
ミトコンドリア病治療薬MA-5の医師主導第ⅠI相試験は、難聴を有するミトコンドリア病患者を対象にして、MA-5の効果や安全性、薬物の働き方を調査する試験です。
男性・女性
16歳以上
65歳以下
この治験は、難聴を有するミトコンドリア病を対象とした研究で、治験のタイプは介入研究で、フェーズ2の段階にあります。治験の主な目的は、治療の有効性を評価することです。 有効性評価の方法には、聴覚に関する評価項目とミトコンドリア病に関連した評価項目が含まれます。聴覚に関する評価項目には、聴力の閾値や音響放射の出力レベルなどが含まれます。ミトコンドリア病に関連した評価項目には、認知機能や身体機能、代謝などが含まれます。 また、薬物動態評価項目では、治験薬の血中や尿中での動態を評価します。安全性評価項目では、治験中に発生した有害事象や臨床検査結果、バイタルサインなどが評価されます。 最後に、探索的評価項目では、足関節上腕血圧比や心臓足首血管指数などが評価されます。治験の目的は、ミトコンドリア病患者の治療法の有効性や安全性を確認することです。
介入研究
有効性評価項目:
1. 聴覚に関する評価項目
1) 聴性脳幹反応(ABR)検査による聴力閾値
2) 標準純音聴覚試験(周波数{125、250、500、1000、2000、4000、8000 Hz}での聴力レベル及び平均聴力レベル)
3) 歪成分耳音響放射検査(DPOAE)による音響放射の出力レベル
4) 静寂下及び雑音下での語音聴力検査(最良語音明瞭度及び語音聴取閾値)
5) 聴覚障害程度:軽度、中等度、高度、重度
6) Hearing Handicap Inventory for Adults(HHIA)日本語版(質問票)スコア
7) 12-item version of the Speech, Spatial and Qualities of Hearing Scale (SSQ12)(質問票)スコア
8) 耳鳴りの日常生活への支障度に関する質問票-12(THI-12)スコア
9) 聴力に関する全般的改善度:著明改善、改善、やや改善、不変、やや悪化、悪化、著明悪化
10) 自覚的改善度(PGI):非常に良くなった、良くなった、少し良くなった、変わらない、少し悪くなった、悪くなった、非常に悪くなった
※聴覚に関する有効性評価項目においては、両方の耳で評価する。
2. ミトコンドリア病に関連した評価項目
1) MMSEスコア
2) 6分間歩行距離(副次評価項目として、心拍数、呼吸困難、疲労感、経皮的動脈血酸素飽和度{SpO2}も測定)
3) 両上肢の握力測定値
4) 脳卒中発症の頻度
5) 腎機能評価:eGFR、血清クレアチニン(Cr)値
6) 血糖・インスリン抵抗性:空腹時血糖、空腹時血清インスリン、 homeostatic model assessment for insulin resistance(HOMA-IR)、ヘモグロビンA1c(HbA1c)、 homeostatic model assessment of beta cell function(HOMA-β)の値
7) 血中growth differentiation factor 15(GDF15)、fibroblast growth factor 21(FGF21)濃度、血中乳酸及びピルビン酸濃度、乳酸/ピルビン酸 比
8) 心機能評価:心エコー検査によるLVEF、X線検査による心胸郭比(CTR)
9) ミトコンドリア病の重症度スコア(JMDRS)
薬物動態評価項目:
<測定時期(採血)>
1. 治験薬投与0週時(1日):投与開始前、投与後2、4、6、8、24時間後(+10分)
2. 治験薬投与4週時(29日):投与開始前、投与後2、4、6、8、24時間後(+10分)
<測定時期(蓄尿)>
1. 治験薬投与0週時(1日):投与後0~4、4~8、8~24時間
2. 治験薬投与4週時(29日):投与後0~4、4~8、8~24時間
<測定項目>
1. 血漿中薬物動態パラメータ(最高血漿中濃度{Cmax}、最高血漿中濃度到達時間{Tmax}、血漿中濃度–時間曲線下面積{AUC}、消失半減期{t1/2}等)
2. 血漿中代謝物(酸化体、還元体、硫酸抱合体、グルクロン酸抱合体、脱炭酸体)濃度
3. 尿中排泄率等
4. 尿中代謝物(酸化体、還元体、硫酸抱合体、グルクロン酸抱合体、脱炭酸体)濃度、及びそのCr補正濃度
<測定時期(採血、採尿{随時尿})>
規定Visit 6:投与後8週時及び規定Visit 7:投与後12週時の治験薬投与4時間後(±1時間)
<測定項目>
1. 血漿中MA-5濃度
2. 血漿中代謝物(酸化体、還元体、硫酸抱合体、グルクロン酸抱合体、脱炭酸体)濃度
3. 尿中MA-5濃度、及びそのCr補正濃度
4. 尿中代謝物(酸化体、還元体、硫酸抱合体、グルクロン酸抱合体、脱炭酸体)濃度、及びそのCr補正濃度
安全性評価項目:
1. 有害事象の発現状況
2. 特に注目すべき有害事象の発現率
3. 臨床検査(血液検査、尿検査)
4. バイタルサイン(血圧、脈拍数、体温)
5. 12誘導心電図
探索的評価項目:
1. 足関節上腕血圧比(ABI)/心臓足首血管指数(CAVI)
フェーズ2: 少数の軽度な患者さんが対象
MA-5
未定
順天堂大学医学部附属順天堂医院
東京都港区東新橋2-14-1 NBFコモディオ汐留4F
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