根治的膀胱全摘除術を施行予定のシスプラチン不適格の筋層浸潤性膀胱癌患者において周術期治療としてデュルバルマブをトレメリムマブ+enfortumab vedotin と併用、若しくはenfortumab vedotin と併用にて投与したときの有効性及び安全性を評価する第III 相無作為化非盲検多施設共同試験
目的
pCR 率及びEFS に関して、デュルバルマブ+トレメリムマブ+EV の有効性を膀胱全摘除術と比較する。
参加条件
性別
男性・女性
年齢
18歳 以上上限なし
選択基準
・組織学的又は細胞学的に確認された膀胱の筋層浸潤性移行上皮癌患者。
・移行上皮及び移行上皮/非移行上皮の混合組織型を有する患者。
・臨床腫瘍(T)ステージT2-T4aN0/1M0のMIBC又は臨床ステージT1N1M0の膀胱尿路上皮癌を有する患者。
・患者は、MIBCまたは膀胱尿路上皮癌治療として全身化学療法化学療法化学療法又は免疫療法の治療歴を有しないこと。
・膀胱全摘除術に医学的に適合し、術前補助療法の投与が可能な患者。
・MIBC治療のための全身化学療法化学療法化学療法又は免疫療法の既往がない患者。
・登録時のECOG performance statusが0、1または2の患者。
・治験登録前の腫瘍検体を提供可能な患者。
・無作為化時点で余命が12週間以上の患者。
治験内容
介入研究
主要結果評価方法
・pCR 率に関して、デュルバルマブ+トレメリムマブ+EV の有効性を膀胱全摘除術と比較する。
pCR 率:膀胱全摘除術で得られた標本を用いた中央病理判定に基づき、病理学的病期がT0N0M0 と判定された患者の割合
・EFSに関して、デュルバルマブ+トレメリムマブ+EV の有効性を膀胱全摘除術と比較する。
EFS(無イベント生存期間):無作為割付けから次のいずれかのイベントが最初に発現するまでの期間と定義する。:根治的膀胱全摘除術後の疾患再発、根治的膀胱全摘除術を受けなかった患者で最初に記録されたPD、残存腫瘍を認める患者に対する根治的膀胱全摘除術の施行が不可能、若しくは死因を問わない死亡。
第二結果評価方法
利用する医薬品等
一般名称
デュルバルマブ、tremelimumab、エンホルツマブ ベドチン
販売名
イミフィンジ点滴静注120mg/500mg、未定、パドセブ点滴静注30mg