特定臨床研究
日本人の2型糖尿病患者における、口から飲むGLP-1受容体作動薬セマグルチドが血管の炎症に与える影響の治験
目的
日本人の2型糖尿病患者に対して、新しい薬を使った治療が従来の薬に比べてどのような影響を与えるかを調べ、安全性や忍容性も評価する。具体的には、動脈硬化、血糖プロファイル、肥満度に注目する。
対象疾患
参加条件
この治験に参加できる人は、18歳以上90歳以下の男性・女性です。参加条件として、血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者、心血管病を有している60歳未満の方、もしくは心血管危険因子を有する60歳以上の方が対象です。また、スクリーニング開始90日前より投与量の変化がない方、または休薬がある方が条件となります。ただし、糖尿病性ケトアシドーシスや糖尿病性昏睡、重症感染症、過去に使用薬剤に過敏性がある方、妊婦または妊娠している可能性のある方、肝機能異常高値や肝硬変を有する方、胃を摘出した方、空腹時血糖値が200mg/dL以上の方、インスリン治療を施行している方、悪性腫瘍を有する方、活動性炎症性疾患を有する方、研究責任者及び研究分担者が研究対象者として不適当と判断した方、90日以内にDPP-4阻害薬やGLP-1受容体作動薬による治療を行った方は除外されます。
治験内容
この治験は、2型糖尿病の患者さんを対象に行われます。治験の目的は、血糖値のコントロールが不十分な患者さんに対して、新しい治療法が効果的かどうかを調べることです。治験の方法は、患者さんに新しい治療法を試してもらい、6か月後に検査を行います。検査の内容は、血管の状態や身体の変化などを調べるものです。治験の結果は、新しい治療法が有効かどうかを判断するために使われます。
AI 要約前の参加条件
介入研究
主要結果評価方法
動脈FDG-PET/CTのベースラインからの6カ月集積変化量
第二結果評価方法
① 心筋・肝臓・脾臓・脳・脂肪など動脈以外のFDG集積の変化
② 皮下・内臓脂肪面積の変化
③ 食事内容:治療前後 食事内容の撮影・計算による摂取カロリーや栄養サマリーの変化
➃理学的所見: 身長、体重、ウエスト周囲径、安静時血圧、安静時心拍数
⑤ 糖尿病マーカー: 空腹時血糖、空腹時インスリン、HbA1c、尿糖・尿蛋白、尿L-FABP
⑥脂質プロファイル: 総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪
⑦炎症・動脈硬化に関する血清バイオマーカー: 高感度CRP、ADMA、アディポネクチン、AGEs、RAGE、PEDF、レプチン、グレリン
⑧血管内皮機能: 血管壁硬化指標 (cardio-ankle vascular index: CAVI)、血流依存性血管拡張反応 (flow mediated dilation: FMD)
⑨皮膚AGE: 表皮および真皮層約1mmに沈着しているAGEsの自家蛍光量を一般医療機器『AGE READER』を用いて測定
治験フェーズ
情報なし:
利用する医薬品等
一般名称
セマグルチド
販売名
リベルサス
実施組織
久留米大学病院
福岡県久留米市旭町67
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