胸水合併EGFR遺伝子変異陽性進行再発非扁平上皮非小細胞肺癌に対するエルロチニブ+ラムシルマブの単群第II相試験-RELAY-Effusion-

目的

胸水合併EGFR遺伝子変異陽性進行再発非扁平上皮非小細胞肺癌におけるエルロチニブ+ラムシルマブの有効性を評価する

基本情報

募集ステータス
募集中

対象疾患

EGFR遺伝子変異陽性進行非小細胞肺癌


治験フェーズ

フェーズ2

参加条件

性別

男性・女性


年齢

20歳 以上上限なし


選択基準

1) 本人から書面による同意が得られている。

2) 同意取得日の年齢が20歳以上であること。

3) 非扁平上皮非小細胞肺癌 (腺癌、大細胞癌、組織型を特定できない非小細胞肺癌のいずれか)の診断が細胞学的または組織学的に確認されている 。

4) 臨床病期Ⅳ期または術後再発である

5) EGFRエクソン19部分欠失またはエクソン21 L858R点変異を有する。

① 診断および検査の方法は問わない。

② 上記以外のuncommon mutationが併存している場合は登録不可とする。

6) 肺癌に対する化学療法が行われていない。登録時、6か月以上前に術前・術後補助療法(EGFR-TKIは除く)の最終投与が完了していれば本試験への参加が認められる。ただし、これらの治療の前歴は必須ではない。

7) 診断時に胸水を有している。

・胸水細胞診による癌性胸膜炎の診断が望ましいが、必須ではない。(患側の胸水であれば、臨床的にM1aと診断してもよい)

・全身状態(例:軽度の心不全)を評価した上で、臨床的に悪性胸水と診断できる場合は、両側の胸水を有する場合でも登録可とする。

・ドレナージを要する胸水の登録も可とするが、登録日までに胸腔ドレーンの挿入または胸腔穿刺により可能な限り胸水を排液していること。ただし、登録日7日前までにドレーンチューブを抜去していること。

・胸膜癒着術を行った症例は登録不可とする。

8) 評価可能な病変を有すること (RECIST version 1.1による測定可能病変の有無は問わない)。

9) 試験開始時のECOG performance status (ECOG PS)が2以下である。

10) 十分な血液学的および臓器的機能を有しており、以下の基準を満たしている。

① 好中球数: ≧1,500 /mm3

② ヘモグロビン: ≧9.0 g/dL

③ 血小板数: ≧10.0×10,000 /mm3

④ 総ビリルビン: ≦1.5 mg/dL

⑤ AST: ≦100 IU/L

⑥ ALT: ≦100 IU/L

⑦ 血清クレアチニン値: ≦1.5 mg/dL、もしくはクレアチニンクリアランス≧40 mL/分 (Cockcroft-Gault式もしくは24時間畜尿法)

⑧ PT-INR: ≦1.5 (ワルファリンを服用している場合は、PT-IN≦3.0で活動性出血がない、あるいは出血リスクの高い病態でない場合、適格とする)

⑨ 尿蛋白: ≦1+ (試験紙法)、2+以上の場合は24時間蓄尿法で蛋白量<1,000 mgの場合、適格とする)

⑩ SpO2: ≧92% (室内気)

11) 妊娠可能な患者 (男女)は、試験期間中および試験治療の最終投与後少なくとも12週間、適切な避妊法 (ホルモン剤またはバリアー法)を使用することに同意しなければならない。妊娠可能な女性患者は、登録前7日以内の血清妊娠検査で陰性でなければならない。

12) 余命3か月以上が期待できること。


除外基準

1) EGFR T790M遺伝子変異が確認されている。

2) 既知の髄膜転移、制御不能/不安定な脊髄圧迫、症候性の脳転移がある。

脳転移は、局所治療により無症候かつ、ステロイドを使用した場合はプレドニン10 mg相当以下まで減量できている場合は登録可とする。

3) 試験治療前28日以内に大手術を受けた患者、または試験治療前7日以内に小手術/皮下静脈アクセス装置の設置を受けた患者、または試験期間中に大手術を予定している患者

