卵巣子宮内膜症性嚢胞手術における局所止血材の効果判定
目的
卵巣子宮内膜症性嚢胞の術中出血に対する吸収性局所止血材(ピュアスタット)投与の有効性を明らかにする。
お問い合わせ情報
群馬大学医学部附属病院
takazawt@gunma-u.ac.jp
027-220-8698
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参加条件
女性
選択基準
1)20歳以上40歳以下の女性2)、超音波検査のいずれか、あるいは両者にて診断された片側もしくは両側の卵巣チョコレート嚢胞を有する患者3)直径4cm以上の卵巣チョコレート嚢胞が1個以上ある患者4)両側卵巣のいずれもチョコレート嚢胞の直径が10cmを超えない患者5)3人以上の産婦人科専門医を含むカンファレンスで腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術を実施する方針となった患者6)術後1ヶ月の外来および術後初回月経が発来するまでのいずれかの長い方の期間までコンドーム法による避妊に協力可能な患者7)本研究の参加に関して同意が文書で得られている患者
除外基準
1) 悪性もしくは境界悪性卵巣腫瘍の合併が疑われる患者2) 妊娠中の患者3) ペプチド製剤又はタンパク質製剤に対し、過敏症の既往歴がある患者4) 透析中の患者5) 重度の肝障害を有する患者6) 腎不全を合併する患者7) 明らかな出血傾向を有する患者8) その他、医師の判断により対象として不適当と認めた患者
治験内容
介入研究
1)卵巣嚢腫摘出部位の止血目的の電気凝固回数2)卵巣嚢腫摘出部位の止血目的の電気凝固累計時間ピュアスタット使用群と非使用群で下記項目を評価し、さらに全症例で出血部位ごとの評価も行う。卵巣出血部位数、止血処置なく自然に止血した卵巣出血部位数、止血処置を要した卵巣出血部位数、卵巣の左右ごとの出血部位数および止血部位数をカウントする。卵巣出血部位ごとに、電気凝固回数、電気凝固累計時間、ピュアスタット使用量、止血方法、出血の性状(動脈性、静脈性)について評価を行う。
1) 術後血清AMH値の変化(術前値からの低下率)2) 卵巣嚢腫摘出に伴う卵巣周囲癒着剥離部位の腹膜出血:出血部位数、止血処置なく自然に止血した部位数、止血処置を要した腹膜出血部位数をカウントする。卵巣嚢腫摘出に伴う卵巣周囲の癒着剥離による腹膜出血部位ごとに、電気凝固回数、電気凝固累計時間、ピュアスタット使用量、止血方法、出血の性状(動脈性、静脈性)について評価を行う。3) ピュアスタット単独での止血達成率(ピュアスタット単独で止血した出血部位数/総出血部位数)4) ピュアスタット単独での止血達成後の再出血率(再出血した部位数/ピュアスタット単独で止血した出血部位数)5) 症例ごとのピュアスタット使用量6) ダグラス窩エコーフリースペース
利用する医薬品等
販売名
組織情報
群馬大学医学部附属病院
群馬県前橋市昭和町3-39-15