特定臨床研究
胸部がん治療中の吐き気・嘔吐に対する薬の効果と安全性を調べる試験
目的
がん治療において起こる吐き気や嘔吐は患者にとって大きな負担であり、治療の継続にも影響を与える。現在使われている吐き気止め薬には、糖尿病患者には使えないものがあるため、糖尿病患者にも使える新しい薬の開発が必要である。この研究では、がん治療に使われる薬として有名なカルボプラチンと、OLZと同様に吐き気止め効果が期待できるミルタザピンの有効性と安全性を調べる。対象は胸部悪性腫瘍患者である。
対象疾患
参加条件
この治験に参加するための条件は、20歳以上80歳未満で、男性でも女性でも参加できます。ただし、胸部に悪性腫瘍がある方で、CBDCA(AUC ≥4)併用療法を受ける予定がある方が対象です。また、体調が良く、中等度以上の嘔吐や吐き気を引き起こす抗がん薬を含む化学療法を受けたことがなく、登録前48時間以内に併用禁止薬を使用していないことが必要です。さらに、最新の検査値が一定の基準を満たしていること、試験に参加する意思があることが必要です。一方、アレルギーの既往歴がある方や、制吐剤が必要なほどの悪心・嘔吐がある方、麻薬製剤を使用している方、心臓や脳の病歴がある方、痙攣性疾患や消化管通過障害を持つ方、妊娠中や授乳中の方、精神病を持つ方、喫煙習慣がある方などは、参加できません。試験に参加するかどうかは、患者本人が文書で同意する必要があります。
治験内容
この治験は、胸部のがんに対する新しい治療法を研究するものです。治験のフェーズは2で、介入研究と呼ばれるタイプの研究です。主な評価方法は、治療後の完全寛解率(CR)の割合を調べることです。また、患者の主観的な評価や副作用なども調べます。治験に参加する患者さんは、治療法の効果や副作用について詳しく調べられます。
AI 要約前の参加条件
介入研究
主要結果評価方法
遅発期(CBDCA投与開始24時間後から120時間以内)の Complete Response (CR) 割合
第二結果評価方法
・全期間のCR割合
・急性期CR割合
・急性期・遅発期・全期間の complete control rate (CC) 割合
・急性期・遅発期・全期間の total control rate (TC) 割合
・悪心
・食欲不振
・眠気(生活への影響)
・有害事象
・以下の患者自身による主観的評価(PRO-CTCAE & trade™日本語版): 吐き気、嘔吐、集中力の低下、食欲不振、食べ物や飲み物の味がわからない(または、味が変わった)、口の中の乾き、しゃっくり、便秘、下痢をすること(ゆるい便や水っぽい便)、めまい、不眠
・制吐療法に対する満足度(患者自身による7段階カテゴリカル尺度にて評価)
治験フェーズ
フェーズ2: 少数の軽度な患者さんが対象
利用する医薬品等
一般名称
ミルタザピン錠、デキサメタゾン錠 等、グラニセトロン塩酸塩製剤 等
販売名
リフレックス錠15㎎、デキサメタゾン錠 等、カイトリル錠1mg 等
実施組織
岐阜大学医学部附属病院
岐阜県岐阜市柳戸1番1号
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