EGFR遺伝子L858R変異陽性進行再発非扁平上皮非小細胞肺がんに対するエルロチニブ+ラムシルマブとオシメルチニブを比較する第III相臨床試験:REVOL858R trial(WJOG14420L)

目的

化学療法未治療EGFR 遺伝子変異陽性進行非扁平上皮非小細胞肺がんのうち、EGFR遺伝子のexon 21 L858R 変異陽性例を対象に、1 次治療の標準治療であるオシメルチニブ単剤療法と比較してエルロチニブ+ラムシルマブ併用療法の臨床的有用性・安全性を検証する。

基本情報

募集ステータス
募集中

対象疾患

化学療法未治療EGFR 遺伝子変異陽性進行非扁平上皮非小細胞肺がんのうち、EGFR遺伝子のexon 21 L858R 変異陽性例


治験フェーズ

フェーズ3

参加条件

性別

男性・女性


年齢

20歳 0ヶ月 0週 以上上限なし


選択基準

【IC・年齢】

1) 本試験登録前に試験内容の十分な説明が行われた後、患者本人から文書による同意が得られている。

2) 同意取得時年齢が、20歳以上である。

【組織型・マーカー】

3) 組織学的または細胞学的に非扁平上皮非小細胞肺癌と診断されている。

4) 腫瘍組織検体または細胞診の検体で、EGFR遺伝子(exon 21のL858R点突然変異)を有することが確認されている(G719Xなどその他の遺伝子変異の合併は許容する。ただし exon19の欠失、T790Mやexon20の挿入変異陽性の合併例は除外とする。)。

【病巣の広がり・病態】

5) 根治的放射線療法が不能なⅢB期、ⅢC期、Ⅳ期、または術後再発である。

6) 登録前に病期診断のための画像検査が行われている。

胸部-上腹部造影CT

脳造影CTまたは脳造影MRI

骨シンチもしくはPET-CT

なお、何らかの理由で造影剤を使用できない場合は単純での検査を許容する。

7) 症状を有する(症候性)脳転移がない。無症候性の脳転移もしくは症候性脳転移だが、放射線治療もしくは外科的治療によって神経学的に回復した状態(CTCAEv5.0 grade 0-1程度)である場合は適格とする。

8) 病変を有する患者(RECIST version 1.1にて測定可能病変の有無を問わない)。

【前治療】

9) 肺がんに対する化学療法未治療例である。術前、術後化学療法については、最終投与が本試験登録の6ヵ月以上前であれば許容される。ただし、術前、術後化学療法にEGFR-TKIが含まれた場合は許容しない。

【全身状態・臨床検査】

10) ECOG performance status(PS)が0または1。

11) 主要臓器に高度な障害がない。

12) 生殖能力を有する場合は、治験参加期間中、及び治験治療の最終投与日から少なくとも12週間は適切な避妊法(ホルモン剤又はバリア法)を用いることに同意しなければならない。生殖能力を有する女性の適格患者は、試験治療開始までの7日間に血清妊娠検査の結果が陰性でなければならない。


除外基準

【重複がん】

1) 活動性の重複がん※1を有する。

※1 重複がんとは、同時性重複がんおよび無病期間が3年以内の異時性重複がんであり、局所治療により治癒と判断されるCarcinoma in situ (上皮内癌)もしくは粘膜内癌相当の病変は活動性の重複がんに含めないこととする。

【合併症・出血】

2) 喀血(目安としては1回当たり2.5 mL程度以上の呼吸器からの出血)又は以下の血痰既往・合併を有する患者。

a) 継続的に(1週間以上)発現する血痰。

b) 内服止血剤の継続的な投与歴が1ヶ月以内にある、あるいは、継続的な投与を要する血痰 。

c) 注射止血剤の投与を要する血痰 。

3) 以下の喀血リスク因子を有する。

a) 画像上、胸部大血管への明らかな腫瘍浸潤がある。

b) 気管・気管支への腫瘍の直接露出がある。

c) 画像上、肺病巣の明らかな空洞化がある。

4) 登録3か月以内に、明らかな深部静脈血栓や肺動脈血栓が存在する。

5) 抗凝固薬(低用量アスピリンを含む抗血小板薬は除く)の投与を行ってから 14日以内、又は試験期間中に投与が必要である。ただし、低用量アスピリンを含む抗血小板薬や経口抗凝固薬(direct oral anticoagulants:DOAC)、低分子量ヘパリンを14日以上投与して用量が安定している場合、もしくはワルファリンでPT-INRが3以下に調整されている場合は許容する。

