
治験の目的は、日本に80万人以上いるPTSD患者が適切な治療を受けられない問題を解決することです。特に、治療者が不足しているため、ウェブ会議を使った治療方法(オンラインPE)を導入し、その効果を調べることを目指しています。アメリカの研究では、オンライン治療が対面治療と同じくらい効果的であることが示されています。この治験では、日本でのオンライン治療の有効性を確認するために、無作為に患者をグループ分けして比較します。また、遠方の患者には主治医との連携を行ってから治療を始めることが重要です。
治験に参加するための条件について、わかりやすく説明しますね。 ### 参加できる人の条件 1. **年齢**: 18歳以上65歳以下の方。 2. **性別**: 男性でも女性でも大丈夫です。 ### 参加するために必要な条件 1. **PTSDの診断**: PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断されていることが必要です。これは、特定の診断基準に基づいています。 2. **病歴**: PTSDの症状が3ヶ月以上続いていること。 3. **医療機関**: 近くにかかりつけの医師がいること。 4. **通院**: かかりつけの精神科医に毎月1回以上通院していること。 5. **治療の許可**: かかりつけの精神科医が、この治療を受けることを許可していること。 6. **協力**: かかりつけの精神科医が、通常の精神科の危機対応に協力できること。 ### 参加できない人の条件 1. **技術的な問題**: オンラインでの治療を受けるための技術(パソコンやアプリの操作)がうまくできないと判断される方。 2. **自傷行為**: 過去6ヶ月以内に自殺を考えたり、深刻な自傷行為をしたことがある方。 3. **入院歴**: 過去6ヶ月以内に精神科に入院したことがある方(緊急での入院も含む)。 4. **特定の病状**: 言葉や感情のやりとりが難しい統合失調症や、現在躁病の症状がある方、物質使用障害、知的障害、高次機能障害がある方。 5. **訴訟中**: PTSDの診断が有利になるような訴訟をしている方。 6. **その他**: 研究を行う医師が不適当と判断した場合。 このような条件がありますので、自分が参加できるかどうかを確認してみてください。もし不明な点があれば、医療機関のスタッフに相談してみてくださいね。
治験コーディネーターとして、治験の内容をわかりやすく説明しますね。 ### 研究の概要 この治験は「介入研究」と呼ばれるもので、特定の治療法がどのように効果を持つかを調べるためのものです。今回は「フェーズ2」という段階で行われており、これは新しい治療法の効果や安全性をさらに詳しく調べる段階です。 ### 対象となる病気 この治験では「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」という病気を対象にしています。PTSDは、強いストレスやトラウマを経験した後に起こる症状で、例えばフラッシュバックや不安感、悪夢などが含まれます。 ### どのように評価するのか 治験では、参加者を2つのグループに分けます。一方のグループ(介入群)は新しい治療を受け、もう一方のグループ(対照群)は通常の治療を受けます。治療後、または14週間後に、PTSDの症状がどれくらい改善されたかを評価します。 評価にはいくつかの方法がありますが、主に以下のようなチェックリストや質問票を使います: - **PCL-5**: PTSDの症状を評価するためのリスト - **PDS-IV**: PTSDの診断を行うための尺度 - **CTQ**: 子供の頃のトラウマを評価するための質問票 - **PTCI**: トラウマ体験後の考え方を評価する尺度 - **DES**: 解離症状を評価するための尺度 - **BDI-Ⅱ**: 抑うつ症状を評価するための質問票 - **STAI**: 不安を評価するための検査 - **SAS-SR**: 社会的な適応を評価するための尺度 - **BPI**: 痛みの程度を評価するための簡易表 - **WHOQOL**: 生活の質を評価するための尺度 - **WAI-SF**: 治療に対する信頼関係を評価するための尺度 これらの評価を通じて、治療がどれだけ効果的であるかを確認します。 ### まとめ この治験は、PTSDの新しい治療法がどのように効果を持つかを調べるためのもので、参加者の症状の改善を様々な方法で評価します。治療の効果をしっかりと確認することで、将来的に多くの人が助かる可能性があります。
介入研究
介入群は治療後 、対照群は割り付け後14週時点のPCL-5 の総得点
PTSD症状チェックリスト PCL-5, PTSD診断尺度PDS-IV, 小児期トラウマ質問票 CTQ, トラウマ体験後認知尺度 PTCI, 解離性体験尺度 DES, ベック抑うつ質問票第2版 BDI-Ⅱ, 状態・特性不安検査 STAI, 社会適応自記式評価尺度 SAS-SR, 簡易疼痛評価表 BPI, WHOQOL WHO Quality of Life, 短縮治療同盟尺度 WAI-SF,
フェーズ2: 少数の軽度な患者さんが対象
利用する薬品情報はありません
国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所
東京都東京都小平市小川東町4-1-1
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