特定臨床研究
直腸がん手術前の薬物治療と放射線併用の効果と安全性についての研究
AI 要約前の題名
局所進行下部直腸癌に対する術前UFT/UZEL+CPT-11+放射線併用及びFOLFOX/CAPOXの安全性と有効性に関する前向き臨床研究

目的
下部直腸癌の患者で、手術前に薬物療法と放射線療法を行い、手術後にも薬物療法を行う治験が行われる。安全性や治療効果を評価するため、過去の治療と比較して検討される。
AI 要約前の目標
術前診断にてT4b(他臓器浸潤)もしくは側方リンパ節転移を含む高度リンパ節転移やExtramural Venous Invasion(EMVI)疑いなどの診断を受けた下部直腸癌症例を対象として、UFT/UZEL+CPT-11による術前化学放射線療法後、手術までの待機期間及び術後にFOLFOX療法(合計12 コース)もしくはCAPOX療法(合計8 コース)を施行する臨床試験を行う。 主評価項目として過去に当科でUFT/UZEL+CPT-11による術前化学放射線療法による治療を受けた対照群と比較して安全性(TNT終了時有害反応発生率)を検討する。副次評価項目としてdown-staging率、pCR率、局所再発率、遠隔転移再発率、無再発生存期間、全生存期間、dose intensity、治療完遂率、安全性(手術後30日までに発生した有害事象)の評価を行う。
参加条件
この治験に参加するための条件は、20歳以上80歳以下で男性または女性であることです。また、がんの種類や進行度合いによって、詳しい条件があります。例えば、MRIやCT検査でがんが周囲の臓器に広がっている場合や、遠隔臓器転移がある場合は参加できません。また、薬に過敏症がある場合や、他の治療を受けている場合も参加できません。参加する前に、担当医師が対象として適切かどうかを判断します。参加する場合は、研究対象者本人から同意が得られている必要があります。
AI 要約前の参加条件
性別
男性・女性
年齢
20歳以上80歳以下
選択基準
以下の選択基準を、全て満たす者を対象とする。
1) 占拠部位がRb、またはRaであってもRbにまたがる症例
2) 組織学的に腺癌であることが確認された症例
3) MRIまたはCTを用いた術前診断にて、以下のいずれかに該当すると判断された症例
(1) T4b(anyN)の周囲臓器への浸潤のある症例
(2) 側方リンパ節転移など高度リンパ節転移を疑う所見が得られている症例(TNM分類、大腸癌取扱い規約第9版30))
(3) Extramural Venous Invasion(EMVI)疑いの診断を受けた症例
4) 遠隔臓器転移がない症例
5) 年齢が20歳以上80歳以下(同意取得時)の症例
6) 前治療として放射線療法、化学療法、ホルモン療法が実施されていない症例
7) 食事摂取可能で薬剤の経口投与が可能な症例
8) 主要臓器(骨髄、心、肺、肝、腎など)の機能が十分に保持されている症例:以下の数値を目安に医師が判断する。
• 白血球数 :≧4,000/mm3かつ≦12,000/mm3
• 好中球数 :2,000/ mm3以上
• 血小板数 :10万/mm3以上
• ヘモグロビン :9.0 g/dl以上
• 総ビリルビン :1.5 mg/dl以下
• AST(GOT)・ALT(GPT) :≦100 IU/L
• 血清クレアチニンクリアランス :≧60.0 mL/min*
*24時間蓄尿によるクレアチニンクリアランスを実測した場合は、その値を用いる。
実測値がない場合は、以下のCockcroft-Gault推定式を用いて推定値を算出する。
男性:クレアチニンクリアランス=体重×(140-年齢)/(72×血清クレアチニン値)
女性:クレアチニンクリアランス=0.85×{体重×(140-年齢)/(72×血清クレアチニン値)}
9) 心電図で異常所見を認めない症例(臨床上問題のない異常は可とする)
