DDR 遺伝子変異を有する転移性去勢感受性前立腺癌を対象に,タラゾパリブとエンザルタミドの併用投与とプラセボとエンザルタミドの併用投与を比較する無作為化,二重盲検,第3 相試験(治験実施計画書番号:C3441052)

目的

DDR 修復遺伝子変異を有する転移性去勢感受性前立腺癌患者を対象として,タラゾパリブとエンザルタミドの併用投与の安全性および有効性を,プラセボとエンザルタミドの併用投与と比較して評価すること

基本情報

募集ステータス
募集中

対象疾患

転移性去勢感受性前立腺癌


治験フェーズ

フェーズ3

参加条件

性別

男性


年齢

20歳 以上99歳 以下


選択基準

1. スクリーニング時に18歳以上の男性治験参加者(日本では20歳以上)

2. 小細胞型または印環細胞型ではない前立腺腺癌と組織学的または細胞学的に診断された治験参加者。治験参加者が過去に組織学的診断を受けていない場合,ベースライン時のde novo生検は診断の確定に必須であり,バイオマーカー解析のため使用してもよい。

3. FoundationOne Liquid CDxまたはFoundationOne CDxにより血液(リキッドバイオプシー)および/または腫瘍組織(de novoまたは保管用組織)の前向き検査結果,または(治験依頼者が事前に承認した)過去の検査結果に基づいて,DDR遺伝子変異を有することを確認した治験参加者

4. 選択基準3で腫瘍組織を提供しない場合,後ろ向きに実施する分子プロファイリング解析用に利用可能な腫瘍組織(de novoまたは保管用検体)を提供する意思がある治験参加者

5. 各国の規制または倫理委員会の決定により禁止される場合を除き,腫瘍組織および血液(リキッドバイオプシー)と同一のDDR遺伝子あるいはそのサブセットについて後ろ向きに実施するシークエンシングのため,および腫瘍の変異を同定する上で生殖細胞系の対照として使用するための唾液検体採取に同意する治験参加者

6. 外科的または内科的に去勢し,スクリーニング時の血清テストステロンが≦50 ng/dL(≦1.73 nmol/L)の治験参加者。両側精巣摘除術を受けていない治験参加者に対して実施中のGnRH作動薬や拮抗薬によるADTは,無作為割付けの少なくとも4週前に開始し,治験期間中継続しなければならない。

7. 骨スキャン(骨病変の場合)またはCTもしくはMRIスキャン(軟部組織の場合)で転移病変が確認された転移性前立腺癌の治験参加者。ただし,病変の広がりが局所的な骨盤リンパ節に限定している治験参加者は不適格とする。注:ベースライン時に”superscan”の所見が認められる治験参加者は除外となる。

8. mCSPCに対するドセタキセルによる前治療(最大6サイクル)は許容される(ただし,無作為割付けの2週間前に投与が完了し,治療による毒性がすべて回復していなければならない)。

9. エストロゲン,酢酸シプロテロン,または第1世代の抗アンドロゲン薬による治療は,無作為割付けまで許容される。

10. mCSPCで許容されるその他の前治療:6ヵ月以内のADT,および3ヵ月以内のmCSPCで承認されている新規ホルモン療法(アビラテロン+プレドニゾン,アパルタミドまたはエンザルタミド)は,無作為割付けの前に必要な場合は許容される。

11. 前立腺癌に続発する症候性コントロールのための緩和的放射線療法または手術を受けることは可能であるが,無作為割付けの少なくとも2週間前に完了していなければならない。

12. ECOGパフォーマンスステータスが0または1の治験参加者

13. Cycle 1 Day 1の治験薬初回投与前28日以内に,以下に定義される十分な臓器機能を有する治験参加者

  ・好中球絶対数(ANC)が1500/μL以上,血小板数が100,000/μL以上,またはヘモグロビンが9 g/dL以上(スクリーニング時の血液学的検査実施前14日以内に成長因子の投与または輸血を受けてはならない)

  ・血清総ビリルビンがULNの1.5倍未満(ジルベール症候群と診断された治験参加者または間接ビリルビン濃度により上昇の原因が肝外性であることが示唆される治験参加者ではULN の3 倍未満)

  ・ASTまたはALTがULNの2.5倍未満(肝転移に起因する肝機能異常の場合,ULN の5倍未満)

  ・アルブミンが2.8 g/dL超

  ・MDRD計算式でeGFR が30 mL/min/1.73 m2以上

14. 性交渉があり,治験責任医師が射精可能と判断した治験参加者は,治験薬の初回投与から最終投与後4ヵ月まで,パートナー(女性または男性)と性交渉を行う場合,コンドームを使用することに同意しなければならない。また,妊娠していない妊娠可能なパートナーの女性と性交渉を行う場合,妊娠可能なパートナーの女性は,治験薬の初回投与から最終投与後4ヵ月まで,さらに効果の高い避妊法を追加で使用することに同意しなければならない。

