不眠症患者を対象としたレンボレキサント代替療法時の有効性及び安全性を評価する多施設共同非盲検試験

目的

本研究は国内で汎用されているZ-Drug、SUVからLEMに直接代替する治療アプローチ及びBZRAと併用中のSUVまたはRMTをLEMに直接代替する治療アプローチがそれぞれ支持できるかを検討することを目的とする。 各治療アプローチが支持できるか否かのポイントとして重要な治療初期反応を評価する期間として、また治療の有効性や安全性を含む患者の治療満足度の包括的指標として、LEMでの治療開始2週間後におけるLEMの代替成功率を代替アプローチごとに定量的に評価することを主目的とする。また、副次目的としてLEM開始後14週間の治療継続率や有効性と忍容性、不眠症に対する治療印象度(Patient Global Impression of Insomnia[PGI-I])を、探索目的として、QOL(SF-8)や不眠重症度(Insomnia Severity Index [ISI])などを評価する。

基本情報

募集ステータス
募集中

対象疾患

不眠症


治験フェーズ

フェーズ4

参加条件

性別

男性・女性


年齢

20歳 以上上限なし


選択基準

1) 本研究への参加について、自由意思によって文書で同意した患者

2)同意取得時の年齢が20歳以上の不眠症患者

3)前治療薬の有効性または忍容性に対する不満によって治療薬の変更を希望している患者

例えば、

・Z-Drug単剤療法、またはBZRAとRMTの併用療法で、睡眠維持困難の不満を持つ患者

・SUV単剤療法、またはBZRAとSUVの併用療法で、入眠困難の不満を持つ患者

・BZRAとSUVの併用療法、またはBZRAとRMTの併用療法で、BZRAの減量または休薬を希望している患者

4)前治療期開始前1ヵ月において、Z-drugまたはSUVの単剤療法、もしくは、BZRAとSUVまたはBZRAとRMTとの併用療法を週に少なくとも5夜以上服用している患者

5)精神障害の診断と統計マニュアル第5版(DSM-5)の不眠症障害の基準を次のように満たす患者

・適切な睡眠の機会があるにもかかわらず、夜間睡眠の不満に関する訴えが、入眠困難、睡眠維持困難、早朝覚醒の症状のうち1つ(又はそれ以上)を伴っている。

・その睡眠困難は、少なくとも 1週間に3夜で起こる

・その睡眠困難は、少なくとも3ヵ月間持続する

・その睡眠困難は、日中の機能障害を引き起こしている

6)就床時間として少なくとも7時間を確保できる患者

7)前治療期間の最後の2週間に、不眠症治療を目的とした前治療薬を週に少なくとも5夜以上使用していることを確認している患者

8)本研究の研究計画書の規定を遵守することが可能な患者


除外基準

1)前治療期において授乳中または妊娠している患者(問診では妊娠を否定できない患者においては血清β-hCG検査で陰性を確認する)

2)研究参加期間中に妊娠を希望する患者、または期間中を通じて(LEM最終投与から28日後まで)避妊(例えば、禁欲、コンドームの使用、避妊リング[IUD]の使用、避妊用インプラント、経口避妊薬、注射型避妊薬の使用、あるいはパートナーである男性が精管切除術を行っており無精子の状態であることが確認できる)することに同意しない女性患者。周期的禁欲(例えば、カレンダー法、排卵法、症候体温法、基礎体温法など)、膣外射精は、避妊法として許容されない。

3)中等度または重度の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)を有する患者

4)研究担当医師によって安全性又は本研究の評価項目に影響を及ぼす可能性があると判断される臨床上問題となる疾患または症状(下に例を示す)を有する患者

・心臓疾患[過去の心電図検査でQT間隔の延長※1が繰り返し認められる患者を含む。問診等でQT間隔の異常を否定できない患者においては、ベースライン時(Visit 2)までに心電図検査を実施し、補正QT間隔(QTc)の正常を確認する]

※1: Fridericia法補正 QT間隔(QTcF)が450msを超える

・呼吸器疾患[軽度OSA以外の呼吸器障害]

・消化器疾患

・腎臓疾患[腎機能障害を含む]

・神経疾患[知的能力の欠如、或いは対人、場所、時間又は状況に対する見当識障害が認められる認知低下を含む]

