患者申出療養による免疫グロブリンGサブクラス4(IgG4)自己抗体陽性の難治性慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)患者に対するリツキシマブ(遺伝子組換え)の追加投与の有効性及び安全性を検討する探索的臨床研究

目的

 本臨床研究は、患者の申し出により開始する、探索的臨床研究である。有髄神経のランビエ絞輪部近傍に分布する分子を標的とするIgG4サブクラス自己抗体のうち、もっとも高頻度にみられるneurofascin-155(NF-155)抗体陽性のCIDP患者で、過去にCIDPの治療を目的にリツキシマブ(遺伝子組換え)を静脈内投与した患者、あるいは「免疫グロブリンGサブクラス4(IgG4)自己抗体陽性の難治性慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)患者に対するリツキシマブ(遺伝子組換え)の有効性及び安全性を検討する探索的臨床試験(RECIPE試験)」(jRCT2041180037・NCT03864185)に参加し、リツキシマブ(遺伝子組換え)又はプラセボを静脈内投与した患者において、リツキシマブ(遺伝子組換え)製剤を再度又は初回投与した時の有効性及び安全性を評価する。

基本情報

募集ステータス
募集終了

対象疾患

難治性の慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)


治験フェーズ

フェーズ2

参加条件

性別

男性・女性


年齢

20歳 以上上限なし


選択基準

1. 登録時までに改訂EFNS/PNS診断基準(2010年)のDefinite CIDPと診断された患者

2. 登録時までに血清IgG4サブクラス自己抗体(NF-155)陽性であることが確認された患者

3. 登録時までに副腎皮質ステロイドによる治療を12週間、並びに経静脈的免疫グロブリン療法(IVIg)開始後8週間を経ても、十分な改善が認められなかった難治性の患者、もしくは副腎皮質ステロイド及びIVIgによる治療のいずれも実施又は継続が困難な患者

4. 登録時のadjusted INCAT Disability Scaleの合計スコアが2~8の患者

5. 以下のいずれかに該当する患者

1) 過去にCIDPの治療を目的にリツキシマブ(遺伝子組換え)を静脈内投与した患者

2) 「IgG4自己抗体陽性の難治性CIDP患者に対するリツキシマブ(遺伝子組換え)の有効性及び安全性を検討する探索的臨床試験(RECIPE試験)」(jRCT2041180037・NCT03864185)に参加し、リツキシマブ(遺伝子組換え)又はプラセボを静脈内投与した患者

6. 同意取得時に20歳以上の患者

7. 本臨床研究について十分な説明を受けた後、患者本人の自由意思による文書同意が得られた患者


除外基準

1. 改訂EFNS/PNS診断基準(2010年)の除外基準の疾患に該当する患者

1) ボレリア感染症(ライム病)、ジフテリア、末梢神経障害の原因となり得る薬物や毒物への曝露、遺伝性ニューロパチー

2) 顕著な括約筋(排尿・排便)障害をきたす場合

3) 多巣性運動ニューロパチー(Multifocal Motor Neuropathy:MMN)

4) ミエリン関連糖タンパク(Myelin-associated Glycoprotein:MAG)抗体を伴う単クローン性IgM血症

5) 上記1)~4)以外の脱髄性ニューロパチーをきたす疾患(クロウ・深瀬症候群、骨硬化性骨髄腫、糖尿病性あるいは非糖尿病性の腰仙神経叢障害):リンパ腫、アミロイドーシスも脱髄所見を呈することがある

2. 登録前12週間以内にCIDPに対する副腎皮質ステロイドを開始又は増量した患者

3. 登録前8週間以内にIVIgを開始又は増量した患者

4. 登録前8週間以内に血漿交換療法を実施した患者、あるいは血漿交換療法(単純血漿交換法又は二重膜濾過法)開始後8週間を経ても、十分な改善が認められなかった難治性の患者

5. 登録前12週間以内に免疫抑制剤(アザチオプリン、シクロホスファミド、シクロスポリン、ミコフェノール酸モフェチル、インターフェロンアルファ、インターフェロンベータ、エタネルセプト、メトトレキサート、ミトキサントロン、アレムツズマブ、クラドリビン、タクロリムス、フィンゴリモド)を開始又は増量した患者

6. 登録前までに造血幹細胞移植を実施した患者

7. 登録前6ヵ月以内にリツキシマブ(遺伝子組換え)を使用した患者

8. 登録前3ヵ月以内に他の臨床研究へ参加した患者、あるいは参加中である患者

9. 十分にコントロールされていない糖尿病患者

10. 登録時に活動性のある感染症を有している又は疑われる患者(全身作用を目的とする抗菌薬、抗真菌薬又は抗ウイルス薬による治療を要する感染症)

11. 登録時にHBs抗原、HBs抗体、HBc抗体又はHCV抗体の1つ以上が陽性である患者(HBs抗体やHBc抗体が陽性の患者でも、HBV-DNA定量が陰性(検出感度未満)の場合に限り、日本肝臓学会編「B型肝炎治療ガイドライン(第3.3版)」の「免疫抑制・化学療法により発症するB型肝炎対策ガイドライン」を参考に、HBV DNA及びAST/ALTを定期的にモニタリングする等、適切に対応することで、登録可能)、あるいはHIV抗体陽性又はHTLV-1抗体陽性の患者

12. 登録時に白血球減少(2,000/mm3未満)、好中球減少(1,000/mm3未満)又はリンパ球減少(500/mm3未満)が認められている患者

13. 臨床研究に用いる医薬品であるリツキシマブ(遺伝子組換え)製剤の成分又はマウスタンパク質由来製品に対する重篤な過敏症又はアナフィラキシー反応の既往歴のある患者

14. 重篤な合併症(肝疾患、腎疾患、心疾患、肺疾患、血液疾患、脳疾患等)を有する患者

15. 妊娠中、授乳中、妊娠している可能性がある女性患者、あるいは臨床研究期間中に避妊 することに同意できない患者

16. その他、研究責任医師又は研究分担医師が不適当と判断した患者

治験内容

研究のタイプ

特定臨床研究介入研究


主要結果評価方法

改訂INCATスケール


第二結果評価方法

1) 握力

2) Rasch-built Overall Disability Scale(R-ODS)

3) 英国医学研究審議会(Medical Research Council:MRC)Sum Score

4) 神経伝導検査(運動神経:正中神経、尺骨神経、脛骨神経、腓骨神経)

5) 髄液タンパク濃度

6) 有害事象

利用する医薬品等

一般名称

リツキシマブ(遺伝子組換え)


販売名

リツキサン点滴静注500mg

組織情報

実施責任組織

名古屋大学医学部附属病院


住所

愛知県名古屋市昭和区鶴舞町65