特定臨床研究
口唇口蓋裂の治療に新しい鼻形態矯正装置の安全性と効果を調べる研究 (初期の試験)
目的
口唇口蓋裂の患者は生涯に複数回の手術を要し、良好な鼻形態を得ることが難しい。米国で開発された鼻矯正装置は作製に時間がかかり、取り扱いが難しいため、国内では限られた施設でしか使用されていない。そこで、簡便で家庭で扱える鼻矯正装置を開発し、臨床で使用することを目的としている。
対象疾患
参加条件
この治験に参加できるのは、生後2日から生後3か月未満で片側口唇裂・片側不全口唇口蓋裂の患者で、試験機器が装着できる人です。また、代諾者から同意が得られ、1週間に1回通院できる人が対象です。ただし、金属アレルギーがある人や医師の判断で不適当とされた人は除外されます。
治験内容
この治験は、口唇口蓋裂の治療方法を研究するものです。治験のタイプは介入研究で、フェーズ1という段階です。治験の目的は、安全性と有効性を評価することです。安全性は、初回の口唇形成術までの皮膚潰瘍の発生の有無で評価します。有効性は、患者が装置を家庭で使用する際の鼻の形態の変化を計測し、装置の効果を評価します。有効性の評価方法は、患側と健側の鼻の形態について、鼻翼基部長、鼻孔縁高、鼻孔縁幅、鼻柱角度、鼻孔高、鼻孔幅を計測し、装置装着前と装置装着後の変化を比較します。また、家庭での装着率患者日誌によっても確認します。有効性があると判断される条件は、いくつかあります。治験に参加する患者さんは、この治験が口唇口蓋裂の治療方法の向上につながることを期待しています。
AI 要約前の参加条件
介入研究
主要結果評価方法
安全性評価初回口唇形成術までの皮膚潰瘍の発生の有無
第二結果評価方法
有効性評価
1非接触型スキャナーにより鼻形態について下記の項目を計測する。
患側および健側の鼻翼基部長、鼻孔縁高、鼻孔縁幅、鼻柱角度、鼻孔高、鼻孔幅。
左右差について及び装着前・4週(Day28)・終了時・後観察期間術後4週の変化
下記のいずれかを満たす場合に有効性ありと判断する。
a. 装置装着後における患側の鼻孔縁高/ 健側の鼻孔縁高 X100 > 80%
b. 装置装着後における健側の鼻孔縁幅/患側の鼻孔縁幅 X100 > 80%
c.装置装着後の鼻翼基部長/装置装着前の鼻翼基部長X100 > 90%
2家庭での装着率患者日誌にて確認する。
治験フェーズ
フェーズ1: 健康な成人が対象
利用する医薬品等
利用する薬品情報はありません
実施組織
神奈川県立こども医療センター
神奈川県横浜市南区六ツ川2-138-4
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