この治験は、補体阻害薬の治療を受けたことがない、あるいは最近治療を受けていない発作性夜間ヘモグロビン尿症患者を対象に、新しい治療法の有効性と安全性を評価するための試験です。治療法は、PozelimabとCemdisiranの併用療法で、C5阻害剤を対照として比較します。
この治験に参加するための条件は、18歳以上で男性でも女性でもOKです。ただし、PNHという病気があることが確認されていて、その病気に関連する徴候や症状がある人が対象です。また、スクリーニング時のLDH値が一定以上であることが必要です。ただし、過去に特定の治療を受けたことがある人や、体重が40キログラム未満の人、治験薬以外の補体阻害薬を使用する予定がある人、髄膜炎菌ワクチン接種の条件を満たしていない人、感染症や自己免疫疾患が進行中の人などは参加できません。詳細は医師に相談してください。
この治験は、発作性夜間ヘモグロビン尿症という病気を持つ人を対象に行われます。治験のフェーズはフェーズ3で、介入研究と呼ばれる種類の研究です。治験の目的は、患者さんの溶血をコントロールすることや、輸血を回避することなどです。治験に参加する患者さんたちは、コホートAとコホートBに分かれています。治験の結果は、LDH値の変化率や疲労度の変化などを評価しています。また、治験中に発生した有害事象や抗薬物抗体の発生率なども調べられます。
介入研究
コホートA:
LDH 値の変化率 [期間: ベースラインからWeek 26]
コホートB:
1. 溶血の適切なコントロールの維持 [期間: Week8からWeek 26]
2. 輸血回避 [期間: Day1からWeek 26]
コホートA:
1. 溶血の適切なコントロールの維持[期間: Week 8からWeek 26]
プロトコルに基づきLDH<=1.5×ULN
2.ブレイクスルー溶血 [期間: ベースライン後Day1からWeek 26]
プロトコルに基づきLDH >=2×ULN
3. 溶血の適切なコントロール [期間: Week 8からWeek 26]
プロトコルに基づきLDH<=1.5×ULN
4. ヘモグロビンの安定化 [期間: ベースライン後Day1からWeek 26]
赤血球輸血を受けず、ベースラインからのヘモグロビン値の減少がプロトコルに基づく患者
5. LDH の正常化 [期間: Week 8からWeek 26]
プロトコルに基づきLDH <=1.0×ULN
6. 輸血回避 [期間: ベースライン後Day1からWeek 26]
ベースライン後のヘモグロビン値に基づくプロトコールアルゴリズムに従ってRBC輸血を必要としなかった
7. FACIT-Fatigue Scale で測定した疲労度の変化 [期間: ベースラインからWeek 26]
8. EORTC-QLQ-C30 におけるPF スコアの変化 [期間: ベースラインからWeek 26]
9. EORTC-QLC-C30 による全般的健康状態(GHS)/QoL スケールスコアの変化 [期間: ベースラインからWeek 26]
コホートB:
1. LDH の変化率 [期間: ベースラインからWeek 26]
2. ブレイクスルー溶血に感受性のある一部の患者集団におけるブレイクスルー溶血 [期間: ベースライン後Day 1 からWeek 26 ]
3. 溶血の適切なコントロール [期間: Week 8 からWeek 26]
LDH<=1.5×ULN
4. ヘモグロビンの安定化 [期間: Day 1 (ベースライン後) からWeek 26]
赤血球輸血を受けず、ベースラインからのヘモグロビン値の減少がプロトコルに基づく患者
5. LDHの正常化 [期間: Week 8 からWeek 26]
プロトコルに基づきLDH<=1.0×ULN
6. FACIT-Fatigue Scale で測定した疲労度の変化 [期間: ベースラインからWeek 26]
7. EORTC-QLQ-C30 におけるPFスコアの変化 [期間: ベースラインからWeek 26]
8. EORTC-QLC-C30 によるGHS/QoL スケールスコアの変化 [期間: ベースラインからWeek 26]
コホートA 及びコホートB:
1. 輸血された赤血球の割合と単位数[期間: ベースライン後Day 1 からWeek 26]
プロトコールアルゴリズムに従う
2. 最初にLDH<=1.5×ULN 及び<=1.0×ULN となるまでの時間 [期間: Week 26まで]
3. LDH が1.5×ULN 以下となった日数の割合 [期間: Week 8 からWeek 26]
4. ヘモグロビン値の変化 [期間: ベースラインからWeek 26]
5. 治験下で発現した重篤な有害事象(SAE)、注目すべき治験下で発現した有害事象(TEAE)、及び26 週以上の投与中止に至ったTEAE の発生率及び重症度 [期間: Week 26まで]
6. 総CH50 の変化量及び変化率 [期間: ベースラインからWeek 26]
7. 血漿中の総C5 濃度 [期間: Week 60まで]
8. 血清中の総pozelimab 濃度 [期間: Week 60まで]
9. 血漿中のcemdisiran 濃度 [期間: Week 60まで]
10.血清中の総ravulizumab 濃度濃度(コホートA) 及び総eculizumab 濃度(コホートB) [期間: Week 30まで(コホートA), Week 34まで(コホートB)]
11. pozelimab に対する治療上緊急の抗薬物抗体(ADA) の発症率 [期間: Week 52まで]
12. cemdisiran に対する治験下で発現したADA の発生率 [期間: Week 52まで]
フェーズ3: 多くの実際の患者さんが対象
Pozelimab、Cemdisiran、Ravulizumab、Eculizumab
NA、NA、ユルトミリス HI点滴静注300mg/3mL/ユルトミリス HI点滴静注1100mg/11mL、ソリリス 点滴静注 300mg
Regeneron Pharmaceuticals, Inc.
東京都中央区新川一丁目21番2号茅場町タワー
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