・精神疾患

・慢性疼痛[疼痛性障害]

・過去5年以内の悪性腫瘍[適切な治療が行われた基底細胞癌を除く]

5)定期的な周期性四肢運動障害、むずむず脚症候群、概日リズム睡眠障害などの不眠症以外の特定の睡眠障害を有する患者(軽度の OSA と診断される患者は必ずしも除外されない)

6)週に3回以上の長時間の昼寝が習慣である患者

7)ナルコレプシーまたはカタプレキシーを有する患者

8)不眠症治療を目的とした前治療薬を本邦における用法用量を超える用量で使用している患者

9)BZRAを2剤以上併用している患者

10) 鎮静薬を使用している患者

11)前治療期開始前1週間以内に本研究の併用禁止薬剤を使用した患者

12)前治療期開始前1週間以内に不眠症に対する新たな非薬物療法(例えば、認知行動療法など)を開始した患者

13)研究参加期間中に過度なアルコール消費を控えられない患者

14)LEMの添加剤に対して過敏症のある患者

15)中等度以上の肝機能障害を有する患者(AST、ALT、γ-GTPのいずれかが施設基準値の上限の3倍以上の患者)

16)過去約2年以内の抗精神病薬の使用または自殺企図などにより、研究担当医師によって安全性又は本研究の評価項目に影響を及ぼす可能性があると判断された患者

17)過去にLEMを投与された患者(LEMの臨床試験の参加経験を有する患者を含む)

18)研究担当医師によって、本研究の参加が不適当と判断された患者

治験内容

研究のタイプ

特定臨床研究介入研究


主要結果評価方法

治療移行期へ移行した研究対象者数に対する治療移行期終了時のLEM代替療法成功例の割合を主要評価項目とする。各治療群別に評価する。

治療移行期終了時のLEM代替治療成功例は次に該当する研究対象者等とする。

・治療移行期終了時にLEM治療継続を希望し、治療継続期に移行する研究対象者

・治療移行期終了時にLEM治療継続を希望していたが、LEM治療の有効性または安全性と関連しない理由(転居、転院、通院費用の負担など)で治療継続期に移行しない研究対象者


第二結果評価方法

1) 治療移行期終了時および治療継続期終了時のLEM治療継続例およびLEM単剤治療継続例の割合

2) ベースライン、治療移行期終了時および治療継続期終了時のPGI-Iで項目別にポジティブに反応した割合

3) 治療移行期終了時および治療継続期終了時のLEM増量例の割合

4) 治療移行期および治療継続期の有害事象の発現状況

利用する医薬品等

一般名称

レンボレキサント製剤、スボレキサント、ラメルテオン、ゾルピデム、ゾピクロン、エスゾピクロン、トリアゾラム、エチゾラム、ブロチゾラム、ブロチゾラム、ロルメタゼパム、ロルメタゼパム、塩酸リルマザホン、フルニトラゼパム、エスタゾラム、ニトラゼパム、ニトラゼパム、クアゼパム、フルラゼパム、ハロキサゾラム


販売名

デエビゴ®錠 2.5 mg、5 mg、10 mg、ベルソムラ®錠10mg、15mg、20mg、ロゼレム®錠8mg、マイスリー®錠5mg、10mg等、アモバン®錠7.5、10等、ルネスタ®錠1mg、2mg、3mg、ハルシオン®錠0.125mg、0.25mg等、デパス®錠0.25mg、0.5mg、1mg、デパス®細粒1%等、レンドルミンD®錠0.25mg等、レンドルミン®錠0.25mg等、エバミール®錠1.0等、ロラメット®錠1.0等、リスミー®錠1mg、2mg等、サイレース®錠1mg、2mg等、ユーロジン®1mg錠、2mg錠、ユーロジン®散1%等、ベンザリン®錠2mg、5mg、10mg、ベンザリン®細粒1%等、ネルボン®錠5mg、10mg、ネルボン®散1%等、ドラール®錠15、20等、ダルメート®カプセル15、ソメリン®細粒1%、ソメリン®錠5mg、10mg

組織情報

実施責任組織

久留米大学病院


住所

福岡県久留米市旭町67番地