15. 治験薬の初回投与から最終投与後4ヵ月まで,精子提供しないことに同意しなければならない。

16. 予定されているすべての来院,治療計画,臨床検査,生活習慣に関する注意事項およびその他の治験手順を遵守する意思および能力を有している治験参加者

17. 同意説明文書に署名できる治験参加者


除外基準

1. その他の急性または慢性の医学的状態(併発疾患,感染症または併存疾患)あるいは精神的状態(直近1年以内あるいは現時点での自殺念慮/自殺行動を含む)や臨床検査値異常があり,治験参加や治験薬の投与により危険性が増す可能性や治験結果の解釈に影響を及ぼす可能性のある治験参加者,または治験責任医師が本治験への参加を不適切と判断した治験参加者

2. 痙攣発作の既往歴または治験責任医師の判断により痙攣発作の素因となる可能性があるあらゆる疾患の既往歴(例えば,脳卒中の既往歴,重大な脳の損傷)を有する治験参加者。また,無作為割付け前12ヵ月以内の意識消失または一過性脳虚血発作の既往歴を有する治験参加者

3. 無作為割付け前2週以内に大手術(治験責任医師の判断による)を受けた治験参加者

4. 脳転移または活動性軟膜疾患が認められた,または疑われる治験参加者

5. 症候性または切迫性の脊髄圧迫または馬尾症候群を有する治験参加者

6. MDS,AMLまたは他の癌の既往歴を有する治験参加者。ただし,以下のいずれかの癌の場合を除く。

• 上皮内癌または非黒色腫皮膚癌

• 無作為割付けの3年以上前に診断され,治療されており,その後再発を示すエビデンスが認められない癌

• 再発の可能性がほとんどないと治験責任医師および治験依頼者が判断した無作為割付け前3年未満の米国癌合同委員会(American Joint Committee on Cancer)によるステージ0またはステージ1の癌

7. 吸収に影響を及ぼす臨床的に重大な胃腸障害を有すると治験責任医師が判断する患者

8. 以下のいずれかを含む臨床的に重大な心血管疾患を有する患者:

• 無作為割付け前6ヵ月以内の心筋梗塞または症候性心筋虚血

• ニューヨーク心臓協会(NYHA)による分類クラスがIIIまたはIVのうっ血性心不全

• スクリーニング前1年以内の臨床的に重大な心室性不整脈(例:持続性心室性頻脈,心室細動,トルサード・ド・ポアント)の既往歴

• Mobitz II型第二度または第三度心ブロックの既往歴,ただし永久ペースメーカーを留置している場合は除く。

• 低血圧(スクリーニング時の収縮期血圧が<86 mmHg)

• 徐脈(スクリーニング時の心電図検査で心拍数が<45拍/分)

• コントロール不良な高血圧(スクリーニング時の収縮期血圧が>170 mmHgまたは拡張期血圧が>105 mmHg)。ただし,血圧が十分に管理された治験参加者は再度スクリーニングを受けることができる。

9. ウイルス検査または臨床診断(治験責任医師の評価による)により,活動性のCOVID-19感染が検出された治験参加者。活動性のCOVID-19感染は検出されていないが,抗体検査が陽性であり,過去に感染していたことを示す無症候性の治験参加者は組み入れ可能である。

10. 術前・術後補助療法によるADTの治療歴のある治験参加者(無作為割付け前12ヵ月以上前にADTの治療を完了しており,ADTの合計投与期間が36ヵ月を超えない治験参加者は組み入れ可能である。)

11. 前立腺癌の治療を目的として,無作為割付け前4週間以内にプレドニゾン換算で10 mg/日を超えるグルココルチコイドの全身投与を受けた治験参加者

12. 前立腺癌以外の適応症を除き,無作為割付け前5年以内にDNA損傷細胞傷害性化学療法(プラチナ製剤を含む治療)による治療を受けた治験参加者

13. PARPiによる治療歴がある治験参加者

14. 選択基準10に記載した新規ホルモン療法を除く,新規ホルモン療法による前治療を受けた治験参加者

15. 無作為割付け前7日以内に強いP-gp阻害薬を使用した治験参加者。強いP-gp阻害薬およびタラゾパリブまたはエンザルタミドとの薬物相互作用により併用禁止とされる他の薬剤の一覧については,6.5項を参照のこと。

過去/現在の臨床試験への参加経験

16. 無作為割付け前4週間以内に他の治験薬の投与を受けた治験参加者。ただし,緊急使用許可(またはそれに相当するもの)の下で承認されたCOVID-19ワクチンの使用は可能であり,ウォッシュアウト期間は不要である。

