固形がん患者に対するニラパリブとピミテスピブの第Ⅰ相試験
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国立研究開発法人国立がん研究センター東病院
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参加条件
男性・女性
選択基準
1.自由意思により、治験の参加について文書による同意を得られている。2.同意取得日の年齢が18歳以上である。3.以下を満たすと診断されている。【Dose-escalation part】i.切除不能・再発(がん種は問わない)であることが、組織学的又は細胞学的に確認されている。PARP投与歴は問わない。ii.切除不能・再発に対する前治療のが1以上である(は数に含まない)。※術後化学療法施行例は、施行中又は最終投与6ヵ月以内に再発が認められた場合を1と判断する。【Dose-expansion part: Cohort A】i.切除不能・再発(乳がん、卵巣・卵管・腹膜がん、前立腺がん、膵がん)であることが、組織学的又は細胞学的に確認されている。ii.生殖細胞系列又は体細胞系列のBRCAバリアント(病的バリアント又は病的バリアント疑い)陽性であることが確認されている。iii.前治療としてPARP(オラパリブ、ニラパリブ、Talazoparib、Rucaparibのいずれか)が投与され、治療中又は治療後2ヵ月以内に画像上と判断されている( version 1.1 での判定規準以外でと判断した場合は、治験調整委員会と協議の上、登録の可否を判断する)。iv.前治療のPARP中止後から、治験薬開始までに投与歴がない。v.の治療効果判定のための新ガイドライン(Response Evaluation Criteria in Solid Tumors:ガイドライン)version 1.1に基づく測定可能病変を有する。【Dose-expansion part: Cohort B】i.切除不能・再発(卵巣・卵管・腹膜がんを除く)であることが、組織学的又は細胞学的に確認されている。ii.下記のいずれかを満たす。a.生殖細胞系列のBRCAバリアント(病的バリアント又は病的バリアント疑い)陰性乳がんb. BRCAバリアント陰性前立腺がんc.生殖細胞系列のBRCAバリアント(病的バリアント又は病的バリアント疑い)陰性膵がんd.その他の(遺伝子異常は問わない)iii.切除不能・再発に対する前治療のが1以上である(は数に含まない)。※術後化学療法施行例は、施行中又は最終投与6ヵ月以内に再発が認められた場合を1と判断する。iv. PARPの投与歴がない。v.の治療効果判定のための新ガイドライン(Response Evaluation Criteria in Solid Tumours:ガイドライン)version 1.1に基づく測定可能病変を有する。4. ECOG Performance Statusが0又は1である。5. 12週以上の生存が期待される。6.登録前7日以内の検査結果により、以下の臓器機能を満たしている(同一曜日を可とする)。ただし、輸血、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)投与後14日以内の測定値は除く。- ≧ 1,500/mm3-数 ≧ 100,000/mm3-ヘモグロビン ≧ 9.0 g/dL-クリアランスの計算値(Cockcroft-Gault式*)若しくは実測値 ≧ 50 mL/min-T-Bil ≦1.5倍×施設基準値上限(Gilbert’s syndromeを有する被験者は治験調整委員会との合意があれば2.0 mg/dL超でも登録可とする)-及び ≦ 100 U/L*:Cockcroft-Gault式:クリアランス値=(140-年齢)×体重(kg)/(72×血清クレアチニン値)(※女性の場合はさらに得られた値を0.85倍にする。)7.妊娠可能な女性では、登録前7日以内(同一曜日は可とする)の妊娠検査結果が陰性である。 8.妊娠可能な女性又は女性のパートナーでは、同意取得後から治験薬最終投与後少なくとも7ヵ月間、避妊することに同意している。男性又は男性のパートナーでは、治験薬投与開始日から治験薬最終後投与少なくとも4ヵ月間、避妊すること及び精子提供及び精子凍結しないことに同意している。9.女性では同意取得後から治験薬最終投与後少なくとも1ヵ月間授乳しないことに同意している。10.薬剤の経口投与が可能である患者
除外基準
1.過去にHSP90を標的とした治療薬の投与歴を有する。 2. 症状のある脳転移や髄膜播種を有する。 3. 以下の既往歴又はを有する。 - コントロールが困難な胸水、腹水又は心嚢液貯留- QT延長症候群 - - 精神的な異常または薬物乱用の傾向 4. 妊娠中又は授乳中の患者。5.登録前3年以内のその他の悪性腫瘍の既往を有する。ただし、により治癒と判断されるCarcinoma in situ(上皮内癌)や相当の病変、全身治療を必要としない非前立は除く。 6. 他の抗腫瘍治療の同時治療を受けている。 -治験薬投与開始予定日14日以内に前治療(、分子標的薬治療、、ホルモン療法、免疫療法など)を実施した。ただしに対するビスホスホネート製剤やデノスマブの投与、また前立腺がんに対するLH-RHアゴニスト製剤(リュープロレリン、ゴセレリン)やGnRH受容体アンタゴニスト(デガレリクス)の投与は許容する。- 治験薬投与開始予定日28日以内に、放射線医薬品療法を受けている。ただし、緩和的な放射線照射については、14日以内に施行されていなければ、登録可能とする。 7. 以下の感染症を有する。 - ただし、最新の知見に基づき、でもエンテカビルを内服し、- DNAが20 IU/mL (1.3 logIU/mL)未満の場合は登録可能とする。 - 又はHBc抗体陽性 ただし、又はHBc抗体陽性であった場合でも-DNAが20 IU/mL (1.3 logIU/mL)未満であれば登録可能とする。 - 抗体陽性 ただし、抗体が陽性であった場合でも、-RNAが検出限界値未満であれば登録可能とする。 - HIV ただし、HIVスクリーニング検査検査が陽性であった場合でも、HIV確認検査において感染が否定されれば登録可能とする。8. その他、治療を要する感染症を有する。9. 登録時に全身性副腎皮質ステロイド (プレドニゾロン換算で10mg/日以下の場合は許容とする) や全身性免疫抑制薬による治療を受けている(検査又はアレルギー反応に対する予防投与、に伴う浮腫軽減などを目的とした一時的な使用を除く)。 10. 前治療による毒性から回復(Grade 1以下又はまで)していない。ただし、選択基準6を満たす血液検査値異常、Grade 2であっても、脱毛症、皮膚色素過剰、その他治験責任医師が安全性に問題ないと判断した場合は許容する。11. 登録前6ヵ月以内に心筋梗塞あるいはうっ血性心不全 (New York Heart Association class III or IV) 、不安定性狭心症、治療を要し安定しない不整脈を有する。 12. 登録前4週間以内に大手術(リンパ節、針、ポート留置等の小手術は該当しない)を受けている。 13. 両眼の矯正視力がともに0.5未満(万国式試視力を用いる)の患者。 14. その他重篤な急性又は慢性の医学的に重大な異常を有する。15. 治験責任医師又は治験分担医師(以下、治験担当医師)が本治験への登録が不適であると判断する。
治験内容
介入研究
Dose-escalation partにおけるDLT発現割合
- 有害事象発生割合- 治験責任医師又は分担医師の判定による確定された客観的奏効割合- CA125奏効割合- PSA奏効割合- 無増悪生存期間- 奏効期間- 治療成功期間- 病勢制御割合- 全生存期間- 腫瘍径和の変化率
利用する医薬品等
ニラパリブトシル酸塩水和物、ピミテスピブ
販売名
ゼジューラ錠、ジェセリ錠
組織情報
国立研究開発法人国立がん研究センター東病院
千葉県柏市柏の葉6-5-1