
治験の目的は、重症の患者さんが夜に少量の薬(デクスメデトミジン)を使って眠りやすくなるかどうか、またその影響で混乱状態(せん妄)がどのように変わるかを調べることです。この研究では、実際に薬を使うグループと、薬を使わないグループ(プラセボ)を比較して、安全性や効果を確認します。
治験に参加するための条件について、わかりやすく説明しますね。 ### 参加できる方 - **年齢**: 65歳以上の方 - **性別**: 男性でも女性でも大丈夫です。 - **状態**: ICU(集中治療室)またはHDU(高依存度治療室)に緊急で入院している、挿管(気管に管を入れること)をしていない重症の患者さん。 ### 参加できない方 以下の条件に当てはまる方は、参加できません。 1. **最近の治療**: 1週間以内に「デクスメデトミジン」という薬を使った方。 2. **過去の参加**: この試験に以前参加したことがある方。 3. **退院の見込み**: 試験に参加した翌日にICUまたはHDUから退院する可能性が高い方。 4. **気管切開**: 気管切開を受けている方(気管に穴を開ける手術)。 5. **意思疎通**: 病気の前から、他の人と話したり意思を伝えたりするのが難しい方。 6. **意識状態**: 意識の状態を示す「グラスゴー・コーマ・スケール(GCS)」が8点以下の方(意識が非常に低い状態)。 7. **心拍数**: 心臓のペースメーカーを使っていないのに、心拍数が1分間に40回未満の方(心拍が遅すぎる)。 8. **体重**: 体重が100kg以上の方。 9. **言語**: 日本語が理解できない方。 10. **その他**: 研究を行う責任者や医師が、参加するのに適さないと判断した方。 この条件に合うかどうかを確認して、参加を検討してくださいね。何か不明な点があれば、遠慮なく質問してください。
この治験は、特定の病気にかかっている患者さんを対象にした研究です。具体的には、重症の状態にあるけれども、気管挿管(人工呼吸器を使うために気管に管を入れること)をしていない患者さんが対象です。この研究の目的は、せん妄という状態、つまり混乱や意識の変化が起こることを予防または改善するための新しい薬の効果を調べることです。 ### 研究のポイント 1. **研究の種類**: 介入研究というもので、新しい薬を使ってその効果を調べます。 2. **治験のフェーズ**: フェーズ3という段階で、これは新しい薬の効果と安全性を確認するための重要な段階です。 3. **対象となる病気**: 非挿管重症患者で、せん妄が問題となっている方々です。 ### どのように評価するのか - **主要な評価方法**: 新しい薬を投与してから6日間の間に、せん妄がどれくらい発生するかを調べます。 - **その他の評価方法**: - せん妄の種類(過活動型、低活動型、混合型)を調べる。 - ICU(集中治療室)にいる間にせん妄がない時間や、その割合を確認する。 - せん妄が消えるまでの時間を測定する。 - 患者さんの状態や治療に関するさまざまなデータ(血圧、心拍数、尿量など)を記録します。 ### 研究の目的 この治験の目的は、新しい薬がせん妄をどれだけ減らせるか、または改善できるかを確認することです。さらに、患者さんの安全を守るために、薬の副作用や他の問題がないかも注意深く観察します。 ### 患者さんへの影響 この研究に参加することで、患者さんは新しい治療法の一部になることができ、将来的に同じ病気で苦しむ他の人々のために役立つかもしれません。ただし、参加する前にしっかりと説明を受け、理解した上で同意することが大切です。
介入研究
Day 1 試験薬投与開始3時間~Day 6までのせん妄発生率(発症率及び有病率)
Day 1 試験薬投与開始3時間~Day 6までの過活動型せん妄発生率
Day 1 試験薬投与開始3時間~Day 6までの過活動型せん妄発生率
Day 2 ~Day 6までの低活動型せん妄発生率
Day 2 ~Day 6までの混合型せん妄発生率
ICU/HDU滞在期間中の無せん妄期間・無せん妄期間の割合
せん妄消失までの時間
院内死亡
気管挿管
試験薬投与後の20, 22, 0, 3, 6時のRASS
試験薬投与後の20, 22, 0, 3, 6時のRASS -3~-1の達成割合
Day 2 ~Day 6までの10, 14, 18時のRASS
Day 2 ~Day 6までの10, 14, 18時の日中の意図しない鎮静の割合
試験薬投与中の他の鎮静薬の使用割合
試験薬投与中の他の頓服の眠剤の使用割合
Barthel Index
Sequential organ failure assessment-2 score (SOFA-2)スコア
SpO2/FiO2比
血小板数
総ビリルビン値
平均動脈圧
GCS
急性腎障害
新規の頻脈性不整脈
新規の心房細動
尿量、Cre
CRP
脳波
コスト(入院期間の総コスト)
最終転帰(生存、死亡、退院先)
ICU/HDU滞在期間、入院期間
安全対策(ミトン手袋、抑制帯の使用等)
危険行動
看護師の業務内容(患者のベッドサイドでの対応時間、医師への電話回数、主観的な疲労感・休憩等のアンケート、勤務終了時刻)
有害事象(過鎮静、血圧低下、徐脈、デクスメデトミジンの離脱徴候等)
フェーズ3: 多くの実際の患者さんが対象
デクスメデトミジン、生理食塩水
デクスメデトミジン静注液200μg/50mLシリンジ「ニプロ」、⽣⾷注シリンジ50mL「ニプロ」
京都大学医学部附属病院
京都府京都市左京区聖護院川原町54
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