17. ベースライン時の12誘導ECGが,治験参加者の安全性または治験結果の解釈に影響を及ぼす可能性がある臨床的に意味のある異常を示す(例:ベースライン時のQTcF間隔が450 msecを超える,完全左脚ブロック,急性または発症時期不明の心筋梗塞の徴候,心筋虚血を示唆するST-T間隔の変化,2度または3度の房室ブロック,重篤な徐脈性不整脈または頻脈性不整脈)。ベースライン時の未補正のQT間隔が450 msecを超える場合,Fridericia法を用いて心拍数で補正し,得られたQTcFを用いて判断および報告する。QTcが450 msecを超えるか,QRSが120 msecを超える場合,ECGをさらに2回測定し,3回測定したQTcまたはQRS値の平均を使用して,治験参加者の適格性を判断する。ECGをコンピューターで解析した場合,治験参加者を除外する前に,ECGの読影経験がある医師が確認する必要がある。

18. 本治験の実施に直接関わっている治験実施医療機関のスタッフまたは治験依頼者の社員,治験責任医師の指揮監督下にある治験実施医療機関のスタッフ,およびその親類縁者

治験内容

研究のタイプ

企業治験介入研究


主要結果評価方法

主要評価項目:

1. 画像上の無増悪生存期間(期間:無作為割付けから3年間)

無作為割付け日から画像検査に基づく進行の客観的エビデンスが最初に認められた日,あるいは死亡のいずれか早い時点までの期間


第二結果評価方法

副次評価項目

1. 全生存期間(期間:無作為割付けから4年間)

無作為割付け日から原因を問わない死亡までの期間

2. 測定可能な軟部組織病変における客観的腫瘍縮小効果(期間:無作為割付けから3年間)

ベースライン時に測定可能な軟部組織病変を有し,RECIST v 1.1に基づく客観的腫瘍縮小効果が認められる治験参加者の割合

3. 測定可能な軟部組織病変の奏効期間(期間:無作為割付けから3年間)

RECIST v 1.1に基づく軟部組織病変の奏効期間

4. PSA奏効(期間:無作為割付けから3年間)

PSA奏効が50%以上であった治験参加者の割合

5. PSA増悪までの期間(期間:無作為割付けから3年間)

ベースラインからPSA増悪までの期間

6. 抗悪性腫瘍療法開始までの期間(期間:無作為割付けから3年間)

無作為割付けから抗悪性腫瘍療法開始までの期間

7. 症候性骨関連事象の初回発現までの期間(期間:無作為割付けから3年間)

無作為割付けから症候性骨関連事象(症候性の骨折,脊髄圧迫,あるいは骨に対する放射線療法または手術の実施のいずれか早い時点)の初回発現までの期間

8. 前立腺癌疼痛に対するオピエートの使用(期間:無作為割付けから3年間)

無作為割付けから前立腺癌疼痛に対するオピエート使用までの期間

9. 有害事象の発生率(期間:無作為割付けから3年間)

有害事象の種類,重症度(NCI CTCAE v 4.03によるグレード分類)別の有害事象および重篤な有害事象の発生率

10. タラゾパリブの薬物動態の評価(期間:Week 5,Week 9,Week 13およびWeek 19)

タラゾパリブの血漿中濃度

11. エンザルタミドおよびその代謝物の薬物動態の評価(期間:Week 5,Week 9,Week 13およびWeek 19)

エンザルタミドおよびその代謝物の血漿中濃度

12. ctDNA量と転帰との関連性(期間:無作為割付けから3年間)

ベースライン時および試験期間中のctDNAの量

13. 疼痛症状の患者報告アウトカム:ベースラインからの変化量(期間:無作為割付けから3年間)

Brief Pain Inventory Short Form(BPI-SF)に基づく患者報告による疼痛症状のベースラインからの変化量

14. 疼痛症状の患者報告アウトカム:悪化までの期間(期間:無作為割付けから3年間)

BPI-SFに基づく患者報告による疼痛症状の悪化までの期間

15. 癌特異的な全般的健康状態の患者報告アウトカム:ベースラインからの変化量(期間:無作為割付けから3年間)

EQ-5D-5Lに基づく患者報告による全般的健康状態のベースラインからの変化量

16. 癌特異的な全般的健康状態/QoLの患者報告アウトカム:ベースラインからの変化量(期間:無作為割付けから3年間)

EORTC QLQ-C30に基づく患者報告による癌特異的な全般的健康状態/QoLのベースラインからの変化量

17. 癌特異的な全般的健康状態/QoLの患者報告アウトカム:明らかな悪化までの期間(期間:無作為割付けから3年間)

EORTC QLQ-C30に基づく患者報告による癌特異的な全般的健康状態/QoLの明らかな悪化までの期間

18. 癌特異的な症状の患者報告アウトカム:明らかな悪化までの期間(期間:無作為割付けから3年間)

EORTC QLQ-PR25に基づく患者報告による疾患特異的尿路症状の明らかな悪化までの期間

19. 癌特異的な機能および症状の患者報告アウトカム:ベースラインからの変化量(期間:無作為割付けから3年間)

PGI-Sのベースラインからの変化量

利用する医薬品等

一般名称

タラゾパリブトシル酸塩


販売名

なし

組織情報

実施責任組織

ファイザーR&D合同会社


住所

東京都渋谷区代々木3丁目22-7 新宿文化クイントビル