COVID-19の軽症~中等症Ⅰ患者に対して、フルボキサミンとプラセボの効果を比較し、フルボキサミンが重症化を予防する効果があるかどうかを調べるための治験です。
男性・女性
25歳以上
上限なし
この治験は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療法を開発するために行われています。治験のフェーズは2で、患者さんの症状を評価して、治療効果を調べます。評価方法は、臨床症状評価スコアというもので、自覚症状や酸素投与の有無などを評価します。また、有効性の副次評価項目として、体温や自覚症状の有無、死亡率、肺炎発症率などが調べられます。安全性の副次評価項目として、治験薬の中止後の離脱症状や副作用の評価も行われます。治験に参加する患者さんの生活の質(QOL)も評価されます。治験の目的は、COVID-19の治療法を開発することで、患者さんの症状を改善し、治療の質を向上させることです。
介入研究
臨床症状評価(0)~(7)により、スコア3(SpO₂≦93%となるが、酸素投与はされていない)以上の場合を「臨床的悪化」と定義し、悪化率を評価する。
【臨床症状評価スコアの基準】
(0) 自覚症状はなく、SpO₂≧96%である。
(1) 自覚症状はあるが、SpO₂≧96%である。
(2) 自覚症状によらず、93%< SpO₂<96%である。
(3) SpO₂≦93%となるが、酸素投与はされていない。
(4) SpO₂≦93%となり、酸素投与がされている。
(5) 非侵襲的人工呼吸又は高流量酸素機器を使用している。
(6) 侵襲的人工呼吸又はECMOによる管理を行っている。
(7) 死亡
【有効性の副次評価項目】
1) 各時点における体温
2) 各時点における自覚症状の有無:咳、息切れ、喀痰、関節痛、筋肉痛、筋力低下、疲労感・倦怠感、鼻汁、咽頭痛、頭痛、胸痛、動悸、嘔気・嘔吐、腹痛、下痢、無嗅覚症(嗅覚不能)、味覚消失(味覚不能)、脱毛、物忘れ(記憶障害)、集中力低下、不眠。
3) 全死亡者の割合:登録時から15日間での全死因による死亡
4) 15日間における、以下の2つの条件の両方を満たす臨床的悪化までの日数。
① 治験責任医師又は治験分担医師の臨床的判断に基づき、呼吸不全、呼吸困難や肺炎の治療のためにCOVID-19診療医療機関への入院もしくは入院期間の延長が必要とされる。
② 経皮的動脈血酸素飽和度SpO₂≦93%(室内)もしくはSpO₂ >93%維持に酸素補充療法が必要となる。(※米国のSTOP COVID試験の主要評価項目に相当)
5) 肺炎発症率:登録時から肺炎発症までの日数
6) 肺炎発症者の割合:登録時から15日後までのCOVID-19によると判断される肺炎の発症
(肺炎の定義:胸部単純X線における肺炎像が有ること)
7) 酸素投与率:登録時から「24時間以上持続する酸素投与」の開始までの日数
8) 酸素投与者の割合:登録時から15日後までの「24時間以上持続する酸素投与」の開始
9) WHO clinical progression scaleスコア(11段階の臨床症状評価)
10) 解熱率:登録時から体温37.0℃未満に回復するまでの日数
11) 臨床症状の全消失率:COVID-19によると判断される全ての臨床症状が消失するまでの日数
12) 症状ごとの改善率:COVID-19によると判断される臨床症状が改善するまでの日数(症状の内容ごとに評価)
(※症状改善の定義:体温37.0℃未満、SpO₂≧96%、発生した全ての自覚症状数が5割以上軽減した状態が、48時間以上持続した場合)
13) 生活の質(QOL):EQ-5D-5L(Euroquol5D)
【安全性の副次評価項目】
1) 抑うつ症状(PHQ-9)の心理評価尺度(治療前、15日後、後観察期間:治験薬投与終了14日後(Day29)、28日後(Day43))
2) 中断後発現徴候及び症状(DESS)による治験薬中止後の離脱症状評価(治験薬投与終了時(Day15)、後観察期間:中止1週後(Day22)、中止2週後(Day29)。治験薬投与を中止した場合:治験薬投与中止時、中止1週後、中止2週後)
3) セロトニン症候群関連症状: (治験薬投与期間中毎日1回・Day1~Day15)
・精神・神経・筋症状:不安になる、混乱する、イライラする、興奮する、動き回る、体がぴくぴく動く、震える、体が硬くなる、の有無
・自律神経症状:汗をかく、熱が出る、下痢になる、脈が速くなる、の有無
・その他のSSRI使用関連症状:口渇、便秘、眠気、の有無
フェーズ2: 少数の軽度な患者さんが対象
フルボキサミンマレイン酸塩
デプロメール錠25
国立大学法人 千葉大学 医学部附属病院
千葉県千葉市中央区亥鼻1-8-1
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