企業治験
成人と若者の持続性または慢性の免疫性血小板減少症(ITP)に対するrilzabrutinib(PRN1008)の経口投与の有効性と安全性を評価するための、プラセボと比較した二重盲検、ランダム化、並行群間、多施設共同の第3相試験(投薬期間中に非盲検の継続投与期間が含まれる)。
目的
この治験は、成人や若者の持続性または慢性の免疫性血小板減少症(ITP)に対して、rilzabrutinib(PRN1008)という薬剤の有効性と安全性を評価するために行われます。治験はプラセボと比較し、非盲検の継続投与期間を含む二重盲検、ランダム化、並行群間、多施設共同の第3相試験です。
対象疾患
参加条件
この治験に参加できる人は、12歳以上で男性でも女性でも構いません。ただし、以下の条件を満たす必要があります。まず、一次性免疫性血小板減少症(ITP)という病気で、治療が6か月以上必要な場合は、12歳以上の人、治療が3か月以上必要な場合は18歳以上の人が対象です。また、免疫グロブリン静注(IVIg)/抗D又はコルチコステロイドに反応を示したが、反応が持続しなかったり、適切な治療に耐えられなかったり、禁忌である場合も参加できます。血小板数が低く、治験薬の初回投与前14日以内に1回の測定で血小板数が35,000/μLを上回っていない場合も参加できます。また、血液学的機能、肝機能、腎機能が十分であり、ヘモグロビンが9g/dL以上で、避妊法を適切に使用できることが条件です。ただし、以下の場合は参加できません。二次性ITP患者、妊婦または授乳中の女性、悪性腫瘍の既往歴がある場合、化学療法または外科的治療を必要とする可能性が高い活動性の悪性腫瘍に罹患している場合、などがあります。
治験内容
この治験は、免疫性血小板減少症という病気を対象に行われる介入研究で、フェーズ3に属します。治験の目的は、治療薬の効果や安全性を調べることです。治験の主要な評価方法は、24週間の盲検投与期間中最後の6週間における持続的な血小板反応や、レスキュー薬を投与せずに血小板数が50,000/μL以上に到達した成人患者の割合などです。また、治験中に発生した副作用や、患者の生活の質に関する評価も行われます。治験に参加する患者さんは、治験薬を服用することになります。
AI 要約前の参加条件
介入研究
主要結果評価方法
1. 24週間の盲検投与期間中最後の6週間における持続的な血小板反応(EU及び英国を除く)[評価期間:24週間]
持続的な血小板反応は、24週間の盲検投与期間の最後の12週間において、欠測なく週1回予定された血球数測定で少なくとも8回のうち3分の2以上がレスキュー薬を投与せずに50,000/μL以上に到達した患者の割合と定義する。
2. EU及び英国:レスキュー薬を投与せずに24週間の盲検投与期間の最後の 12週間のうち8週以上で血小板数が50,000/μL 以上に到達した成人患者の割合[評価期間:24週間]
第二結果評価方法
1. 24週間の盲検投与期間中、レスキュー薬を投与せずに血小板数が 50,000/μL 以上である、又は30,000/μL 以上 50,000/μL 未満かつベースラインから2倍以上である週数[評価期間:24週間]
2. 24週間の盲検投与期間中、レスキュー薬を投与せずに血小板数が 30,000/μL 以上かつベースラインの2倍以上である週数[評価期間:24週間]
3. 最初に血小板数が 50,000/μL 以上となるまで、又は 30,000/μL 以上 50,000/μL 未満かつベースラインから2倍以上となるまでの期間[評価期間:24週間]
4. 24週間の盲検投与期間中にレスキュー薬投与を要した患者の割合[評価期間:24週間]
5. Week 13時の成人(18歳以上)患者におけるITP-PAQ(身体的疲労)の項目10のベースラインからの変化[評価期間:ベースラインからWeek 13]
6. EU及び英国:Week 25時点の ITP出血スケール(IBLS)評価のベースラインからの変化[評価期間:Week 25時点]
7. 血小板反応の最初の達成後24週間以内において、安定した血小板反応を達成することができた患者の割合[評価期間:24週間]
安定した血小板反応とは、血小板反応の最初の達成(治験中のrilzabrutinib投与開始後12週間以内において血小板数が50,000/μL以上となった最初の血小板反応)後、4週間以上間隔の空いた2回の予定来院で血小板数が50,000/μL未満となったことがなく、血小板数が50,000/μL以上となる介入を行う来院がなかったと定義する。
8. TEAEの発現頻度及び重症度[評価期間:投与期間52週、長期継続投与期間12か月及び最終投与からの追跡調査期間4週間]
身体検査、心電図、バイタルサイン及び臨床検査結果(生化学検査及び血液学的検査[有効性の主要評価項目に含まれる血小板数を除く])を含む
9. 出血に関するTEAEの発現頻度及び重症度[評価期間:投与期間52週、長期継続投与期間12か月及び最終投与からの追跡調査期間4週間]
10. Rilzabrutinibの血漿中濃度[評価期間:52週まで]
11. 成人(18歳以上)患者については、ITP-Patient Assessment Questionnaire(ITP‐PAQ:免疫性血小板減少症患者による評価質問票)の症状、煩わしさ及び活動の領域におけるベースラインからの変化[評価期間:投与期間52週、長期継続投与期間12か月及び最終投与からの追跡調査期間4週間]
ITP-PAQとは、免疫性血小板減少症の成人(18歳以上)患者の 生活の質(QOL)を測定するためにデザインされた疾患特異的ツールである。項目は、4週間を回想し 4、5、7点評価のリッカート尺度で回答する。項目のスコアはすべて連続した0~100点に変換され、高いスコアほど良好なQOLを表し、等しく重み付けされてスケールスコアが算出される
12. 小児患者については、Kids’ ITP Tools(ITP-KIT)スコアを評価尺度とする疾患特異的QOLのベースラインからの変化[評価期間:投与期間52週、長期継続投与期間12か月及び最終投与からの追跡調査期間4週間]
ITP-KITには、一連の疾患特異的な 3つのツール、7歳以上の小児が記入するようデザインされた小児自身による報告書、7歳未満の小児用の保護者による代理報告書、及び保護者への影響の報告書を含む。回答者は、過去 1週間を回想し、自身の疾患に関する経験を記録する。項目の合計を 0~100点に変換して合計スコアとし、高スコアほど良好な疾患特異的QOLを示す。
治験フェーズ
フェーズ3: 多くの実際の患者さんが対象
利用する医薬品等
一般名称
rilzabrutinib(PRN1008)、プラセボ
販売名
なし、なし
実施組織
サノフィ株式会社
東京都新宿区西新宿三丁目20番2号 東京オペラシティタワー
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