 血行再建術を要する不安定狭心症による入院

6) 血行再建術の施行有無

7) 心不全による入院の発生

8) 末梢動脈疾患(PAD)の発生

9) 総死亡

安全性評価項目

1) 試験期間中に発生した有害事象 (疾病等を含む)の件数および発生割合

利用する医薬品等

一般名称

ペマフィブラート


販売名

パルモディア錠 0.1mg

組織情報

実施責任組織

東北大学病院


住所

宮城県仙台市青葉区星陵町1-1