難治性創傷に対する局所陰圧閉鎖療法施行における創縁皮膚血流変化の検証
臨床研究
目的
局所陰圧閉鎖療法(Negative pressure wound therapy; NPWT)は難治性創傷に対する治療方法として主流になりつつある。その治療効果の1つとして、高陰圧負荷時には創部の血流が低下し、陰圧負荷解除時には上昇するという創部の血流変化が挙げられているが、動物実験のみの報告であり、実際の臨床において創部や創縁の血流を評価した報告はない。今回われわれは、医療用レーザー血流計(以下ポケットLDF、JMS社)を用いて、難治性創傷に対する局所陰圧閉鎖療法施行時の創周囲の血流を測定する。NPWT施行時に創周囲でどのような血流変化が起こっているのか、また、血流変化と創傷治癒にどのような関係があるのかを明らかにする。
参加条件
性別
男性・女性
年齢
20歳 以上90歳 以下
選択基準
ⅰ)NPWTの適応がある患者を対象とした研究
明らかな創部感染を認めない難治性創傷の患者で、NPWTを適応とする患者。
ⅱ)比較対象として健常者を対象とした研究
ホームページに掲載された情報をもとに、ボランティアを希望する健常者で、虚血性疾患を有しない者。
除外基準
ⅰ)NPWTの適応がある患者を対象とした研究
・本研究に同意しない患者。
・緊急手術など、血流測定の猶予がないと考えられる場合。
ⅱ)比較対象として健常者を対象とした研究
・虚血性疾患を有する者。