10) 一般状態Performance Status(P.S.)が0~1の症例
11) 感覚性の神経障害を有さない症例
12) 試験参加について研究対象者本人から文書にて同意が得られている症例
除外基準
以下の除外基準に、一つでも該当する者は対象から除外する。
1) 薬剤過敏症の既往歴のある症例
2) UFT/UZELの投与禁忌である症例
3) CPT-11の投与禁忌である症例
4) UGT1A1*6/*6、UGT1A1*28/*28およびヘテロ接合体(UGT1A1*6/*28)の症例
5) 5-FUの投与禁忌である症例
6) LVの投与禁忌である症例
7) L-OHPの投与禁忌である症例
8) Capecitabineの投与禁忌である症例
9) フルシトシン、フェニトイン、ワルファリンカリウムを投与中の症例
10) 活動性の感染症を有する症例(発熱38.0℃以上)
11) 重篤な合併症(腸管麻痺、腸閉塞、間質性肺炎又は肺線維症、コントロール不良または重度の糖尿病・心不全・腎不全・肝不全・自己免疫性疾患など)を有する症例
12) 下痢(1日4回以上、または水様便)のある症例
13) 臨床的な脳転移を有する患者及び脳転移の既往がある症例
14) 同時性重複癌または無病期間が5年以内の異時性重複癌を有する症例
15) 妊娠の可能性(意思)のある女性、妊婦または授乳婦
16) 挙児希望のある男性
17) その他、担当医師が対象として不適当と判断した症例
治験内容
この治験は、下部進行直腸癌の治療について調べるものです。治験のタイプは介入研究で、フェーズ2になります。治療の効果や安全性を評価するため、様々な評価方法があります。主要な評価方法は、治療が終わった時点での安全性を調べることです。また、治療の効果や予後についても調べます。治療が進んでいく中で、down-staging率やpCR率、治療完遂率、そして手術後30日までに発生した有害事象の発生率などを評価します。さらに、局所再発率や遠隔転移再発率、無再発生存期間、そして全生存期間も評価します。
AI 要約前の参加条件
介入研究
主要結果評価方法
TNTが全て終わった時点(術後補助療法であるFOLFOX療法またはCAPOX療法の終了時)での安全性(有害反応発生率)
第二結果評価方法
(1)治療効果
• down-staging 率
• pCR率
• Dose intensity
• 治療完遂率
(2)予後
• 周術期の安全性(手術後30日までに発生した有害事象の発生率)
• 局所再発率
• 遠隔転移再発率
• 無再発生存期間
• 全生存期間
利用する医薬品等
一般名称
テガフール・ウラシル配合カプセル剤、テガフール(腸溶)・ウラシル配合顆粒剤、テガフール(腸溶)・ウラシル配合顆粒剤、ホリナートカルシウム錠、イリノテカン塩酸塩水和物点滴静注、イリノテカン塩酸塩水和物点滴静注、オキサリプラチン点滴静注液、ホリナートカルシウム錠、レボホリナートカルシウム水和物注射剤、レボホリナートカルシウム水和物注射剤、フルオロウラシル注射液、カペシタビン、カペシタビン、テガフール(腸溶)・ウラシル配合顆粒剤
販売名
ユーエフティ配合カプセルT100、ユーエフティE配合顆粒T100、ユーエフティE配合顆粒T150、ユーゼル錠25mg、イリノテカン塩酸塩点滴静注液40mg「SUN」、イリノテカン塩酸塩点滴静注液100mg「SUN」、エルプラット点滴静注液100mg、ホリナート錠25mg「タイホウ」、レボホリナート点滴静注用25㎎「NP」、レボホリナート点滴静注用100㎎「NP」、フルオロウラシル注1000mg「トーワ」、カペシタビン錠300mg「サワイ」、ゼローダ錠300、ユーエフティE配合顆粒T200
組織情報
実施責任組織
東京大学医学部附属病院
東京都文京区本郷7-3-1
お問い合わせ情報
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