6) 登録3か月以内にGrade3以上の出血を認める。

【合併症・感染】

7) 全身性の活動性感染症または外科的処置を要する局所の感染症を有する。

8) 活動性のB型肝炎、C型肝炎を有する(各種抗原や抗体が陽性であっても、活動性の肝炎でなければ適格とする)。

【合併症・循環器】

9) 登録前6カ月以内の、心筋梗塞、不安定狭心症、脳血管発作又は一過性脳虚血発作の既往を有する。登録までの6ヵ月間に、その他の事象で動脈血栓塞栓症に起因する病態が確認されている場合も除く。New York Heart Association (NYHA) ClassⅡ以上のうっ血性心不全。継続的な治療を有する重篤な不整脈。

10) 降圧剤によるマネジメントにも関わらず、4週間以上の高血圧(収縮期血圧160 mmHgもしくは拡張期血圧100 mmHg以上)。

【合併症・その他】

11) 試験薬の内服が困難な難治性の悪心、嘔吐、吸収障害。

12) Child-Pugh 分類B のスコア(又はより重度)の肝硬変、または肝性脳症の既往もしくは臨床的に問題となる腹水を有する肝硬変(重症度は問わない)を有する。

13) CTで明らかな間質性肺疾患がある。

14) 脊髄圧迫症。

15) 重篤な過敏症の既往を有する、またオシメルチニブ及びエルロチニブの成分・添加物に過敏症を有する。

16) 臨床上問題となる精神疾患により本試験への登録が困難と判断される。

17) 登録までの6ヵ月間に消化管穿孔、消化性潰瘍、憩室症又は瘻孔の既往を有する。

18) 登録までの28日間に重篤な又は治癒しない創傷、潰瘍又は骨折が発現した。

19) 本試験期間中に全身麻酔を伴う待機的大手術の予定がない。

【妊娠等】

20) 妊婦、授乳婦、現在妊娠している可能性がある女性、または避妊する意思がない患者。

【併用薬】

21) プレドニゾロン換算で10 mg/日より高用量のステロイド剤の継続的な全身投与 (内服または静脈内)を要する患者および免疫抑制剤を使用中の患者。プレドニゾロン換算で10 mg/日以下に相当するステロイド内服中の患者は許容する。

22) CYP3A4を誘導する薬剤の内服が必要である。

23) 抗血小板薬による長期治療を治験薬の初回投与前7日以内に受けている。ただし、325 mg/日までの低用量アスピリンの使用は許容とする。

【先行する処置】

24) 登録時に、以下の先行治療又は処置終了からの期間が経過していない。(同一曜日は登録可)

a) 手術(試験開胸・審査開胸・VATSも手術に含む) 4週間

b) 姑息的放射線療法 2週間

c) 輸血、造血因子製剤の投与 2週間

25) 術前、術後等もふくめEGFR-TKIによる治療歴のある患者。

26) その他、担当医師が不適当と判断した患者。

治験内容

研究のタイプ

特定臨床研究介入研究


主要結果評価方法

治療戦略成功期間 (TFS= Time to failure of strategy:治療開始からオシメルチニブPDまで、もしくは試験治療群でオシメルチニブ導入不可の場合は初回のPDまで、または死亡までの期間)


第二結果評価方法

全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS1)、無増悪生存期間2 (PFS2:ランダム化から2回目の病勢増悪または死亡までの期間、2次治療の内容は問わない)、奏効割合、治療成功期間(Time to treatment failure:TTF)、EGFR-TKIによる治療期間(time to discontinuation of any EGFR-TKI:TD-TKI)、安全性

利用する医薬品等

一般名称

ラムシルマブ、オシメルチニブメシル酸塩、エルロチニブ塩酸塩


販売名

サイラムザ点滴静注液100mg 等、タグリッソ錠40mg 等、タルセバ錠25mg 等

組織情報

実施責任組織

近畿大学病院


住所

大阪府狭山市大野東377-2