乳幼児での少量吸入麻酔薬の術中神経モニタリングの抑制効果の検証
目的
本研究の目的は全静脈麻酔中に低容量の吸入麻酔薬を併用する方法が、全静脈麻酔と比較し術中神経モニタリングに対してどのように影響するかを調べることである。研究の仮定として、吸入麻酔薬の使用はたとえ低容量であってもモニタリング上の偽陰性を増加させることが示唆されるが、その影響が神経モニタリングの結果判断にどう影響するかを調べることを目的とする。本研究は、術中神経モニタリングを要する年少児の最適な麻酔方法に関するエビデンスとなる可能性がある。良質なモニタリング環境を提供することは、手術の進行を円滑にするだけでなく、患児の術中神経損傷を未然に防ぎ、運動機能や排泄機能を温存することにもつながるため社会的な貢献度合いも高い。従って術中神経モニタリングに影響しない安全な麻酔方法を確立することは急務であり、本研究が研究課題に対するエビデンスを提供してくれることを期待している。
お問い合わせ情報
あいち小児保健医療総合センター
allergy-secretary@cd5.so-net.ne.jp
0562-43-0500
治験内容の理解には医学的な知識が必要です。
治験実施組織に直接お問い合わせになる前に、受信中のお医者さまとご相談してください。
参加条件
男性・女性
選択基準
2歳未満の術中神経モニタリングを行う待機的脊髄手術患者研究期間内の初回脊髄手術症例
除外基準
術前に下肢運動障害を認める患者吸入麻酔薬(セボフルラン、デスフルラン)の使用を控えるべき患者(神経筋疾患や悪性高熱症の既往(疑いを含む)など)プロポフォールを使用できない患者(卵白アレルギー等)理由を問わず患者およびその家族が拒否した場合術中による麻酔薬投与により術中循環動態が不安定になる場合プロトコール上の麻酔薬で十分な麻酔深度が得られていないと担当麻酔科医(研究チームと独立)が判断する場合
治験内容
利用する医薬品等
プロポフォール、セボフルラン、デスフルラン
販売名
ディプリバン、セボフルラン、スープレン
組織情報
あいち小児保健医療総合センター
愛知県大府市森岡町7-426