エンコラフェニブ・セツキシマブを含む併用療法に不応となったBRAF V600E変異型の切除不能進行・再発大腸癌患者に対するエンコラフェニブ+ビニメチニブ+セツキシマブ併用療法の逐次投与の有効性と安全性を探索する第II相試験
目的
エンコラフェニブ・セツキシマブを含む併用療法に一定の臨床効果を認めた後に不応となったBRAF V600E変異型切除不能進行・再発大腸癌患者を対象に、エンコラフェニブ+ビニメチニブ+セツキシマブの3剤併用療法を逐次投与することの有効性と安全性を検討する。
同じ対象疾患の治験
(11件)- ・進行・再発胸腺癌に対するカルボプラチン+パクリタキセル+アテゾリズマブ(MPDL3280A)の第II相試験
- ・切除不能進行・再発胃/食道胃接合部/食道腺癌患者を対象としたRegorafenib と Nivolumab 及び化学療法の 同時併用療法の第 Ib/II 相臨床試験
- ・切除不能進行・再発小腸癌患者に対するベバシズマブ併用FOLFOX療法の第II相多施設共同二重盲検ランダム化比較試験
- ・エンコラフェニブ・セツキシマブを含む併用療法の治療歴のあるBRAF V600E変異型の切除不能進行・再発大腸癌患者に対するエンコラフェニブ+ビニメチニブ+セツキシマブ併用療法リチャレンジの有効性と安全性を探索する第II相試験
- ・胃切除後・進行再発胃癌患者に対するアナモレリン塩酸塩の臨床効果に関するランダム化比較試験
参加条件
性別
男性・女性
年齢
20歳 以上上限なし
選択基準
1.治癒切除不能かつ、組織診で結腸又は直腸の腺癌(虫垂癌・肛門管癌を除く)と診断されている。
2.腫瘍組織を用いて実施されたRAS(KRAS/NRAS)遺伝子及びBRAF V600E遺伝子検査においてRAS野生型かつBRAF V600E変異型である。
3.エンコラフェニブ・セツキシマブを含む併用療法が実施され、最良総合効果(RECISTガイドラインver. 1.1)として一度はCR、PR、4ヶ月以上のSD又はnonCR/nonPDが得られている。
4.エンコラフェニブの最終投与から4週間以内に、「画像診断に基づく進行(PD)」又は「画像診断検査で確認できない原病の増悪(臨床的増悪)」が確認されている。
5.MEK阻害薬の投与歴がない。
6.GOZILA 試験に参加している、又は参加を予定している。
7.ECOGのPSが0又は1である。
8.同意取得日の年齢が20歳以上である。
9.経口薬を内服できる。
10.エンコラフェニブ、ビニメチニブ、及びセツキシマブを通常の用量で開始可能である。
11.登録前14日以内に測定された臨床検査値によって主要臓器機能が十分保持されている。
12.本試験の研究対象者となることを本人より文書での同意が得られている。
除外基準
1.以下の重篤な合併症を有する。
b.コントロール不良な脳転移又は軟膜・髄膜転移
c.活動性の感染症
d.登録日時点で継続的なドレナージを要する腹水、胸水又は心嚢液の貯留
e.コントロール不能な糖尿病、高血圧
f.登録日より過去6ヶ月以内の心筋梗塞、重度/不安定狭心症、New York Heart Association(NYHA)Class III又はIVの症候性うっ血性心不全
g.網膜静脈閉塞症の既往がある、又は現在罹患している患者、もしくはそのリスクを有する患者
h.臨床研究への参加が困難とされる精神病又は精神症状を合併している
2.プロトコル治療開始前の一定期間内に以下のいずれかによる治療を受けている。
a.4週以内の広範囲手術
b.2週以内のストーマ造設術
c.2週以内のあらゆる抗悪性腫瘍薬治療(エンコラフェニブ、セツキシマブ、5-FUは許容)
3.前治療による有害事象が回復していない。
4.エンコラフェニブ・セツキシマブに対する重篤なアレルギーの既往を有する。
5.重度の肺疾患の合併又は既往を有する。
6.妊婦、授乳婦、妊娠検査陽性である、又は避妊する意思がない。
7.ジルベール症候群の患者、又はUGT1A1*6/*6, UGT1A1*28/*28, UGT1A1*6/*28であることが判明している患者。
治験内容
利用する医薬品等
一般名称
エンコラフェニブ、ビニメチニブ、セツキシマブ
販売名
ビラフトビ、メクトビ、アービタックス
組織情報
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- ・胃切除後・進行再発胃癌患者に対するアナモレリン塩酸塩の臨床効果に関するランダム化比較試験