4) 排液を必要とする心嚢液または腹水がある。

ただし、無症候性心嚢液で排液を必要とせず、心エコーで正常な心機能が証明されているものは登録可とする。

5) 放射線治療からの期間について以下の日数が経過していない。

① 症状(痛み、出血、閉塞感など)の局所的な緩和または予防を目的とした照射の場合、照射終了から7日以内のとき。

② 胸部 (肺野、縦隔)への緩和的放射線治療の場合、照射終了から28日以内のとき。

6) うっ血性心不全 (ニューヨーク心臓協会[NYHA] II-IV)または症候性もしくはコントロール不良の不整脈を有する。

7) 以下のような重篤な疾患または医学的状態を有している。

(ア) 重度の免疫不全患者 (ステロイド使用に関連するものを除く)で、HIV陽性であることが判明している。(HIVの測定は必須ではない)

(イ) 肝機能異常

 重度の肝硬変 Child-Pugh Class B(またはそれ以上)

 肝性脳症の既往のある肝硬変

 肝硬変に起因する臨床的に意味のある腹水で、利尿剤や腹腔穿刺による継続的な治療を必要とするもの。 

(ウ) 登録前の少なくとも3年間に診断または治療を受けた悪性腫瘍の既往または併発がある。(局所治療により治癒と判断されるCarcinoma in situ (上皮内癌)もしくは粘膜内癌相当の病変は活動性の重複癌に含めない)

(エ) 治療成分に対する既知のアレルギーまたは過敏反応。

(オ) 試験治療開始前3か月以内に深部静脈血栓症 (DVT)、肺塞栓症 (PE)、またはその他重大な血栓塞栓症の既往がある。

(カ) 試験治療開始前28日以内に重篤または治癒しない傷、潰瘍や骨折がある場合

(キ) その他の重篤な急性または慢性の医学的・精神的疾患、または臨床検査値の異常で、試験参加または試験薬投与に伴うリスクを増大させたり、試験結果の解釈に支障をきたしたりする可能性があり、研究責任医師が本試験への参加を不適格と判断した場合

8) 適切な治療にも関わらず、コントロール不能な高血圧症を有する患者 (収縮期血圧>160 mmHg、または拡張期血圧>100 mmHg)。

9) 抗血小板薬による長期治療を試験治療初回投与前7日以内に受けている。ただし、325 mg/日までの低用量アスピリンの使用は許容する。

10) 抗凝固薬 (低用量アスピリンを含む抗血小板薬は除く)の投与を行ってから 14日以内、又は試験期間中に投与が必要である。ただし、低用量アスピリンを含む抗血小板薬や経口抗凝固薬(direct oral anticoagulants:DOAC)、低分子量ヘパリンを14日以上投与して用量が安定している場合、もしくはワルファリンでPT-INRが3.0以下に調整されている場合は許容する。

11) 登録前2か月以内に肉眼的喀血の既往がある。(肉眼的出血が2.5 ml程度以上)

12) 試験治療前3か月以内にグレード3/4の消化管出血を経験した患者。

13) 癌による主要な血管への浸潤 (上大静脈症候群を含む)や腫瘍内空洞病変の画像所見がある患者

14) 試験治療前6か月以内に消化管穿孔、消化性潰瘍、憩室症、瘻孔の既往または穿孔の危険因子を有する患者

15) 腸閉塞、炎症性腸症または広範囲の腸切除(例えば、慢性下痢を伴う半側切除または広範囲の小腸切除)の既往または存在、クローン病、潰瘍性大腸炎、または慢性下痢を有する患者。

16) 試験治療前6か月以内に心筋梗塞、不安定狭心症、脳血管障害、一過性脳虚血発作などの動脈血栓塞栓症の既往のある患者

17) 治験薬や医薬品・機器の非承認使用を含む臨床試験に参加中の患者、または本研究と科学的・医学的に適合しないと判断されるその他の種類の医学研究に同時参加している患者。調査研究や観察研究に参加している患者は登録可とする。

18) 登録日前30日以内に臨床試験で非承認使用の医薬品・機器の最終投与を受けた患者

19) 臨床的、またはCT画像上、活動性の間質性肺疾患がある患者

20) 妊娠中または授乳中の患者

治験内容

研究のタイプ

特定臨床研究介入研究


主要結果評価方法

無増悪生存期間


第二結果評価方法

胸水の制御率

全生存期間

客観的奏効率(完全奏効[CR]+部分奏効[PR])

病勢コントロール率(CR + PR + 安定[SD])

治療成功期間

安全性

利用する医薬品等

一般名称

ラムシルマブ、エルロチニブ塩酸塩、エルロチニブ塩酸塩


販売名

サイラムザ点滴静注液100mg 等、タルセバ錠25mg 等、タルセバ錠150mg

組織情報

実施責任組織

大阪市立大学医学部附属病院


住所

大阪府大阪市阿倍野区旭町1-5-7