JCOG2101C: 高齢者切除可能膵癌に対する術前化学療法の臨床試験

臨床研究

目的

70歳以上79歳以下の切除可能膵癌患者を対象に、標準治療である術前ゲムシタビン+S-1併用療法(GS療法)に対する、術前ゲムシタビン+ナブパクリタキセル療法(GnP療法)の優越性を

II相試験I相試験において検証する。先進医療B制度下で肝胆膵グループ参加施設により実施し、切除可能膵癌に対するナブパクリタキセルの術前投与についての公知申請を目指す。

基本情報

募集ステータス募集中

対象疾患

フェーズ3

お問い合わせ情報

組織

東北大学病院


メールアドレス

nitta@oph.med.tohoku.ac.jp


電話番号

022-717-7294

お医者様とご相談ください

治験内容の理解には医学的な知識が必要です。

治験実施組織に直接お問い合わせになる前に、受信中のお医者さまとご相談してください。

参加条件

性別

男性・女性


年齢
70歳 以上79歳 以下

選択基準

(1)膵腫瘤からの組織診または細胞診について、以下のいずれかを満たす。①組織診にて浸潤性膵管癌※と診断されている。②細胞診にてClass IVまたはClass Vと診断され、かつ、画像診断でも

※に矛盾しないと判断されている。※浸潤性膵管癌のうち、(高分化型、中分化型、低分化型)、腺癌のみ(2)胸部CTおよび腹部・骨盤にて、切除可能膵癌である。(3)膵癌に対する開腹切除を予定している。(4)登録日の年齢が70歳以上、79歳以下である。(5)Performance status(PS)はECOGの規準で0または1である。(6)(Grade 2以上)、末梢性運動ニューロパチー(Grade 2以上)のいずれも認めない。(7)経口摂取が可能である。(8)水様便がない。(9)膵癌に対する、放射線治療、免疫療法、手術いずれの既往もない(減黄処置※、審査腹腔鏡は許容する)。※経皮的胆道ドレナージ(PTBD、PTGBD、ステント)、内視鏡的胆道ドレナージ(ENBD、ERBD、ステント)など。(10)登録前に審査腹腔鏡を行った場合、腹腔洗浄細胞診が陰性である。(11)最新の安静時12誘導心電図にて虚血性変化を認めない。ただし、12誘導心電図にて虚血性変化を認める場合、心臓超音波検査、運動負荷心電図検査などを実施し、虚血性心疾患に対する治療が必要ではないと判断された場合は適格とする。(12)認知症と診断されていない。ただし、認知症と診断されていても、家族のサポートが得られの実施および継続ができると担当医が判断する場合は適格とする(13)主要臓器機能が保たれている。(14)試験参加について患者本人から文書で同意が得られている。


除外基準

(1)

を有する(同重複がん/および無病期間が5年以内の異重複がん/)。(2)全身的治療を要する感染症(ウイルス性肝炎は除く)を有する。(3)登録時に38.0℃以上の発熱を有する。(4)妊娠中、妊娠の可能性がある、産後28日以内、授乳中のいずれかに該当する女性。パートナーの妊娠を希望する男性。(5)日常生活に支障をきたす精神疾患または精神症状を合併しており試験への参加が困難と判断される。(6)ステロイド薬またはその他の免疫抑制薬の継続的な全身投与を受けている。(7)重篤な(心不全、腎不全、肝不全、出血性の消化性潰瘍、腸管麻痺、腸閉塞、コントロール不良の糖尿病、コントロール不良の高血圧症など)を有する。(8)胸部CTで診断される、、高度の肺気腫のいずれか、もしくは複数を合併している。(9)(最近3週間以内に発症または発作がしている狭心症)を合併、または6か月以内の心筋梗塞の既往を有する。(10)フルシトシン、フェニトイン、ワルファリンカリウムのいずれか、もしくは複数の継続使用が必要である。(11)薬物アレルギーにより、ヨード系薬剤が使用できない。(12)ナブパクリタキセル(パクリタキセル(懸濁型))に重篤な薬剤過敏症の既往がある。

治験内容

介入研究


主要結果評価方法

全生存期間


第二結果評価方法

無増悪生存期間、術前治療の奏効割合、病理学的奏効割合非切除割合、R0切除割合、有害事象発生割合(術前、術中、術後)IADL非悪化割合

利用する医薬品等

一般名称

パクリタキセル(アルブミン懸濁型)、ゲムシタビン塩酸塩、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム


販売名

アブラキサン点滴静注用100mg、ジェムザール注射用200mg 等、ティーエスワン配合カプセルT20 等

組織情報

実施責任組織

東北大学病院


住所

宮城県仙台市青葉区星陵町1-1

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