高カリウム血症又は高カリウム血症のリスクを有する慢性腎臓病(CKD)患者のCKD 進行に おけるジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物の有効性を評価する第III 相、国際共同、ランダム 化、二重盲検、プラセボ対照試験
目的
Treatment
同じ対象疾患の治験
(6件)参加条件
性別
男性・女性
年齢
18歳 以上130歳 以下
選択基準
- 同意説明文書及び本治験実施計画書に記載されている要件及び制限の遵守を含め、同意説明文書に署名できる者
- 同意説明文書への署名時の年齢が18 歳以上の者。日本においては、被験者が20 歳未満である場合は、被験者及びその代諾者から文書により同意を得ること
- スクリーニング(Visit 1)時に中央検査機関で算出したeGFR が、25~59 mL/min/1.73m2 (CKD-EPI 式)である者
- スクリーニング(Visit 1)時に中央検査機関で算出したUACR が、200~5,000 mg/g である者
- スクリーニング(Visit 1)時に、以下の基準(a 又はb)に該当する者
(a) コホートA:中央検査機関で測定した結果、高カリウム血症(S-K 値が5.0 超~6.5 mmol/L)であり、適切な用量*又は高カリウム血症を理由に制限された用量**でRAASi 療法を受けている者
(b) コホートB:中央検査機関で測定した結果、正常カリウム値(S-K 値が3.5~5.0 mmol/L)であり、高カリウム血症のリスクが高いことを理由に制限された用量**でRAASi 療法を受けている者。高カリウム血症のリスクが高いとは、以下のとおりと定義する
(i) 過去24 カ月以内に高カリウム血症の病歴又は記録があり、制限された用量**でRAASi 療法を受けている被験者
(ii) 制限された用量**でRAASi 療法を受けている、かつS-K 値が4.7~5.0 mmol/Lである被験者
(iii) 高カリウム血症により、RAASi 療法が既に中止されている又は最適でない用量*まで減量されてしまっている被験者
* RAASi の適切な用量は治験実施計画書に定義する。定義よりも低い用量は最適でない用量とみなす
**「制限された用量でRAASi 療法を受けている」とは、治験実施計画書に記載する投与ガイダンスに従い、RAASi 療法を行わない又は最適でない用量で投与することと定義する
- チアジド又はループ利尿薬を投与中の場合、スクリーニング(Visit 1)の前2 週間は用量を変更してはならない
- RAASi 療法を受けている場合、スクリーニング(Visit 1)の前1 カ月間は用量を変更してはならない、かつスクリーニング期間中は用量を維持しなければならない
- SGLT2i を投与中の場合、スクリーニング(Visit 1)の前3 カ月間は用量を変更してはならない
- 被験者は、閉経後1 年を経過しているか、避妊手術を受けていること、又は極めて有効な避妊方法(継続的かつ正しく実施した場合の年間の失敗率が1%未満の避妊方法と定義)を使用すること。スクリーニング(Visit 1)の少なくとも1 カ月前から治験治療薬最終投与後1 カ月までは、選択した避妊方法を継続して用いる
除外基準
- スクリーニング(Visit 1)時点でニューヨーク心臓協会心機能分類III~IV 度のうっ血性心不全が認められる者、あるいは重度又は症候性心不全の既往歴を有する者
- スクリーニング(Visit 1)の前3 カ月以内に、心筋梗塞、不安定狭心症、脳卒中又は一過性脳虚血発作が発現した者
- スクリーニング(Visit 1)の前2 週間以内に、収縮期血圧が160 mmHg 以上又は拡張期
血圧が95 mmHg 以上(反復測定で確認)であった者。血圧がコントロールされた時点で、被験者は再スクリーニングを受けることができる
- スクリーニング(Visit 1)時のQTcF が550 msec 超の者。他剤を服用中にQT 延長を発現し服用を中止したことがある者
- 先天性QT 延長症候群を有する者。治療抵抗性の症候性又はコントロール不良の心房細動、又は無症候性持続性心室性頻拍を有する者。薬剤でコントロールされている心房細動及び心拍数を有する被験者は適格としてよい
- 1 型糖尿病を有する者
- ループス腎炎又は抗好中球細胞質抗体関連血管炎が認められる者
- スクリーニング(Visit 1)の前3 カ月以内に、入院又は透析が必要となる腎機能の変化が認められた者
- 腎移植の既往歴を有する(又は治験期間中に腎移植が必要となると予想される)者
- 重度の肝機能障害、胆汁性肝硬変、又は胆汁うっ滞を有する者
- 遺伝性又は特発性血管浮腫の既往歴を有する者
- ACEi 又はARB に対する過敏症の既往歴を有し、治験責任(分担)医師の判断によりリシノプリル及びバルサルタン/イルベサルタンが使用できない者。考慮すべき過敏症反応の既往歴には、投与調節を必要とする、血管浮腫、黄疸、肝炎、若しくは好中球減少症又は血小板減少症が含まれるが、これらに限らない
- SZC 又はその成分に対して既知の過敏症又はアナフィラキシーの既往歴を有する者
- 心血管疾患及び腎疾患以外の病態(悪性腫瘍等、ただしこれに限らない)で、治験責任(分担)医師の臨床的判断による余命が2 年未満である者
- スクリーニング(Visit 1)時点で治療を必要とする活動性の悪性腫瘍を有する者。ただし、治療が奏効した基底細胞癌又は治療済みの扁平上皮癌は除く
- SZC 投与開始期で規定されているSZC 初回投与の前1 日以内に、実施医療機関の検査機関で測定したS-K 値が6.5 mmol/L 超又は3.5 mmol/L 未満であった者
- スクリーニング(Visit 1)の前2 週間以内にCOVID-19 感染のエビデンスが認められた者
- スクリーニング(Visit 1)の前3 カ月以内にRAAS 二重阻害(ACEi とARB との併用投与)による治療を受けた者
- スクリーニング(Visit 1)の前3 カ月以内にアンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬[ARNI;サクビトリル/バルサルタン(エントレスト)]を投与された者
- スクリーニング(Visit 1)の前3 カ月以内にMRA を投与された者
- スクリーニング(Visit 1)の前3 カ月以内にアリスキレン含有製剤を投与された者
- スクリーニング(Visit 1)の前7 日以内に、SPS(ケイキサレート、Resonium 等)、CPS(Resonium Calcium)、patiromer(Veltassa)又はSZC(ロケルマ)を投与された者
- スクリーニング(Visit 1)の前1 カ月以内に他の臨床試験に参加し治験薬を投与された者
- 治験実施計画書で規定されているRAASi 治験治療薬(リシノプリル又はバルサルタン/イルベサルタン)への変更に同意しない又は変更ができない者
- 過去に本治験でSZC を投与された者。妊娠中[スクリーニング時(Visit 1)時の妊娠検査で陽性を確認]又は授乳中である者
- 被験者が治験手順、制限、及び要件を遵守することができないと治験責任(分担)医師により判断された者
- 本治験の計画及び実施に関与する者(治験依頼者及び実施医療機関の従業員又は職員)
治験内容
介入研究
主要結果評価方法
総eGFR スロープと慢性eGFR スロープ
[総eGFR スロープ:ランダム化時から104週時; 慢性eGFR スロープ:12 週時から104週時]
第二結果評価方法
利用する医薬品等
一般名称
ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物
販売名
ロケルマ