活動期潰瘍性大腸炎に対するブデソニド注腸フォーム剤治療の有効性と血清バイオマーカー(LRG/CRP)測定の有用性を評価する多施設共同研究

目的

本研究では,軽症から中等症の活動期UC患者に研究薬を6週間投与し,有効性と安全性を評価するとともに,有効症例(MES=0又は1,かつ血便スコア=0,かつ排便回数スコア=1点以下)での治療前後のLRG値の変化を評価することを目的とする。また,炎症関連サイトカインmRNA発現量を,LRGとCRPの組合せで炎症のタイプとして分類できれば,治療方針・薬剤選択の際の情報としても役立つ可能性があるため,併せて検討することとした。

基本情報

募集ステータス
募集中

対象疾患

潰瘍性大腸炎


治験フェーズ

情報なし

参加条件

性別

男性・女性


年齢

16歳 以上上限なし


選択基準

下記1.~6.の全てを満たす,軽症から中等症までの活動期のUC患者を選択する。

1. 潰瘍性大腸炎・クローン病診断基準・治療指針(令和元年度改訂版)によりUCと診断された患者

2. 適格性確認日に評価したMayoスコアの合計が10点以下であり,各サブスコアが以下を満たした患者

(1) 適格性確認日前直近3日間(大腸内視鏡検査の前処置実施日を除く)におけるMayoスコアの血便スコアの平均値が1~2点,かつ全ての日において1点以上の患者

(2) 適格性確認日に実施した大腸内視鏡検査で直腸からS状結腸において最も活動性の高い部位がMES 2点以上,かつS状結腸を超えた口側の部位でMES 1点以下と判定した患者

(3) 適格性確認日の医師の全般的評価スコアが1~2点の患者

3. 性別:不問

4. 年齢:16歳以上(同意取得時)

5. 受診区分:外来

6. 文書による同意取得が可能な患者(ただし,患者が20歳未満の場合は,代諾者からも文書による同意を取得する)


除外基準

以下のいずれかの条件に該当する患者は除外する。

1.下記の薬物療法又は処置を,下記に示す期間内に実施した患者

【適格性確認日前1週間】

メサラジン製剤(注腸剤・坐剤),サラゾスルファピリジン製剤(坐剤)

【適格性確認日前2週間】

止瀉剤

腸管洗浄剤(本研究のための大腸内視鏡検査の前処置での使用を除く)

下剤(本研究のための大腸内視鏡検査の前処置での使用を除く)

浣腸(本研究のための大腸内視鏡検査の前処置での使用を除く)

【適格性確認日前4週間】

4.0 g/日の用量を超えるメサラジン製剤(アサコール®錠,リアルダ®錠を除く)

3.6 g/日の用量を超えるアサコール®錠

4.8 g/日の用量を超えるリアルダ®錠

8.0 g/日の用量を超えるサラゾスルファピリジン製剤(経口剤)

血球成分除去療法

UC治療を目的とした抗生物質,抗菌剤

生ワクチン

【適格性確認日前8週間】

副腎皮質ステロイド製剤(経口剤,注腸剤,坐剤,痔疾患治療剤,吸入剤,注射剤)

【適格性確認日前12週間】

免疫調節剤(シクロスポリン,タクロリムス,メトトレキサート,アザチオプリン,6-メルカプトプリン)

抗体製剤(抗TNFα抗体製剤,ベドリズマブ,ウステキヌマブ)

JAK阻害剤(トファシチニブ)

2.下記の薬物療法について,下記に示す期間内に用法・用量を変更した患者

【適格性確認日前1週間】

整腸剤

【適格性確認日前4週間】

メサラジン製剤(経口剤),サラゾスルファピリジン製剤(経口剤)

3.直腸及びS状結腸に大腸切除歴(ポリープ切除を除く)を有する患者,又は研究期間中に消化管に対する外科的治療が予定される患者

4.臨床的に感染性腸炎の合併が疑われる患者

5.有効な抗菌剤の存在しない感染症,深在性真菌症の患者

6.重篤な心疾患,腎障害,肝障害を有する患者

7.悪性腫瘍又はその疑いのある患者

8.結核感染の既往が疑われる患者

9.妊婦,授乳婦,妊娠している可能性のある女性の患者

10.研究薬投与期間中に妊娠を希望する患者,及び医学的に適切な方法(子宮内避妊用具,ペッサリーまたはパートナーのコンドーム使用の併用など。ただし,経口避妊薬の使用を除く。)での避妊に合意できない女性の患者

11.ブデソニドに対してアレルギー反応の既往を有する患者

12.デスモプレシン酢酸塩水和物を投与中の患者

13.本研究計画書に定められた検査・観察などの実施前12週以内に,他の治験に協力していた患者

14.その他,研究責任医師等が本研究を実施するにあたり不適当と判断した患者

治験内容

研究のタイプ

特定臨床研究介入研究


主要結果評価方法

研究薬の有効率(登録症例のうち有効症例*1の割合)と,有効症例の0週,6週でのLRG値の前後比較(対応のある中央値の検定をおこなう。)

*1:研究薬投与6週時に粘膜寛解以上(MES*1=0又は1,血便スコア=0,かつ排便回数スコア=0又は0週時点より1点以上の減少を達成)を有効症例とする。

*2:MESは,内視鏡所見スコア判定委員会が評価する。


第二結果評価方法

(1) サイトカイン発現量(mRNA量)により評価された炎症タイプと,血清中LRGと血清中CRPとの相関

(2) 組織学的評価委員による,大腸粘膜の組織学的評価(Geboes score6),Nancy index7),Robert histological index8)により評価する。)

(3) 研究薬の有効性と,炎症タイプとの相関

(4) Mayoスコア*1の各サブスコアと,バイオマーカー(血清中LRGと血清中CRP)値との相関

(5) 寛解達成例別(完全粘膜治癒[CMH]/粘膜寛解[MH]/臨床的寛解[CR])での,バイオマーカー(血清中LRG及び血清中CRP)値の研究薬投与前と投与6週での変化率

(6) 寛解達成例別(CMH/MH/CR)での,バイオマーカー(血清中LRG及び血清中CRP)のCut off値

*1:MESは,内視鏡所見スコア判定委員会が評価する。

利用する医薬品等

一般名称

ブデソニド


販売名

レクタブル2mg注腸フォーム14回

組織情報

実施責任組織

東邦大学医療センター佐倉病院


住所

千葉県佐倉市下志津564番地1